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ぽおる・ぶらっくのブログ一覧

2019年08月05日 イイね!

W111クーペ/カブリオレのフロントシートの変遷

腰痛の事もあるので昨日は久しぶりに1日家に籠って
ノンビリと調べものをして過ごしました。

調べものの課題はタイトル通りであります。
目的としてはシートで年式を判別出来たら、、、と言う所でありました。

細かく選別するともっと多いのですが、
スタンダードの革シートの種類は220SEから280SE/280SE3.5までの10年半ほどの間に
全部で8種類ほどあるようです(汗)。
その内で見分けが付きそうもない物や、現状違いが判らない物などがあったのですが、
以下のような感じになるようです。

あっ、因みに変更の時期に関しては基本的に私の年式識別法から算出したものなので
どこまで正確かは判りませんのであらかじめご了承下さい。
でも、前後1ヶ月程度のズレを見込んでもらえれば、恐らく大きく違う事はなかろうと思います。
(但し責任は持てませんが…笑)

220SEは大まかに2種類。
いつもブログに書いている通り、1962年の恐らく4月頃に
シートセンター部の峯の数が5つから4つに変更となります。

5つ


4つ


EPCのシートASSY.の品番で行くとこの2種類になるのですが、
バックレストアジャスターのバックレスト固定穴の数の変更(3つから2つへ)があるので
本来はもう1種類なければいけない筈なんですよね。

今までその時期を知りたいと思いつつ、判らずにいたのですが、
今回、バックレストアジャスターの変更時期の記載を見付け、
それは1964年の6月頃でありました。

何故今までそれに気付かなかったのかが自分でも謎であります(苦笑)。

で、それを受けて、何台かの車両を検証してみた所、
確かに1964年の6月近辺で穴数の変更が行われているように見受けられましたので、
恐らくそれが正解だと考えて良いだろうと思います。

因みに220SEの2つ固定穴タイプ



お次は250SEですが、こちらも2種類となります。

品番的には220SEと250SEを境に違うものになっていて、
調べてみると250SEの初期型の方はバックレストのカバーは220SEと共通らしいですが、
クッションのカバーとレールが220SEと違うらしいです。

違うらしいのですが、これは一寸見分けが付きそうもありません(苦笑)。

因みにこれが250SEですが、


こんなん、クッションの違いなんて判ります(苦笑)?

で、250SEの後期型の方はW111の後期内装に変更されたタイミングとほぼ同じでして、
それは恐らく1967年の8月頃かと思われます。

これは見分けが簡単♪
後部座席乗り入れの為のバックレストのロックが
レバー式からバキュームによるオートマチック式になる
(ドアオープンか、リア内張りの前側のスイッチでロック解除になる)のに合わせて
バックレストアジャスターの見掛けがガラッと変わり、
クローム部分がプラスチックのカバーに変更になるほかダイヤルも違いますからね。

因みにこんな感じ。



後期内装の変更時期と『ほぼ』同じタイミングと書きましたが、
その時期というのが後期内装が088725からであるのに対して、
シートが088752からとなっているんですよね。

これ、パーツリストの表記上の問題でして、
088725から088751までの間の車体番号を持つ車両の内、
088725を含む16台が新しい方のシートを装備しているらしいので、
実質的には後期内装への変更と同じタイミングと考えて良いと思います。

因みにUS仕様に限っての事なんですが、
この新しいシートの左右のバックレストアジャスターの後ろ側にバックレストの背面に沿う形で
レールという品名の革と同色の部品が付くようになるようです。

因みに上の画像は丁度その後期内装の250SEのUS仕様なので、
そのレールが付いています。

なぜこれがUS仕様のみに取り付けられたのかは今の所謎であります。

途中で品番が変更にはなるものの、
US仕様にはこれ以降、最後までこれが付いているらしいのですが、
何台かの車を調べてみた所、内装レストアをした車の中には
これを外してしまっている車も結構あるようでした。

因みに220SEの標準型シートに関しては
バックレストとクッションのカバーは左右共別部品なのですが、
250SE前期以降ではクッションが、
250SE後期以降ではそれに加えてバックレストもそれぞれのカバーが左右共通化するので、
左右別なのがエライと言う訳ではありませんが、
着々と合理化を進めて行っているんだなァという事が窺えて面白いなと思いました。

因みに220SEでもバケットシートのカバーは左右共通ですけどね(笑)。

お次は280SEですが、これには全部で5種類あるものの、
その第一世代は68年の恐らく8月頃まで250SE後期と同じ物が使用されるので
W111クーペ/カブリオレ用としては全部で8種類という事になります。

第二世代は恐らく68年の8月頃から69年の4月頃までで
どうやら新型ヘッドレスト(横長円柱型から猫耳タイプへ)対応型らしく、
バックレストのフレーム、カバー、パッド、裏蓋が一新されているようです。

因みにこれはその時期の車両らしいのですが、



これに関してもヘッドレストが付かなければ判断が付きそうもないですね(汗)。

US仕様ではこのタイプから、
先述のバックレストアジャスター後ろ側のレールという品名の部品が新しくなり、
それ以降、最後までその新しい部品が使用されたようです。

んで、この280SEの第二世代のシート以降では
バックレストカバーが何とW109の革シートと共通になるようです。

ある意味これも合理化かと思えるのですが、
その前にW108とW109で革シートの縫製パターンが違うという
差別化を図っているのが異常な事なので(笑)、
高級モデル同士のこの位の共通化は大目に見てもいいですよね(笑)。

第三世代は恐らく1969年の4月から1969年の11月頃までで
3.5の最初期の21台にも採用されたタイプのようです。

バックレストアジャスターが変更になるほか、
今度はクッションのフレームとカバーが変更になるようです。

因みにこれがその時期の車らしいのですが、



これも違いが判らなくて駄目だなァ。

第四世代は恐らく1969年の11月頃から1970年の6月頃で
バックレストカバーの変更と共に、再びクッションカバーが変更。

クッションセンター部の4つの峯の間の3つの谷間の先端の方が絞られるデザイン、、、



になるのが、このタイミングなのか、このひとつ前のタイミングなのかで悩みましたが、
同様の変更が行われるリアシートクッションカバーには2種類しかなく、
その変更がこのタイミングでしたので、こちらだと判断しました。

ところがコレ、革がカッチリしているシートだとその先端絞りが判るのですが、
へろへろになっている革だと、判りづらいので、
これも場合によっては年式判別には使えない場合がありそうなんですよね。

んで、最後の第五世代ですが、
これは恐らく1970年の6月頃から最後までで、
バックレストアジャスターが変更となるのと同時に
その表側に付くプラスチック製クロームカバーが上下とも変更となり、
またバックレストの裏蓋も変更になるようです。

カバーは側面から見てまっ平だったのが、
周囲に一段低く縁取られるような形状になっているので、
これなら見分ける事が出来ますよね。



7月14日のブログに書いた、
金曜日の晩にしていたくだらないテーマのお勉強というのがこれでして、
これでなんとかかんとか完成したという形みたいです(苦笑)。

しっかし、こうしてみると、
短いインターバルで結構色々改良?を行っているものなんだなァと思いました。
Posted at 2019/08/06 00:27:49 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

プロフィール

「一寸情報が古かった(大苦笑)。」
何シテル?   04/08 22:55
1962年式の220SEbクーペに乗っています。 物心ついた頃からMBファンである私が (何度も買い替え出来るご身分ではないので) 最初で最後のMBに...
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