
さて、BMW i3は数々のトラブルを乗り越え、修理が完了した後は絶好調。
今のところ壊れる気配もなく快適に乗っています。
何度か公開しているとおり、その使い勝手と維持費の安さは特筆モノですが、ここでもう一度そのメリットを見てみましょう。
使い勝手
ドアが観音開き(Bピラーがない)なのでものの出し入れが楽
フロアがフラットなので左右どちらからでも乗り降りできる
ドアの高さがあるので乗り降りしやすい
回転半径が4.7メートルと小さい
モノも人も載る
維持費
自動車性が安い(年間29500円)※都道府県によってもっと安くなる場合も
任意保険もまあまあ安い(年間89950円)※保証の範囲を限定すれば3万円くらい
メンテンス費用はゼロ(BMW持ち)
電気代は6000円位(月1500-2000キロ走行)
※年間だと同じ走行条件で、ポルシェ981ボクスターと年間331500円の差が出る
逆にデメリットと感じているのは下記の通り。
見くびられる(軽自動車扱い)
割り込まれる
煽られる
車好きの人からは「電気自動車?プッ」と笑われる
BMWなのにブランドバリューが生きていない
デメリットについては機能的・金銭的なものは無く、ようは「気の持ちよう」でなんとかなるものばかり。
それらが我慢できればBMW i3は非常にメリットの大きな車だと言えるでしょうね。
スタイリングは賛否両論で、これは好みの問題ですので論じるのは無意味ですが、ぼく的には「まあまあイケてる」と考えています。
ですが、やはり定期的にBMW i3を買い替えたくなり、それはなぜか?と考えてみます。
ひとつは値落ちの大きさ。
これはある程度想定していたものですが、BMWが方針転換をしたことによって中古価格が大きく下がることになったのは誠に遺憾(当初は値引きを絶対しない方針だったのに、途中で大幅値引きをはじめた)。
これはBMWがi3の価値を否定もしくは下げたのと同様で、市場(人気)ではなくBMWによって車の価値が下がったのと同じなのがちょっとツライ、とぼくは考えています。
ただし今後EVが一般的になるとそれなりに人気は保持できるかもしれませんし、ここからの下げ幅は緩やかだろう(つまり今売るのがもっとも損失が大きい/メリットが生じる前に売却してしまう)と考えています。
もう一つは運転する楽しさですが、ぼくはこう言いたい。
「ないね。そんなもの、全くない」
ただし、もともとBMW i3はドライビングを楽しむ車ではなくシティコミューターですので、それを求めるほうが間違っている、というのはありますね(加速性能は結構高く、ミニクーパーS並の加速は持っている)。
しかしながら朝起きだして仕事に向かおうとしたとき、「運転が楽しい車に乗れる」というのと「とりあえず移動のために車に乗る」というのとではちょっと違うと思うのですね(ぼくは自動車通勤)。
たとえばミニクーパーSは大変に運転が楽しい車であり、それに乗って通勤できると思うと朝起きるのも苦にならなかった、という過去があります。
おそらくそこはBMWも理解していて、運転する楽しみが他のBMWに比べて少ない代わりに、視覚的に知的好奇心を刺激したり目新しさを感じることができるインテリアにしよう、と考えたのだと思います(BMW i3がもしほかのBMWと同じようなインテリアだったら、ぼくは気が狂っていたかもしれない)。
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その狙いはほぼ奏功していると言ってよく、おかげでぼくはその斬新なインテリアのおかげで正気を保てているのですが(もしくはそれ以上のリターンがある)、それらすべてを総合したとしても、BMW i3は「けっこういい車」と言えるわけです。
要はなんだかんだ言いながらもBMW i3を比較的高く評価しており、これを売り払って別の車に買い換える理由はいまのところ見いだせないわけですね。
つまりはBMW i3よりも維持費が安く、BMW i3よりも使い勝手が良い車は(ぼくにとって)ほかに見当たらず、今売却して他の車に買い換えるための「理由」がない、ということです。
正確に言えば、「買い替えたいと考えているものの、買い替えを正当化できるだけの理由をつけることができない」と表現することもできます。
よって、現在考えているのは「買い増し」になるのですが、そうなると3台目は任意保険を新規から入り直す必要があるので、現在の等級に至るまでこれまた長い時間がかかるなど色々な問題があるものの、そうまでしてもBMW i3は手元に置いておく価値がある、そしてそうまでしても別の車が欲しくなるほどBMW i3の運転は楽しくない、と言って良いでしょう。
その意味では増車するとなると、とびきり運転が楽しい車を選ぶことにはなりそうです。
Posted at 2016/12/07 11:43:52 |
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BMW i3 | 日記