普段の運転の時は割とダラダラなのだが、走る時はポジションが一番大事と考えている。
あたしなりの考えを書くと・・・まずはみんな割と替えてるスポーツシート。
シートとシートレールを用意すればポンと着くのだが意外に奥が深い。
そもそも人間の体は様々な情報を元に色々なものを操作している。
情報源は沢山あるが運転の場合は目と耳、手先の感覚などが挙げられるのだが、
一番大事なものが忘れられている・・・それが背骨。
背骨と言うのは平衡感覚だけでなく、目で見た速度やGのズレを修正するために
もっとも重要なセンサーの役割をする非常に大事な部分。
私は以前大事故で意識不明でこの世をさまよったことがあるのだが、
目覚めて体の感覚が戻り始めたとき異変に気付いた、運転がすごく苦痛なのだ。
最初は事故の影響かなと思ったのだが、知り合いを通じて整体師の先生と出会い見てもらうと、
先生曰く「こんなにバラバラな背骨は見た事がない、痛くないのか?普通なら真直ぐ歩けないはず」
どうも遡る事20年、鈴鹿サーキットでの2輪レース時代の後遺症のよう。
その後、先生の施術を受け少しづつ背骨が元の位置に戻り始めた頃スピードの感覚が戻り始めた。
それと同時に・・・苦痛だった運転がどんどん元に戻っていく。
よくサーキットで背を浮かせてハンドルを回している人を見るが、
試しに数人に背骨をシートバックに張り付かせて運転させたところ
かなりの確率でタイムアップする(もちろん操作しやすいようにポジショニングは変える)
ドライバーに聞いてもタイムアップした感覚がない、だが格段に操作しやすいと言う。
と言う事はシート位置は非常に大事。
おっさんになってくると経験のおかげか、
目で見ているものと体で感じるもののズレがわかるようになる。
その時シートが横に5mmズレていると、感覚の修正が効かない。
なのでシートはハンドルポストに対し必ずセンターに来るように取り付ける。
日産車の多くはシートをポン着けすると、外側に数ミリから数十ミリズレる
そこでシートレールの取り付け穴は大きくなっていてずれを修正できるのだが、
それでも足らない場合は加工してセンターの位置に置く、これが第一条件。
そうそう車によってハンドルポストが車の中心を向く車両も、
自分の正面を向く車両もあるので必ずハンドルポストの延長線上を基準に取り付ける。
次にステアリングだがここは今の車はチルトだったりテレスコだったりが付いているので
そんなに大変な部分ではないが、ステアを左右に回したときに10時10分の位置から
9時15分の位置まで肘が伸び切らず回せる位置が急な操作に対応できてよいと思う。
そしてペダルだが・・・シートをセンターに置けば、シートに着座して右足をまっすぐ伸ばした位置に
操作が一番難しい“ブレーキペダル”が来るはず。
ブレーキはプロでも操作が難しく一番操作しやすくなっているのが普通。
足を右や左に動かさなくても自然な体制で踏めるようになっている。
そしてここで整備手帳に書いた“ヒールアンドトゥ”の話。
ヒールアンドトゥを行う場合、ブレーキペダルを踏み踵を上げてアクセルを踏む。
だが多くの場合足が宙に浮くのでヒールアンドトゥの時にブレーキ踏力が変わる。
しかもシートとハンドルだけで体の姿勢を保たなければならず視線がズレる。
視線がずれると背骨で感じてる“修正”がずれて速度感に反映される。
そこでかなりの確率でミスが起こり、追加で修正をせざるえなくなる。
では足の甲の右サイドと左サイドも使うと、
踵はフロアに付けたまま足首を軽くをひねるだけで・・・・あら簡単♪
体を支える支点が一つ増えるだけで物凄く操作しやすくなる。
もちろんペダルの位置が自分の足のサイズに合わされているのが大前提。
レーシングシューズやドライビングシューズの踵が後ろまでソールに覆われているのはこの為。
ポジションの事を非常に簡単に書いたが、
気になったら一度試してみてください、運転が楽しくなりますよ^ ^b