
イタリアはランボルギーニ・ミュージアムにて、展示車両の紹介。
今回はコンセプトS、そしてカーラ(カラ/CALA)。
両方とも市販車ではなくコンセプトカーなので、見慣れない人も多いかと思います。
まず上のカーラ(CALA)は1995年にジュネーブ・モーターショーで発表されたコンセプトカー。
イタルデザインによるものでエンジンはV10/3.9リッター、408馬力。
ミウラのような丸みを帯びたデザインを持ち、同じくミウラのようなリアウインドウ上のルーバーを持っています。
1995年のランボルギーニのオーナーはメガテック(その前はクライスラー、後がアウディ)。
V12モデルは「ディアブロ」の時代ですが、ディアブロ時代のランボルギーニのみが「角の丸い」デザインを持っていますね。
それはフロントウインドウ、コクピット内も同じで、現代のランボルギーニからは想像できない「丸さ」。
2003年にはV10エンジンを搭載した「ガヤルド」が登場しますが、排気量はカーラに積まれる3.9リッターから5リッターへと大きく排気量がアップしています。
一般には「ガヤルドの先祖」と言われる車ではありますが、かなり情報の少ない車ではありますね。
こちらはガヤルドをバルケッタ風に仕上げたトップチョップの「コンセプトS(2005)」。
ムルシエラゴのデザイナー、ルク・ドンカーヴォルケ氏(現在はヒュンダイに移籍)の作品で、コンセプトカーといえども顧客の要望で3台ほど製造され、実際に販売されたとも言われます(2015年7月にはオークションにも登場)。
なお、ガヤルドには当初「ホワイト」のボディカラーはなく、しかし日本からのオーダーでホワイトのガヤルドを作ってみたところ「けっこう格好いいのでは」ということでその後はカタログカラーに。
同時期にデザイナーのルク・ドンカーヴォルケ氏は「コンセプトSはもともとホワイトがイメージ」と語っており、時期的にもドンカーヴォルケ氏がホワイトのガヤルドにインスパイアされた可能性がありますね。
このコンセプトSはランボルギーニの歴代コンセプトカーにおいてもぼくの中でかなり上位に位置しており(もしかするとトップかもしれない)、今でも色褪せない美しさを持っていると思います。
Posted at 2017/03/07 11:49:50 |
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