
さて、ランボルギーニ・ウルスに試乗。
ひとことで言うと、「これちょうだい」ということ。
真剣に欲しくなったということですが、まず買って間違いのないクルマ。
今年の試乗で「これちょうだい」と感じたのはこのウルスとフェラーリ・ポルトフィーノの二台のみですが、それくらいのインパクトがあった、ということになります。
なお、ウルスを簡潔に表現するならば「何も気にしなくていい」クルマ。
乗り込むときのシートポジション、見切りの良さ、カメラを多用した視界確保、そして座り心地の良いシート、自然なステアリングフィール、思ったとおりに効くブレーキ、などなど。
それらにまったく違和感を感じさせず、「自分の感覚通りに、手足のように」扱えるのがウルスということになります。
世の中には過剰な加速感を演出して「無理やり速さをアピール」するクルマや、ガツンと効くブレーキで「よく止まる」ことを主張したり、クイックなステアリングフィールで「曲がる」ことを表現する車がありますが、だいたいにおいてそういったクルマは「そこから先」がイマイチ(それを隠すための”アピール”とも考えられる)。
しかしウルスの場合は底知れぬポテンシャルを持っており、わざわざそういった「小手先でのアピール」をする必要がないのだと思われ、とにかく自然。
よって、どの部分が良かったのかと聞かれると、どこか突出した部分よりも、全体的に「自然なところが良かった」というのが正直な印象。
ただし「突出した部分がない」のではなく、上に挙げたような項目については何時間でも語れるほどの素晴らしさを持っているとぼくは考えていて、すべてが高いレベルでまとまっているのがウルスであり、その「バランス」こそが魅力だと考えています。
ウルスはランボルギーニと言えども「毎日乗る」ことを想定して設計されているといい、そして毎日乗っていると、ときには疲れているときもあるかと思いますが、そういったときに優しく包み込んでくれるおおらかさもあって、ウルスはそういったときに「自然さ」をありがたく感じるクルマ。
ただ、「自然さ」と「乗り心地が良い」のとはちょっと違うものだとぼくは考えていて、乗り心地の良さを追求してしまうと足回りが柔らかくなり、加速や減速時のピッチング、ちょっとした車線変更時におけるロールや揺り戻しなどが発生すると、それは「不自然さ」として感じられることも。
足回りの柔らかいクルマはときにラフな操作に対して寛容ではないということですが、ウルスの場合は、どんな環境で、どんな操作をしても動作が安定しているということになり、これが体感上の「自然さ」に繋がっているのでしょうね。
一方でドライブモード変更による走行特性の変化幅は大きく、スーパースポーツすらも寄せ付けないような運動性能を見せるのがウルスで、まさに「恐ろしい子」。
スーパースポーツが持っていてウルスに無いものはなんだろうなと考えてみたりしますが、それは「スーパースポーツらしい低い車体デザイン」程度と「常人とは無縁の「極限での運動性能」「非日常」くらいかもしれず、むしろ「ウルスにあってスーパースポーツが持ちえないもの」のほうが多いのかもしれません。
予め想像していたとおり「勝って間違いないクルマ」がウルスであり、当初ぼくはウラカンとウルスとの「入れ替え」を検討していたもの、「ウラカンを置いたままでウルスを追加」したいという衝動にも駆られており、まさにランボルギーニの思う壺となってしまいそう。
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Posted at 2018/12/11 22:53:58 |
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