
さて、先日ランボルギーニは新しいロードマップを発表しており、これによると2023年に最初のハイブリッドを投入し、2024年には全ラインアップをハイブリッド化する模様。
そしてもっとも注目されるのは2025年以降に「第4のランボルギーニ」を投入するということ、しかもその第4のランボルギーニがピュアエレクトリックモデルになるということ。
なお、ランボルギーニはこの「第4のランボルギーニ」について多くを語っておらず、現在わかっているのは「2025年以降に登場する」ということのみ。
そしてその出力やボディ形状、レイアウトについても全く明かされていないため、方方で憶測を読んでいるようです。
そこでいくつか考えられる可能性を検討してみたいと思いますが、まずは「スーパースポーツ」。
ランボルギーニは現在フォルクスワーゲングループに属しており、そして同グループにはポルシェ、さらにその下にはリマックが控えています。
そしてリマックというと2000馬力級のピュアエレクトリックスーパースポーツ「C_Two」、そしてピニンファリーナとの協業にてバティスタを開発中。
そう考えるとランボルギーニは容易にハイパーEVを投入できる環境を持っていると言えますが、2025年というと、アヴェンタドール後継モデルとしての「V12ハイブリッドスーパースポーツ」が投入されたばかりの次期でもあり、よってその状況でピュアエレクトリックスーパースポーツを追加する意味は薄いのかもしれません。
ただ、ランボルギーニはかねてより「別のデザイン路線を持つラインアップが必要」と述べていて、というのも現在のデザインは「エクストリーム路線」のみであり、エレガントなデザインを好む人はランボルギーニを購入しないため。
一方、フェラーリはローマなど”ライフスタイル系”デザインを追加してその顧客の幅を広げていますが、ローマ購入者の7割が「はじめてフェラーリを買う人」だと言われ、そのぶんだけ顧客を増やしたとも考えられます。
逆に、顧客を増やすことができなければ、「同じ顧客が同ブランド内のクルマを買い換えるだけ」で、顧客の年齢とともにブランドが老朽化してしまうわけですね。
よって、ランボルギーニはかねてよりミウラのような「エレガントな」デザインを追加したいと考えているとも報じられ、エレクトリックスーパースポーツを追加するとなると、現在のランボルギーニのデザインとは異なるイメージを持つクルマとなるのかもしれません。
次いで「SUV」の可能性ですが、これは現在のランボルギーニの状況を考慮すると「ありそう」。
というのもランボルギーニの販売にて、その半分以上を今やウルスが占めており、であればここにエレクトリックSUVを追加することでさらに利益を伸ばすことも可能かもしれません。
ただ、やはりランボルギーニは2023〜2024年あたりにウルスをPHEV化するものと思われ、そこへピュアエレクトリックSUVを追加するのもまたナンセンス。
たとえばマセラティやアルファロメオのように「低価格帯のエレクトリックSUVを追加する」という手法も考えられなくもなく、しかしランボルギーニはプレミアムブランドであり、「少ない台数で高い利益を得る」必要性があるため、この低価格路線は「まずない」と考えて良さそうです。
そして次は「4シーター」。
ぼくとしては、これがもっとも「ありうる」選択肢だと考えていて、というのも現在ランボルギーニはこれを持っていないから。
つまり投入すればそのぶんだけ「売上をプラス」できることになり、投資効率がもっとも高い選択だと考えています。
なお、ランボルギーニはかつて(2008年に)エストーケを発売しようと考えたことがあり、これは残念ながら同年に発生したリーマンショックによって計画が凍結されています。
ちなみにポルシェ最初のエレクトリックカー「タイカン」が4ドアセダンであったり、メルセデス・ベンツがそのエレクトリックカーブランド「EQ」のフラッグシップとしてEQSを投入したことでもわかるとおり、世界的に見ると「プレミアムセダン」の需要はけして小さくはないようですね。
一方、懸念があるとすれば、ランボルギーニがピュアエレクトリックセダンを投入した場合、その販売台数の大半が「SUVとセダン」で占められることが想像でき、そうなるとランボルギーニのブランドイメージ的には「マイナス」に働く可能性がある、ということ。
今回ランボルギーニが新しいロードマップ「Direzione Cor Tauri」を公開した際、ランボルギーニがリリースした「第4のランボルギーニにして、ピュアエレクトリックカー第一号」の画像から判断すると「一番ありそう」なのがこのエレクトリックGT。
ロングノーズのエレガントなスタイルを持ち、おそらくは4ドアそして4シーターというパッケージングを持つことになり、これもランボルギーニが現在保有していないラインアップではあるものの、GTカーの市場は非常に小さく、これを発売する意味は「薄い」とも考えています。
そして今回「ヴェールに包まれた」新型車の画像がそのまま新型車の属性を表しているとも考えられず、よってエレクトリックGTは「ありそうだが、ない」のかもしれません。
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