
週末に近々車検を迎える軽トラの車検前点検を行いました。
現時点、目立った不具合は軽症のオイル漏れがあり、駐車場にオイルが落ちていることがあるぐらい。後は目立つ不具合はないので、ライト類など点検の後、オイル漏れ箇所を探してみました。
軽トラの場合、乗用車のボンネットに当る部分は、キャビンのシートを外した部分と荷台の一部取り外せる部分になるので、あけて点検してみたところ、デスビ付け根のオイルシールの劣化でオイル漏れしていることが判明しました。
ただのOリングでシールされているだけでしたが、この部分、ギアでデスビをカムシャフトの回転方向から90度直角に立ち上げているので、結構オイルで潤滑されていて、外すとオイルがドバっと漏れてびっくりしました(汗)。
軽トラのエンジン縦置きレイアウトでは、角度を変換する意味はあまりなく、ポロやマーチのようにカムシャフトからまっすぐ横置きでデスビ駆動でいいと思いますが、90度縦向けに変換されているのはおそらく同じエンジンをアルトなどのFFに横置きした時のスペースを詰めたいからではないかと思います。
車検ですので、ブレーキ系統も点検します。まずはフロントブレーキを分解しました。

ブレーキパッドはアイシン製。アイシンと言えばレクサスやトヨタのAT、最近ではポルシェのMTなどで超有名ですが、ブレーキパッドも作っているのですね。この車、約9万キロ走行なのですが、おそらく新車から一度も交換していないパッドが約8部山も残っていて、このまま行ったら一生パッド交換は必要なさそうです(驚)。

パッドやらローターやら、記録簿に書かねばならないのでノギスで計測しました。
フロントブレーキからして、あまり消耗していなさそうでしたが、ブレーキシリンダーのオイル漏れなどあっても困るので、リアブレーキも点検しました。

当然ながら、ほとんどサラピンに当たりがついただけのような状態。ドラム内部のダストを清掃して、シューの厚みなど計測して終了となりました。
軽トラと言えど、荷物を積んで毎日配達に使われたりした場合にも、ブレーキ系統など十分な耐久性が求められるでしょうから、パッドやシューなどはかなり厳しい基準をクリアしたものが使われているのだなと思いました。うちはもちろん普段いつも空荷で走り回っているのですが、それにしても9万キロで8割残っているとなると、初回パッド交換は走行18万キロ前後なので、現実的には一生交換しなくていいのには驚きました。
国産乗用車のパッドでも、さすがにもう少し減るのに、軽トラはすごいですね!!
Posted at 2009/11/03 23:17:44 | |
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整備 | クルマ