
毎年、春先になると、静岡の由比漁港で水揚げされるサクラエビのニュースが、歳時記のように流れますね。たいていは、富士山をバックに、鮮やかな桜色の干しえびを作っている様子が放映されている気がします。
サクラエビは、日本近海では、駿河湾のこの地域でしか漁獲されず、(近年、南方の外洋で発見されてしまいましたが涙)とても限られた資源です。それゆえ、過去には乱獲されて絶滅しかかり、このままでは本当にいなくなるという瀬戸際で、漁獲量管理が間に合った、数少ない例の一つです。このネタで、学生時代のレポートのお世話にもなりました(笑)。
と言うわけで、サクラエビの漁期はとても限られていて、春と秋の短い間しか、漁獲が許されません。毎年春になると、新鮮な桜海老を食べに行きたい気持ちに駆られていますが、距離が距離だけに、なかなかおいそれとはいけませんでした。
今年も、春になって、食べに行きたいなとは思ったものの、なんだかんだで延び延びになってしまい、ついには春の漁期は終わってしまったのですが、もともと鮮度が保持できず、ほとんどは冷凍されで出回る物だしと開き直り、先日何とか行ってくることができました。
高速も千円になりましたし♪
今回、選んだお店は、
由比港漁協直営の浜のかきあげ屋です。

ほかにもいっぱいお店はあったのですが、ミニ懐石風になっていたり、桜海老御膳になっていたりして、少し豪華すぎると感じたので、直球勝負の漁協直営で、揚げたての桜海老のかき揚げを食べさせてくれる、このお店をチョイスしました。
場所は、思いっきり由比漁港の中です(笑)。
具体的には、海辺を走る東名高速(ちょうどこの辺りに、有名なオービスがありますが(笑))と、国道1号線バイパスのすき間です。

お店の目前に、漁船が停泊し、お店の中は、潮の香りが満ちています。
僕はかき揚げが2枚乗ったかきあげそばの冷たいやつを注文しました。
運ばれてきた瞬間は、桜海老がもったいないんじゃないの?と思うほどの大きさのかき揚げが2枚で、少々脂っこいかと心配したのですが、さすが新鮮直球勝負、とても美味しくて、あっという間に2枚平らげてしまいました。一緒に行った連れ合いも、かき揚げが2枚乗ったかき揚げ丼をさらりと平らげていましたので、女性でも大丈夫です。

釜揚げシラスと桜海老が盛り付けられた由比どんぶりと言うメニューも、最後までかなり迷ったので、次行ったときは、これを食べてみたいなと思ってます。秘伝のたれも、かけ放題ですし(笑)。
豪華さはないですが、料理してくれるおばちゃんも、素朴な感じで、お茶所静岡だけに、お冷代わりの冷たい緑茶もとても美味しかったです。お値段もリーズナブルなので、皆さんにお勧めできますよ。
Posted at 2009/06/16 22:14:38 | |
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