
1991年製の日産セドリック・グランツーリスモ・アルティマがアメリカに120万円のプライスにて販売中。
これは「25年ルール」によってアメリカへ輸入が可能になったためですが、日本だと20〜50万円くらいの中古価格なので、かなりな高価格と言えますね。
「25年ルール」とは、新車時アメリカに正規輸入されなかった車につき、その後25年間はアメリカに輸入できないという「いかにもアメリカっぽい」わがままルールです。
※一部基準を満たせば輸入可能
このセドリックは1991年モデル(8代目、Y32)なので、25年経過した2016年にその呪縛から解き放たれた、ということになりますね。
なお、この時代はバブル期に企画された車が多数発売されていた時期で、アメリカ人にとってはその頃の独自発展を遂げた日本車が珍しいのかもしれません。
ドアミラーワイパーやおしぼりクーラ−/ヒーターなどはアメリカ人にとって非常に驚かれる装備かもしれませんし、段通カーペットも受けるかもしれませんね。
特にこの頃の日産は贅を尽くしたオプションがあり、当時の日産車は米国で人気が出たりするのかもしれません。
よってビジネスチャンスとしては、25年ルールにかかる、またはかかりそうな車を購入して米国ルートにて売りさばくということですが、ちょっとチャレンジしてみるかと考えて売れそうな個体を探してみたところ、やはりこの前後の年式の日本車はほぼ市場から枯渇しているようです(ということは、相当に儲けている人がいるということになる)。
一方でまだ数年は25年ルールにかからない1995年くらいの個体はワンサカ市場に溢れていて、この後のY33、Y34セドリックはかなり安めの相場(20万円〜)。
逆にY31は相当に高い相場(80万円〜)となっており、古い世代ほど価格が高い傾向ですね。
なおセダンは不思議な相場形成の仕方をしており、登場してから数年経ったモデルはガクンと相場が下がり、その後もしばらく下がり続け、しかし20年ほど経過すると相場が逆転し上昇するものも(特にクラウン、セドリック、レパードなどビッグネーム)。
一方でミニバンやコンパクトカーは下がりっぱなし、オープンカーやスポーツカーは緩やかに下りながらも一定のところで下げ止まり、SUVや4WDは高止まり(雪国など一定の実用的な需要があるので、これもいかに古くなろうとも下げ止まる)、という傾向が一般論としてあるように思われます。
Posted at 2017/01/16 10:51:33 |
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日本車 | 日記