
時間がかかりそうですが、先日訪問したドイツの風景を、少しずつ書いていきたいと思います。
まずは、「速度無制限」の聖地、アウトバーンの様子です。
最近は、速度制限区間が増えて、無制限区間はほとんどないらしい。といったうわさを聞いていたので、いったいどんなものかと心配していましたが、今回利用したベルリンーウォルスブルグの区間でも無制限区間はかなりあり、十分に楽しむことができました。
私が走った区間には、入り口などに日本のような料金所はなく、どこからがアウトバーンなのかは、分かりにくいです。制限速度は、都市部やジャンクション近くなどの走行環境が悪いところでは80kmや100kmとなっており、その後、3車線になって120km制限を経て無制限区間となります。正直、速度制限の解除がどこで行われているのかがよくわからず、周りの車の動きを見ながら走っていました。
途中、雨に降られたのですが、私の走った区間は通常のアスファルトやコンクリート舗装で、近年日本の高速道路で使われている排水性アスファルトではないため、前を走る車の巻き上げた水でウォータースクリーンのようになってしまい、視認性は悪かったです。

路面自体は新名神のほうが良好だと思います。
走った場所がベルリンの近くであり、交通量の多い区間だったこともあってか、ジャンクションでの渋滞も発生していました。

さすがに、路側帯から抜いていくような車は、いませんでした。
交通マナーはおおむね良好だと感じました。アウトバーンでは制限速度が下がるときちんとブレーキで減速されるので、ファストレーンを走っていても前の車がいきなりブレーキを踏み、何事かと思ったりしました。また、皆さん日本ほど車線を頻繁に変えることはなく、たとえば第2レーンで少し遅めの車に引っかかったとしても、なかなかファストレーンに出て抜いて行かないあたり、「アウトバーンのファストレーンは許された高性能車しか走れない」と言われた伝説が生きているのかなと感じました。
トラック等にはリミッターがついているようで、100km/hぐらいで走っており、いちばん右の遅いレーンは彼らが占領しています。3車線の中央はおおむね120~130km/hぐらいで流れており、ファストレーンは150~160km/hぐらい、飛ばしている集団で180km/hという展開が多かったです。パサートや3シリーズのディーゼルのステーションワゴンやA6やEクラスなどのセダンがファストレーンの主な住人達でした。
近年のドイツは過給付車両が多く、少々の上り坂でもこのままのペースで走っているため、NAの1.8L程度の車だとファストレーンを維持するのはかなり厳しいのではないかと思います。おそらく、最高速度が210~220kmぐらい出せれば、私の走った区間なら必死にならずともファストレーンを維持できると思いますが、おおむねゴルフ7の普通のグレードの性能がこのぐらいだったのを思い出し、妙に納得しました。
わずかなアップダウンのある丘陵地帯を風力発電の風車を眺めながら走るドライブは異国情緒たっぷりでとても貴重な体験でした。アウトシュタットのネタなども、ぼちぼちアップしていきますね。
Posted at 2015/08/14 23:40:19 | |
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