
連れ合いの愛車初代ヴィッツ君、タイミングがいいのか悪いのか、僕がいる時に不具合が発生する傾向があります(汗)。
先日も、向こうに行く前日の夜にヘッドランプが点かなくなったとの話。最初の1回は数分アイドリングで待っていたら点灯したとのことですが、それ以降はまったく点灯しないようです。さっそくトラブルシューティングを開始しました。
とりあえず、現車を見ながらライトをつけると、なるほど、メインビームがハイ、ローともに点きません。いろいろやっていると、スモールは点いていて、イルミネーションなども問題なし。しかも、パッシングは正常に点灯するではないですか?
パッシング点いちゃったので、ほぼコントロール系統がおかしいとは思いましたが、一応電球とヒューズは目視で確認し、どちらも正常な状態でした。
となると、ゴルフ1的考え方ではヘッドランプスイッチそのものか、ヴィッツのヘッドランプの仕組みがわからないので、リレーの可能性も捨てきれないな考えました。
いったん点検を終了し、ネットで検索してみると
それらしきヘッドランプスイッチのリコールの情報が…。「スイッチのオン、オフを繰り返すと接点が焼けて接触不良を起こし、最悪の場合消灯する恐れがある…」の病状があまりにもドンピシャでびっくりしました。
もしや無償で直るかも?と考えてリコールの対象個体の車台番号を見ると、惜しい、後5ヶ月ほど後なら無償で直ったのに…。と、ぎりぎりアウトでした。
念のため、ディーラーでも車台番号で調べてもらいましたが、残念ながらリコール、サービスキャンペーン対象外車両とのこと。こうなりゃいつもどうり自分で直すしかないと言う展開になりました。
ディーラーメカニックの方も、親切にはずし方のコツを教えてくださり、作業開始です。まずはステアリングコラムカバーをはずします。

ハンドルはずさないと、ビスがほどけないと思っていたのですが、ちょっとハンドル切れば外せるようになってるんですね。ハンドル外すとなると、エアバックが付いている為、厄介だなと思っていたのですが、まったくその必要はありませんでした。
左右と下の計3本のビスをほどくとカバーが上下に外れます。

驚くべきことに、ヘッドランプスイッチ内臓のウィンカーレバーは差込で爪で止まっているだけです。爪もいやらしいものではなく、手前から簡単にドライバーで押して外せるので、カバー外してから1分足らずでスイッチ摘出完了です。
さすがに国内最多台数の120万台以上のリコールを出しただけあって、スイッチ内臓のレバーは対策品に変わっていました。

上が新、下が旧です。カバーの色が変わっている以外にも、導電部分の銅板の配置も変わっていますし、カプラーの刺さる位置も変わっています。同じ部分に付きますが、中身は全く別物になっているのでしょう。ちなみに、レバー自体も5ミリぐらい短くなってました。
取り付けもとても容易にできていて、本体装着に2秒、カプラー差込3秒といったところでしょうか。ほんとに、パチパチはめて一瞬で終了です。誰がどこで作っても高品質な車を間違いなく作れるように、とても工夫されているように感じました。
やれやれ、ウィンカーレバーぐらい、しっかりねじで止めてもいいんじゃないかと思いますが、こんな爪でとまっているとはとても思えないぐらいしっかりと付いていましたし、当然ガタつきなどもなく、ほんの数秒で取り付け完了とは、これこそがトヨタを世界1に押し上げた技術力なんだなと感じました。
何はともあれ、これにて1枚目の写真のように無事点灯となり、夜乗っても安心できる状態にして帰ってきました。ヘッドランプのスイッチが壊れるなんて古い輸入車の専売特許で、まさか「いまどきのトヨタ車」でそんなことが起ころうとは夢にも思いませんでしたが、そこは同じ車という乗り物。やっぱり機械は消耗するところは消耗するのだなと、ちょっと安心してしまいました(笑)。
Posted at 2009/09/22 22:09:24 | |
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整備 | クルマ