
さて、近年は技術の向上によってスポーツカー顔負けの動力性能を発揮するSUVやサルーンも多数存在します。
その理由の多くは「エンジンやトラクション性能が向上したこと」「エレクトリックモデルの登場」に起因すると思われますが、トラクション性能だと、その重い車体を鋭く加速させるだけのトルクを持つターボエンジンの普及、そして高回転から一気に放たれるパワーとトルクを確実に推進力へと変換できるドライブトレーンや制御システムの登場が挙げられます。
エレクトリックモデルについては、「ガソリンエンジンとは異なり、回転数によらずピークトルクを発生する」「そもそもとクルクがガソリンエンジンとは桁違い」という特徴を活かし、重量がかさむSUVやサルーンをドカンと加速させることが可能となっているわけですね。
そして今後はハイブリッド化が加速するものと見られ、スーパーカーやスポーツカーでは「重量増加を嫌ってハイブリッド化ができない、もしくは難しい」という状況を尻目に、重量にさほどシビアではなく、そしてスペース的にも余裕があるSUVやサルーンがどんどん「高性能ハイブリッド化」し、スポーツカー以上の加速性能を得ることになるのかもしれません。
つまり、スポーツカーの場合、ハイブリッド化でによって”得るものよりも失うもののほうが多く”しかしSUVやサルーンだとハイブリッド化によって失うものはほぼ無く、得るもののほうが圧倒的に大きい、ということになりそうです。
そこでまず「加速に優れる」SUVを見てみたいと思いますが、もはやその数値はスポーツカーやスーパーカー顔負け。
上述のように、今後はエレクトリック化されたSUVがさらにタイムを縮めてくるものと思われます。
ここでの加速タイムは0-60マイル、つまり0-96km/h加速タイムとなりますが、0-100km/h加速だと、これに0.1~0.2秒プラス、というイメージです。
1.テスラ・モデルX・・・2.6秒
その発売以来、「SUV最速」の名を欲しいままにしてきたテスラ・モデルS。
出力は503HP/6,150rpm、トルクは487パウンドフィート/0rpm。
今後はおそらく、モデルS同様の「トリプリモーター」採用モデルが追加されることになると思われ、その場合は驚愕の「2.1秒」を記録するのは間違いない、と思われます。
2.ダッジ・デュランゴ SRT ヘルキャット・・・3.5秒
6.2リッターV8スーパーチャージドエンジンを搭載し、出力は710HP/6,100rpm、トルクは645パウンドフィート/4,300rpm。
3列シートを持ち、高い牽引能力を持つという実用的なSUVであるにもかかわらず驚異的な加速を誇ります。
3.フォード・マスタング・マッハE GT・・・3.5秒
マスタングをモチーフとしたエレクトリックSUV、マッハE。
「GT」はその中でのフラッグシップで、出力459HP、トルク610パウンドフィートを誇ります。
4.ジープ・グランドチェロキー・トラックホーク・・・3.5秒
707HPを発生する6.2リッタースーパーチャージドエンジンを搭載するスーパーSUV「グランドチェロキー・トラックホーク」。
アメリカだと87,670ドルから購入ができ、コストパフォーマンスはナンバーワンかもしれません。
現地では日産R35 GT-Rからの乗り換えが多い、と報じられています。
5.ランボルギーニ・ウルス・・・3.5秒
そのイメージから「最速」を連想しがちですが、やはりエレクトリックモデルには一歩加速を譲るランボルギーニ・ウルス。
搭載するエンジンは4リッターV8ツインターボ、出力は650HP/6,000rpm、トルクは627パウンドフィート/2,250-4,500rpm。
ただし「サーキット走行」においてはおそらくSUVナンバーワンのタイムを出すポテンシャルを持っているものと思われます。
6.アルファロメオ・ステルヴィオ・クアドリフォリオ・・・3.6秒
登場時には「ニュルブルクリンク最速」SUVとして名を馳せたアルファロメオ・ステルヴィオ・クアロリフォリオ。
フェラーリとも設計を共有する2.9リッターV6ツインターボは505HP/6,500rpmを発生し、トルクは443パウンドフィート/2,500-5,500rpm。
北米だと80,500ドルから購入でき、こちらもコストパフォーマンスの高いSUVの一台です。
7.ポルシェ・カイエン・ターボS Eハイブリッド・・・3.6秒
カイエンシリーズのフラッグシップモデルももはや「ハイブリッド」に。
北米での価格は163,200ドルから。
8.アウディRS Q8・・・3.7秒
ポルシェ・カイエン、ランボルギーニ・ウルスと一部を共有するアウディQ8。
そのトップレンジがRS Q8ですが、4リッターV8ツインターボエンジンは591HP/6,000rpm、590パウンドフィート/2,000rpmのトルクを発生。
現時点における「ニュルブルクリンク最速SUV」でもありますね。
一方で北米での価格は114,500ドル~と低めに設定されており、アメリカンマッスルSUVほどではないものの、かなりお買い得な一台です。
9.BMW X5 Mコンペティション・・・3.7秒
メルセデスAMGを抑えてランクインしたのがBMW X5 Mコンペティション。
4.4リッターV8ツインターボエンジンは617HP/6,000rpm、トルクだと533パウンドフィート/1,800-5,860rpmを発生します。※X6Mも同じパフォーマンスを持つ
北米での価格は114,100ドルからに設定され、ちょうどアウディRS Q8とバッティングする価格帯ですね。
10.マセラティ・レヴァンテ・トロフェオ・・・3.7秒
マセラティはそれぞれのモデルにおけるトップレンジとして「トロフェオ」を展開しており、よってレヴァンテのトップグレードが「レヴァンテ・トロフェオ」。
エンジンは3.8リッターV8ツインターボ、出力は580HP/6,250rpm、トルクは538パウンドフィート/2,500-5,000rpm。
このほか、加速に優れるSUVとしては下記があります。
加速に優れるSUV
メルセデスAMG GLE 63 S・・・3.7秒
ベントレー・ベンテイガ・スピード・・・3.8秒
ジャガーF-Pace SVR・・・4.1秒
アストンマーティンDBX・・・4.3秒
レンジローバースポーツSVR・・・4.3秒
レンジローバー・ヴェラール SVオートバイオグラフィー・・・4.3秒
ポルシェ・マカン・ターボ・・・4.3秒
メルセデスAMG GLA45・・・4.3秒
ロールスロイス・カリナン・ブラックバッジ・・・4.3秒
加速ではなく「最高速」に優れるSUVだとこういった顔ぶれが並びます。
一般にEV(エレクトリックモーター)は高回転が苦手なので最高速が伸びない傾向があり、最高速となるとガソリンターボの独壇場。
ランボルギーニ・ウルスは加速、最高速ともにトップレベルであることがわかりますね。
なお、最高速というくくりだと、以外にもベントレー、レンジローバーやジャガーといった英国勢が顔を出してきます。
SUV最高速ランキング
1.ランボルギーニ・ウルス・・・時速306キロ
2.ベントレー・ベンテイガ・スピード・・・時速306キロ
3.マセラティ・レヴァンテ・・・時速301キロ
4.アウディRS Q8・・・時速306キロ
5.ポルシェ・カイエン・ターボS Eハイブリッド・・・時速295キロ
6.ダッジ・デュランゴSRTヘルキャット・・・時速290km
7.アストンマーティンDBX・・・時速291キロ
8.BMW X5 M・・・時速285キロ
9.レンジローバースポーツ SVR・・・時速283キロ
10.アルファロメオ・ジュリア・クアドリフォリオ・・・時速283キロ
11.メルセデスAMG GLE 63 S・・・時速280キロ
12.レンジローバー・ヴェラール SVオートバイオグラフィー・・・時速273キロ
13.ジャガーFペイス SVR・・・時速283キロ
14.ポルシェ・マカン・ターボ・・・時速269キロ
15.テスラ・モデルX・・・時速263km
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