
フェラーリGTC4ルッソTを運転してみて感じたのは「乗りやすく、乗り心地がよく、普通に乗れる」フェラーリだということ。
そしてフェラーリは今ではV8モデルについて「488」「ポルトフィーノ」「GTC4ルッソT」を持ちますが、いずれも異なる乗り味を持っており、ピュアスポーツにはピュアスポーツの、そしてGTカーにはGTカー独自の味付けを行っています。
同じドライブトレーンやコンポーネントを使用し、かつインターフェースも同じなのによくここまでセッティングで違いを出せるものだと感心しますが、それはモータースポーツで培った「どこをどうすれば、どう変わる」というノウハウが反映されたものなのでしょうね(自動車メーカーの中には、違いを出すことができないメーカーも多く、どのクルマに乗っても同じ乗り味である場合だってある)。
そしてドライブフィールをそのクルマにあわせて変化させているにもかかわらず、目に入る部分や手に触れる部分など「感覚」についてはどこをどうとってもフェラーリそのもの。
フェラーリはこういった「演出」に長けた、そして演出を意識するメーカーではないという認識でしたが、いつの間にか「乗った人がどう感じるか」を思ったままに再現できるだけの技術を身につけたようで、「速く走らなくても楽しいフェラーリ」を作れるようになった、という印象です。
つまりはおそろしく商品性を向上させてきたということですが、それは現時点での最新モデル「ポルトフィーノ」がもっとも顕著かもしれません。※F8トリブートはまだ製造が開始されていない
フェラーリは2019年第1四半期の業績を「過去最高」だと発表し、その主たる貢献はポルトフィーノの好調だとアナウンスしていますが、現在のフェラーリは、これまでのように「フェラーリだから」売れているわけではなく、ほかメーカーのクルマに比較して優れる部分が多くなり、「本当にいいクルマだから(フェラーリというブランドバリューを抜きにして)」売れているんだろうな、と改めて感じた次第です。
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Posted at 2019/05/12 22:58:35 |
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イタリア車 | 日記