
ども、しばらくのご無沙汰でございます_(._.)_
スーパーGT×DTMの交流戦の中継を録画して、それを全部視聴するまでネタバレ防止のためにネット断ちしてたら、12月になっちゃいました(^o^;)
9月末の古くさいネタですが、一周回って逆に新鮮かもしれないので、長文になりますが良かったらお付き合い下さいませませ。
……いつもフィットでお世話になっているホンダオートテラスから、エンジョイホンダ2019の招待券をいただいたので、9月29日の日曜日に岡山国際サーキットまで行って来ました☆
時刻は朝の7時半すぎ……
静寂に包まれた岡山国際サーキットに工具の音だけがこだまするこの雰囲気。
これから始まる濃厚な1日に対して、私の脳の中でムンムンと期待が膨らむこの瞬間……、タマリマセ~ン( ´∀`)
最終コーナーを攻略するNDロードスター。
パーティーレース仕様のこのロードスターは、ビルシュタイン社製の車高調が新車の段階で入っているNR-Aグレードをベースに、バケットシートとロールバーを装着し、ブレーキパッドを交換してレギュレーションで指定された純正サイズのポテンザのアドレナリンを履いただけのナンバー付き車両です。
吊るしのまんまの1.5リッター自然吸気エンジンなので、メインストレートで1km/hでも高いスピードで走るには最終コーナーの脱出がとても大事になりますが、曲がらないといけない車体と早く加速したい運転手との間の葛藤がロードスターの挙動によく現れていて、最終コーナー側のスタンドから見ててとても楽しかったです。
ちなみにこのNDロードスターの予選でのポールポジションのラップタイムは1分57秒669でした。
このラップタイムがどれほどスゴいかと言うと、俺たち素人がNDロードスターの2倍もありそうなハイパワー車に乗ってても、真っ直ぐだけベタ踏みでコーナーをガマンしてるだけでは出せないタイムです。
続いて、エンジョイホンダのイベント広場に行ってみまーす♪
ホンダのセダン3兄弟です。
( ´∀`)人(´∀` )♪
ここで車名当てクイズ!!
この3兄弟の車名が言えるかな~?
答えは本文の最後にあります。
2代目 NC型NSX。
初代NSXが「New SportsCar X」の頭文字の組み合わせに対し、2代目NSXは「New Sports eXperience」の頭文字をとってNSXなんですね~
デビューから3年経って初めて知りました(^^;
V6 3.5リッターツインターボと3モーターで581馬力!
メーカー希望小売価格は2194万4445円!
さらに消費税219万4444円をプラスして税込価格2413万8889円!!
あ~、やんなっちゃう(。・`з・)消費税。
トライアルバイクショーでは、観客が密集した狭い場所にもかかわらず、ウィリーやジャックナイフなど木下大サーカスみたいな曲芸を披露してくれました。
(゚∀゚ノノ”☆(゚∀゚ノノ”☆(゚∀゚ノノ”☆パチパチパチ!!!
再びグランドスタンドに戻りまーす。
今度はTCRっていう前輪駆動・2リッターターボ・4枚ドアのマシンによるレースを観戦しました。
かつて岡山国際サーキットでも開催された世界ツーリングカー選手権(WTCC)の流れを汲む、このちょっぴりアマチュア向けのカテゴリーのこのレースは、世界標準なレギュレーションの元で今ブームになっています。
それでも予選ポールポジションのラップタイムは1分36秒477と100秒を切っているので、チューニングフェスタで爆走するカリカリのR35とほぼ同じタイムです。
ハッチバックボディのVWゴルフは、ヘアピンコーナーや最終コーナーでも右後輪が浮いて犬のションベンスタイルなコーナーリングを魅せてくれますし、少しリヤが長いシビックタイプRはコーナーリング中でも右後輪がフィギュアスケートのように優しく路面をトレースしていきます。
アウディRS3はVWゴルフとシビックタイプRの中間みたいなコーナーリングでした。
レースの内容はケンカレースで名を馳せたWTCCと同じく、相手のインをこじ開けたり並走しながらコーナーを曲がったりとなかなか過激な内容でしたね~。
そしていよいよ本日のメインイベント!
全日本スーパーフォーミュラ選手権 第6戦の決勝レースが始まります。
脚立みたいな足の尾根遺産がやる気なさそ~うに歩いてました(笑)
グランドスタンドの下から4段目くらいに腰を据え、スタート直前の雰囲気を共に味わいました。
スマホのカメラで大して望遠もしてませんが、予選3番手スタートの国本 雄資選手が写っています。
くま吉が獲物を探している図ww
KONDO RACINGのオーナー、近藤真彦監督の姿もはっきり見ることができました☆
やっぱり有名人は歩く姿も立ち振舞いも一流ですね~
スタート直前、KONDO RACINGカラーに塗られた2台のマシンを決勝レースでどのように指揮していくのか覚悟を決めた近藤真彦監督の姿は、「そいつがオ~~レの割り方ぁぁ♪」なんてCMで歌ってる姿とは全く別人でした。
その近藤真彦監督を含め、全てのチームの監督の頭を悩ませていたのが、このスーパーフォーミュラの競技規則でした。
縦5m横2mのラージサイズのフォーミュラマシンが2台横並びでコーナーリングできない岡山国際サーキットでは、予選でポールポジションを獲ったマシンが、通せんぼしながら後ろとのギャップをコントロールさえしていればミスでもしない限り逃げ切って優勝できます。
ただそれだと観客は1時間半に渡ってフォーミュラカーのパレードを見てるだけなので全く面白くありません。
これはフォーミュラニッポン時代からスーパーフォーミュラに至るまで10年以上続く悩みです。
マリオカートのキノコみたいに一定時間パワーアップするカラクリをマシンに仕込みましたが、追いかける側も追いかけられる側も使えるのでレースを盛り上げる演出にはなってません。
主催者側もこの問題は分かっていて、昨年から性格の異なる2種類のタイヤを用意し、必ず2種類のタイヤを履きなさいというルールにしたところ、ミディアム→ソフトの作戦とソフト→ミディアムの作戦がターンオーバーするタイミングが生まれて決勝レースがとても面白くなりました。
ただ今年になって、ミディアムタイヤがソフトタイヤと比べて、狭い岡山国際サーキットでラップタイムが2秒も遅いクセにソフトタイヤとライフがそんなに変わらないウ◯コタイヤだということがバレると、ミディアムタイヤは一気に嫌われモノになってしまいました。
各チームは速く走らせる戦略として、ウ◯コタイヤでスタートして1周目にソフトタイヤに履き替えたり、逆にソフトタイヤでレースを走りきりファイナルラップでウ◯コタイヤに履き替えてピットロードでチェッカーフラッグを受けたりと、国内トップフォーミュラらしからぬ奇策が飛び交う不思議なレースが、今年のスーパーフォーミュラの特徴になってしまいました。
せめてウ◯コタイヤがまともなミディアムタイヤに改良されてくれれば、こんな悩みも解決されるのでしょうけど、シーズン中のド真ん中にテストを繰り返してタイヤを改良する時間はありません。
そこで運営側は今シーズンの第6戦の岡山ラウンドから、『レーススタートして10周経過してからトップがファイナルラップに入るまでの間にタイヤ交換をしなさい』という苦し~い特別ルールを設けました。
ウ◯コタイヤでスタートして1周目にソフトタイヤに交換する作戦を封じたこの特別ルールによって、レースの戦略は……
①『ソフトタイヤで出来る限り粘って、ガソリンが軽くなったラスト数周をウ◯コタイヤでゴリゴリ走る』
②『ウ◯コタイヤでスタートし、ピットインのウィンドウが開く10周目までは順位が下がってもガマンして、ソフトタイヤに履き替えてから必死に追い上げる』
この2つに絞られます。
実際にスタート前のグリッドに並ぶマシンを見ると、ソフトタイヤでスタートするマシンが全20台中12台、ウ◯コタイヤスタートが8台とほぼ真っ二つに作戦が分かれていて、見ているこっちもワクワクしてきました(0゚・∀・)
そしていよいよ決勝レーススタート!!!
ソフトタイヤでスタートしたポールポジションのNo.20 平川 亮選手は、速いタイヤでレースの大半を速く走り、ガソリンが軽くなった後にウ◯コタイヤに履き替えて逃げ切るシンプルで一番速い作戦で来ました!
対照的に予選2位のNo.3 山下 健太選手はミディアムタイヤ(ウ◯コタイヤ)でスタート!
特別ルールで決められた最低周回数の10周目までウ◯コタイヤで我慢して、ソフトタイヤに履き替えてから追い上げる作戦です。
二つの作戦を比べると、ウ◯コタイヤでスタートした方はレース序盤にソフトタイヤ勢にズバズバ抜かれてしまい、10周ガマンしてからソフトタイヤに履き替えても、狭くて抜きにくい岡山国際サーキットでは失った順位を取り戻すのは難しく、平川選手のようにソフトタイヤでスタートした方が有利です。
ただこの仮説は、レース中にアクシデントが発生してセーフティーカーが入らなければの話です。
セーフティーカーが入ってしまうと、ソフトタイヤで必死に逃げて積み上げたギャップが全てチャラになり、先にタイヤ交換義務を果たしたマシンに対して勝負する権利を失ってしまいます。
セーフティーカーが入らなければソフトタイヤスタートの平川選手が有利。
セーフティーカーが入ればウ◯コタイヤスタートの山下選手が有利となるこの試合……。
なーんでよりによって8周目にセーフティーカーが入るのよwww
結局、コースアウトしたマシンの回収の為に12周目までセーフティーカー先導によるノロノロ走行が続いたので、ソフトタイヤでスタートした12台のマシンはレースの主導権を奪われてしまいました。
ウ◯コタイヤでスタートしてた8台のマシンは、このセーフティーカー走行でソフトタイヤ勢に追い付き、さらにスーパーGTと違ってセーフティーカー導入中もピットインが出来るので、ウ◯コタイヤからソフトタイヤへの交換も最小限のロスタイムで作業が済みます…………が、
これだと、椅子の後ろ側にいる人が圧倒的に不利になる、背もたれ付きの椅子を使った椅子取りゲームみたいなもんです。
今シーズンの国内モータースポーツは、スーパーGTも含めてセーフティーカーの運に左右されることが多く、真に速いマシン&ドライバーにフォーカスが当たっていないことが問題になっていましたが、せっかくお天気に恵まれたスーパーフォーミュラの岡山ラウンドでも、セーフティーカー導入で勝敗を左右されるとは思いもしませんでした。
結局レースの方は、ウ◯コタイヤスタート勢の中で先頭を走っていたNo.3 山下 健太選手が、転がり込んできた勝ち運を味方につけて見事スーパーフォーミュラ初勝利~~!
トヨタのLMP1マシン、TS050ハイブリッドのルーキーテストにも呼ばれるくらい、今イケイケドンドンな山下 健太選手(24歳)。
1歳年上の平川 亮選手(25歳)は、自分より先に山下 健太選手がTS050に乗っかることについて、腹の中ではムカついてハラワタ煮えくり返っていることでしょうね~
一方、法の目をかいくぐるような奇策に打って出たのはNo.18 小林可夢偉選手。
第6戦 岡山から始まったタイヤ交換の特別ルールの裏をかいて、ウ◯コタイヤでスタートして1周目にソフトタイヤに交換し、後は10周目以降にもう一度ソフトタイヤからソフトタイヤに交換する作戦を取ってきました。
当日、スマホでライブタイミングを見ながら現地観戦していた私は、小林可夢偉選手だけソフトタイヤばかり履いててズルいなんて思ってましたが、これは別にルール違反でもなく、「10周目以降にタイヤ交換をしなさい」という特別ルールの言葉の隙を狙った頭脳プレーだったそうです。
10周目以降に必ず異なる種類のタイヤに交換しなさいとは書いてませんから、ソフト→ソフトもアリでしょ?という判断でした。
一見すると、ピットインの回数が一度多くなるので効率の悪い作戦のようにも見えた戦略でしたが、結局予選10番手スタートから一時は5位争いまでジャンプアップできたので大成功とも言えます。
ただ……、さすがに二度も同じ手は使えません。
岡山ラウンドから約1か月後の10月26日-27日に開催された全日本スーパーフォーミュラ選手権 第7戦 鈴鹿では、この法の目をかいくぐるようなやり方を封じるために、『レーススタートして7周経過してからトップがファイナルラップに入るまでの間に“異なるスペックの”タイヤに交換をしなさい』と、“異なるスペック”という文言を加えて、小林可夢偉選手とそのレーシングチームを封じ込めに来ました。
レースディレクターにここまであからさまに奇襲作戦を封じ込められたチームKCMG。
ここからは私の妄想が入ってきますが、おそらくチームKCMGは岡山ラウンドで使った奇襲作戦のさらに上を行く奥の手を、岡山ラウンドが始まる前からオプションとして用意していたと思います。
その禁断の奥の手は、岡山ラウンドの10日前にもう既にファンの間で話題になってました。
この某巨大掲示板のカキコミをチームKCMGが見ていたかどうかは不明ですが、おそらくこのカキコミを見て、「そーの手があったかーっ!!」って叫んだハズです(^^)
そして迎えた最終戦 鈴鹿ラウンド決勝。
天気は晴れ。路面はもちろんドライ。
気温23℃、路面温度26℃という絶好のレース日和。
◯ちゃんのカキコミを真似してマジでレインタイヤ履いてるしwww
レインタイヤでスタートした場合は、ウ◯コタイヤとソフトタイヤを両方使用しないといけない義務が無くなるという、法の目を逃れる奇策に打って出ました。
レースプランとしては、ヨーイドン!した後の1周目にピットインしてレインタイヤからソフトタイヤに履き替え、後はゴールまでノーピットで走りきる作戦です。
もちろん同じ手を打っているマシンはいないので、ヨーイドン!から7周目までにもしアクシデントでセーフティーカーが導入された場合は、ピットインの義務を消化していない他車に対して大きなアドバンテージが生まれるため、ライバルのマシンがみんなピットインの義務を果たした後にはスルリスルリとトップになっている算段でした。
……ま、結局レース中は一度もセーフティーカーが入らない超クリーンなレースでした(^^;
元々セーフティーカー走行でノロノロ運転することを見込んだ燃料しか積んでなかった小林可夢偉選手は、レース終盤にガス欠症状に見舞われペースダウン……
他力本願ながら予選16番手からの一発逆転を狙った小林可夢偉選手とチームKCMGのチャレンジはここで終わりました。
小林可夢偉選手もスーパーフォーミュラに参戦してから丸5年が経ちましたが、まだスーパーフォーミュラで勝ったことがありません。
初勝利がおあずけになっている間にも、石浦宏明選手や関口雄飛選手、ストフェル・バンドーン選手、国本雄資選手、ピエール・ガスリー選手、ニック・キャシディ選手、アレックス・パロウ選手、平川亮選手、山下健太選手が小林可夢偉選手より先に初勝利を手にしています。
丸5シーズンの間、小林可夢偉選手はまだポールポジションを獲得していないことも、優勝をたぐり寄せきれていない理由だと言えますが……
そんなこと、私がチクチク突く前に小林可夢偉選手が一番良く分かっていることでしょう。
私は小林可夢偉選手を応援します。
2020年の活動内容はまだ固まっていませんが、スーパーフォーミュラで初優勝を飾り、トントン拍子にシリーズチャンピオンを獲得してドヤ顔を見せつける小林可夢偉選手を待っていますね。
※ホンダ3兄弟の答え・・・手前からレジェンド、アコード、インサイト