
フォルクスワーゲンレーシング サーキットトライアル
Rd.2 筑波サーキットに参加してきました。
今回、
ピンクゴルフさん、
デイタさんなどの有力選手の皆さんの不参加もあり、もしや初クラス優勝か!!との期待もありましたが、残念ながら、
kitsterさんとの接戦に敗れ、クラス2位となりました。
当日は、前泊していたので、難なくAM6時半ごろに筑波サーキット入りできました。
いつもどうり、参加受付をこなしました。
最近のサートラでは、フリー走行はなく、いきなり本番2本走って終わりなのですが、今回は30分5千円で、午前中に1本、フリー走行がありました。
サーキット経験が圧倒的に不足している僕にとっては、ありがたい設定だったので、フリー走行はもちろん参加することにしました。
パドックに入り、走行準備をし、午前中のフリー走行を待ちます。今回は本番が2本とも午後だったので、午前中は待ち時間が長かったです。
さて、先日からサスペンションセッティングを見直し、自分なりに車のインフォメーションが分かりやすくなったと思っていたので、フリー走行では、あえて前回6月と同じ、タイヤのエアで走り、サスペンションの違いが、どの程度タイムに影響するかを試してみました。
前回と同じエアでコースインし、淡々と周回を重ねます。ラップショットによると、15秒台前半から、14秒台中盤ぐらいのタイムを出せていました。前回が14秒台中盤だったので、とりあえず、少なくとも、セッティングが間違っていて、タイムが落ちる方向には行っていないと確認でき、一安心しました。
とまあ、走りのほうは、順調に確認し、30分の練習走行を終えてパドックに戻ると、あれ?車の様子が、なんだか変です(汗)。

確かに張ったはずの
14番のゼッケンが、ありません(汗)。
もしや、走行中に飛ばしたか…?と思い、回りの方に聞いてみると、
「あぁ~。ピラピラしてたよ」とのお話。
が~ん、いきなりやっちまいました。
サーキットでは、競技走行中は、基本的にゼッケンでしか車は識別できないので、公式競技中は、ゼッケンを張ることは義務付けられています。もし貼らなかった場合、車両に異常があるときのピットインの指示などが出せず、危険なので、基本的にタイムは無効になってしまいます(汗)。
昔、ジムカーナのイベントをやっていたときに、口をすっぱくしていっていたことを思い出し、青くなりました。すぐにVTAの方に泣き付いてみた所、「じゃあ、ちょっとこれから、作ってきます」と、言ってくださいました。
ゼッケンなんて、どうやって作るんだろうと思って、待つことしばし、「できたよ~」と、もってきていただいたのが、これです。

別の番号のゼッケンの上に、手書きで書いて、作っていただきました。VTAの皆さん、お手数をおかけしました。ありがとうございました。これからは、気をつけてゼッケンを張りますね。
すったもんだの後、急いでお昼ご飯を食べて、13時過ぎからの1本目に備えます。フリー走行で、とりあえず前回と同等のタイムは出せていたものの、このままだと、前回のタイムを大幅に上回るのは無理な印象でした。そこで、さらに回頭性を上げるべく、いつもより後輪の空気圧を上げてみることにしました。
今回のグループ分けでは、僕たちT1クラスは、自分たちのクラスの9台だけで1グループでした。コースインしてすぐ、クリアラップが取れる状況。2周ぐらいタイヤを暖め、アタックを開始しました。
後輪のエアを上げたのは正解で、ラップショットでは、15秒台から14秒代前半のタイムが、記録できていました。最終的に、kitsterさんを追いかけた8周目に、ベストタイム1分14秒162を記録できました。ベストラップのオンボードが、この映像です。
1本目、終わって戻ってくると、kitsterさんが、1分14秒017で、約0.15秒差で前におられました。この時点で僕は2位、しかし、このタイム差なら、2本目での逆転もありえます。
2本目は、15時過ぎからでした。走行時間が近づいてくると、気温が下がり、皆さん2本目でさらにタイムアップできそうな感じです。
現状2位の僕は、さらにタイムアップしないと、絶対に1位にはなれない状況(汗)。
しかし、清く正しい?!サートラニストとしては、ここでおとなしく引き下がることはできません。
「やるしかない。やらなきゃウソだ!!」
そこで、僕が出した作戦が、タイヤのグリップはせいぜい5周が限度。燃料はすでにエンプティ以下で、ガス欠の恐れがあるけど、5周持てばいいので、給油は無し。後輪の空気圧を上げて、いい感じだったので、さらに大幅アップ。
途中リタイア覚悟の、カミカゼ・アタックを敢行することにしました。
2本目、コースインし、1周は慎重にタイヤを暖めました。
2周目からアタックを開始し、第1ヘアピンに突入した瞬間、4点式シートベルトの右の腰ベルトがバックルから抜けてしまいました(汗)。「あちゃ~。」気合を入れてここまで来た準備はもろくも崩れ、ピットインを余儀なくされました(涙)。
ピットで改めてシートベルトを締め直し、もう一度コースに戻りました。しかし、2周目から5周目に勝負をかけていた気持ちを、もう一度集中力に変えることができず、14秒代後半のラップしか出せません。他の車両に引っかかったりしながら、すっかりダラダラ走ってしまいました。シートベルトのごたごたで、ガス欠のことは忘れていたのですが、最終ラップの最終コーナーで、忘れていたガス欠が現れました。その瞬間の衝撃(笑撃)映像が、こちらです(笑)。
実は、ゴルフ1で競技走行中にガス欠したのは、初めてですが、案外最後までガソリンを吸っているというか、最終コーナーのGが抜けても、ずいぶん長い間、復活しませんでした。
幸い、惰性で1コーナーを回ったあたりで、エンジンが息を吹き返したので、プスプス言いながらピットに戻りました。再車検場まで移動し、再車検に合格し、パドックに戻ろうとして、20メートルほど進んだところで、完全にガソリンがなくなりました。パドックまで押していただいたコックスの皆さん、ありがとうございました。
後でkitsterさんとお話したところ、アタック前半で既に14秒0台で、1本目のベストを上回っておられたとのこと。最終的には、13秒956までタイムアップされたようで、2本目にカミカゼ・アタックをかけても、ベストタイムを更新できなかった僕は、完敗でした。
1位のkitsterさんには完敗でしたが、1本目のタイムで2位に入り、表彰台に上ることができました。前向きに考えれば、2戦連続2位獲得ですし、25年前の車で現行車両と渡り合っての2位は、価値があると思います。タイムも、2006年11月に、サートラで出した1分14秒199を0.03秒上回り、自己ベストを更新できました。
第1ヘアピンの進入では、先日交換したステンメッシュブレーキホースが、威力を発揮し、ロック解除が面白いようにできるのをいいことに、毎周突っ込んでロックさせて、白煙を上げて遊んでしまいました。あそこは、ギャラリーの方が多いので、皆さんには、僕の元気よさをアピールできたのではないかと思います(笑)。
こうして、僕の2008年シーズンは、幕をおろしました。
筑波で2戦だけで、盛り上がらないのではないかと心配しましたが、終わってみれば、今年もとても楽しいシーズンを送ることができました。
サートラでお会いした皆さん、ありがとうございました。また来年、サーキットでお会いしましょう。
来年こそは、1番が取りたい(←本音です)(笑)。