
さて、毎年ソニー損保が公開する「新成人のカーライフ意識調査」。
やはり毎年「若者のクルマ離れ」が感じられる内容となっていて、まず運転免許保有率は56.4%(うちオートマ限定保有者が36.1%、マニュアル免許は20.3%)。
そしてクルマの保有率だと「持っている」が14.8%、「購入予定アリ」が9.7%「いずれは欲しい」が42.1%、「購入するつもりはない」は33.4%という数字です(3人に一人が購入しないと回答している)。
そこでクルマを購入するつもりがない人に対してその理由を聞いたところ、トップは「購入費用が高い」が50.9%、「維持費がかかる」が33.8%、「クルマに乗る必要がない」が31.1%。
この「クルマに乗る必要がない」というコメントはやはり都市部に住む人が多く挙げているようですね。
加えて、クルマを所有する経済的な余裕がないと答えたのは男性59.2%、女性67.6%。
メーカーに「若者向けのクルマを作って欲しい」と回答したのは男性42.6%、女性45.8%。
この「若者が言う、若者向けのクルマ」とは一体どういったクルマなのかは不明ですが、まず「安価」なクルマであるのは間違いなさそう(ボディ形状については現在多種多様な車があり、市場に無いようなクルマを望むこと自体が難しい)。
なお、クルマの購入予算(上限)については平均184万円で、たとえばトヨタでこれに該当するのはヴィッツ(1,203,400円~)、タンク(1,490,500円~)、パッソ(1,199,000円~)、ヤリス(1,395,000円~)、ルーミー(1,490,500円~)、シエンタ(1,809,500円~)、カローラアクシオ(1,546,600円~)、カローラフィールダー(1,698,400円~)、ライズ(1,679,000円~)。
これを見ると、シエンタ以外は「ミニバン」がなく、となると「184万円以内で買えるミニバン」を作れば、すなわち「若者に買ってもらえる」ということになるのかも。
そして「カーライフのためにかけられる金額」は月平均14,763円で、これは5年連続で下落している、とのこと。
なお、KINTOだと「もっとも安価な」パッソでも月額32,780円なので、このあたりの乖離を(KINTOは)認識する必要がありそうです。
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そしてクルマに興味があるかどうかという問いについては「あてはまる」人が37.4%、逆に「あてはまらない」と答えた人が39.6%を記録して「興味がない」人がほぼ4割に。
一方で、同年代でクルマを所有している人はかっこいいと思うかどうかについては、男性の42.2%、女性の54.8%が「あてはまる」と答え、女性の過半数が「クルマを持っているとかっこいいと思う」ようです。
その一方、「若者のクルマ離れに自覚がある」と答えた人は男性が37.8%、女性が37.0%という結果で、これは男女とも大きく差がない数字ですね。
なお、レンタカーの利用率は以外に高く、利用したことがあるのは37.6%。
ただしカーシェアの利用率は8.3%にとどまり、カーシェアの将来性には暗いものを感じます。
カーシェアに限らずですが、日本人はあまり「貸し借り」を好まず、欧米では一般的なシェアリングエコノミーが普及しにくい土壌があるのかもしれません。
ちなみに「レンタカーやカーシェアリングを利用したことで、クルマを欲しいと思う気持ちが強くなった」は全体で35.1%、男性で41.7%あり、レンタカーでもなんでも”クルマに乗る機会さえあれば”クルマに興味を持つ可能性が少なからずある、ということになりそうです。
そして「現在欲しい車」ですが、これは毎年同じく「アクア」。
アクアの何がそんなに新成人を惹きつけるんでしょうね。
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