
マクラーレン720Sの試乗を終えてみて、ひとことで言うと「完璧なクルマ」。
エンジニアリング的にはこれ以上のクルマは(ハイパーカーを除くと)望みようがなく、パフォーマンスにしてもそれは同じ。
運転していてもアクセル、ブレーキ、ステアリングについてナーバスなところはなく、街中だろうがどこだろうが安心して運転ができます。
加えて視界や開放感に優れ、振動や騒音が少なく、「心地よい」とすら言える室内環境を持ち、しかしひとたびアクセルを踏み込めば怒涛の加速。
ランボルギーニやフェラーリはやはり「見た目(とくにフェラーリは華やか)」でのインパクトが大きく、そして非日常性をひとつの価値としていますが、マクラーレンの場合はそれらよりも「質実剛健」に近いのかもしれません。
何かをアピールするよりも実力で物申すと言った印象もあり、そこはイタリアとは異なるイギリスの「お国柄」なのかも、と思ったりします。
なお、マクラーレン720Sはそのルックスや「スーパーカー」という性格から、フェラーリ488GTBやランボルギーニ・ウラカン・ペルフォルマンテと比較されがちではあるものの、実際に乗ってみるとそれらとは大きく性質が異なり、実際のライバルはポルシェ911GT3 RSなんじゃないか、という印象も。
フェラーリ、ランボルギーニももちろんパフォーマンスを標榜してはいるものの、購買層の多くが「セレブ」になってしまったためにそこを意識せざるを得ず、しかしポルシェ911GT3 RSはそういったことを抜きにした「パフォーマンス一直線」なクルマ。※目的に対してピュア、そして目的に対する実用性が高いとも言える
マクラーレン720Sもセレブを意識したところが無いわけではないものの、フェラーリ、ランボルギーニに比較するとそれはやや希薄であり、「パフォーマンス第一義」傾向が強いように思います。
加えて足回りのセッティングもポルシェ911GT3RS、マクラーレン720Sともによく似ていて、乗り味もよく似ているという印象ですね。※そのせいか、マクラーレンへの流入は”ポルシェから”が多いと聞く
以下がぼくの感じた、フェラーリ488GTB、ランボルギーニ・ウラカンとの比較。※911GT3RSとの比較だとあまり差異がなくなるのでここでは除外
ただしいずれも「それぞれのメーカーの考え方が反映された結果」であって優劣を語るものではなく、あくまでその人が求めるものによって「どれがいいか」は簡単に入れ替わるもので、こういった選択肢があるというのはぼくらにとって幸せなことなのだ、とも思います。
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Posted at 2019/03/21 11:20:09 |
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イギリス車 | 日記