
ずいぶん時間がたってしまいましたが、
今日は2月10日に行ってきた大阪オートメッセに展示されていた、ラリー車たちを紹介します。
まずは、スズキのSX4 WRCです。
街中でSX4の市販車を見たとき、正直腰高でラリー車向きではないのではと危惧していたのですが、実際にラリーカーを見ると結構ディメンション的にもよさそうに見えました。

お姉さまと見比べていただけば分かるとおり、結構全高も低く、プジョーやシトロエンにも似た感じなんでしょうか。
(あくまで、お姉さまは、SX4のコンパクトさを示すためにご登場いただいただけでありまして…(笑)。)
重箱の隅をつつけば、こんなミスマッチもありました。

ピレリのロゴが貼ってありますが、タイヤはミシュランのターマック用でした。
スズキに代わって弁明すると、ワールドラリーカーは、今はピレリのワンメイクになっているので、当然全車ピレリで、みんなピレリのロゴを貼ってるわけですが、スイフトで参戦していたジュニアWRCでは、ミシュランを使っていたため、開発もミシュランを用いて行われたのかな?と思いました。
ブースは違いましたが、去年まで何年か連続してジュニアWRCでチャンピオンを獲得した無敵状態のスイフトです。

結構、こいつのイメージもあって、現行のスイフトスポーツは好きですよ。
次に、たくさん展示されていたランサーエボ10の中から、PWRCに向けて先行開発されているグループNのラリー車が展示されていたので、食い入るように見てきました。

グループN車両なので、基本的にパワーアップ系の改造はできず、安全性、耐久性向上のための改造がメインになります。このアングルからでも、新しいエボ10のエンジンは、低い位置に搭載されているなということが分かります。
ターマックラリー仕様だったので、大径ブレーキ装着です。メイクはブレンボ。

タイヤはヨコハマを履いてましたが、いい感じでささくれていました。
この車、よくよく観察すると、各部に赤茶けた土汚れの痕跡が観察されました。リアウインドウには車庫証明シール貼ってあるし、ナンバーつきは間違いないようです。もしや、ラリージャパンでゼロカーで走った個体そのものか?と思い、説明員の方に聞いてみると、やはりラリージャパンを走った個体をターマック仕様に変えて、テストしているとのことでした。今のところ、ナンバー付きの開発車両はこの1台だけだそうです。
運転席周りはこんな感じ。

シフトレバーの手前の棒は、油圧のサイドブレーキと思われます。さすがラリー車ですね。ランエボといえば、電子制御4WDの最先端であり、スーパー耐久などのサーキットレースでは、電子制御が実用に耐えるレベルに到達しています。では、ラリーではどうなのかと聞いてみたところ、主に重量の問題から、まったく使っていないとのこと。すべて機械式のLSDを使っているそうです。ちなみにABSさえもカットしているとのことでした。
気になったので、足回りをのぞいてみました。

マッドフラップやガード類がラリー車らしいですね。ダンパーはビルシュタインっぽかったです。
ラリー車は、少々転がり落ちても、自走できればリタイアしない乗り物なので、さすがにロールゲージはすごいです。

ゲージのすごさが圧巻ですが、個人的には、これでナンバー付きなんだという事実に驚かされます。一昔前は、車高調つけたら車検に通らなかったのに、今じゃこんな車でも、びくびくしないで正々堂々公道を走れるんですね。
規制緩和万歳(笑)。ロールゲージのパッドって、以前は全部カバーしないとだめなんじゃなかったでしたっけ?
(←保安基準の改正についていけてないもので…。)
ブースは違いましたが、懐かしどころでは、セリカが展示されてました。

ドライバーはユハ・カンクネンになってましたが、ほんとに息の長いドライバーだったんだなと思います。僕が中学から高校生のころに、ST205セリカでまだ現役でしたから。
インプレッサなんですが、行ったタイミングが悪く、すごい人だかりでまともに写真が取れませんでした。残念。それに、グループN車両は大きなステージに乗せられていて、エボほど近くで見られませんでしたし。
最近ばたばたしていて、更新が遅れ気味ですが、オートメッセシリーズを次のレースカーで締めたいと思います。
Posted at 2008/02/16 23:00:19 | |
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