気がついたら・・年末💧
結局、2019年には完成できなかった'VEシルビア'😂
少しづつ部品は揃ってきているもの一向に進んではいない状況。。
どうにかしたいのだが、仕事で使う機械が年末に壊れ急遽3桁の借金が出来てしまった為、完成は2020年以降に持ち越しになった。
ヘッドは加工に出すとこまでは完成している。
磨き込んだ吸気を生かす為に排気側も拡大加工して
エキマニを48パイで速やかに抜き掃気を促す。
自然吸気である以上、吸気側で加圧が出来ないので、排気で新気を引っ張らせないと流入量が落ちて効率が悪い。
更に自然吸気である以上、出力向上は'吸気径を上げるか回転を上げるか'しかない為
バルブはビックバルブ化して面積を拡大、組み合わせるカムシャフトはN15のN1
回転を上げる為、作用角の大きいカムを使い、トルクが薄いVEエンジンを補う為バルブリフト量と面積を上げる。
ハイカムの語源は'ハイリフトカムシャフト'だが日本で言うハイカムは作用角も大きい事が多い
作用角が大きいければ高回転まで対応できるのだが、一度動かして微妙ならケルフォードのカムを使い更に上を目指す。
ビックバルブはどちらかと言えばパワーと言うよりトルクに影響する
ノーマルバルブでもバルブシートの当たりを外側に薄くするとかなりの効果が得られるが、ノーマルのバルブシートでは冷却に限界が出る。
バルブはシートに当たる度にシートに熱を奪わせシートの後ろ側に広がるウォータージャケットにあるクーラントに熱を奪わせて冷却する
その為、シートの当たりが薄いと充分に冷却できずバルブが熱しられノックやデトネーションの原因になる
そうそう一般的に言われる'ノック'は点火後異常燃焼であり'チリチリ'と言う音が出る
対してデトネーションは'点火前異常燃焼であり、燃焼室温度やバルブ温度など外的要因で引き起こされ'カリカリ'や'ガリガリ'と言う音
エンジンに致命的な損傷を与えるのはデトネーションでありノックも良くはないが瞬間出ても消えてしまう事が多い。
どちらも異常燃焼である以上注意しなければならないが、エンジンはこのギリギリが一番パワーが出る事が多い。
その為、様々な材質を組み合わせてエンジンは組み立てる
話がそれた😅
ノーマルのバルブシートでは限界があるので、今回はシートリングをベリリウム銅を使う。
ベリリウムは硬い金属で熱伝導率が良くバルブの当たりをかなり狭めてもノーマル同等の熱吸収が可能
当たりが狭いと言うことは、より外側へ当たりを持っていける為にビックバルブに近い効果がある
つまりビックバルブを更にビックにする事により吸入面積をギリギリまで上げ、それでいて熱伝導率を維持できる。
後はSRの欠点'バルブジャンプ'
SRはロッカー式エンジンだが、DEは3点置きのロッカー、だがコイツが意外に重い。。
更にノーマルスプリングがタレやすくバルブリテーナも重く、油圧タペットのタレも多い・・その為、高回転でバルブジャンプが置きロッカーが宙に浮く
コレが起きるとカムにロッカーが叩きつけられたり、バルブシステムとのクリアランスができて'ロッカー折れ'や'シム脱落'が起きる
使うオイルが悪く油圧保持ができなくてもラッシュがへたりロッカー折れは起こる・・こんなのは問題外だから今回は除外
回しすぎで折れると言われるロッカーだが、回すことによってジャンピングが置きて折れるので、ロッカーストッパーは❓❓とアタシは考えている。
事実折れるのはロッカー中心部であり、テストした結果・・ロッカーストッパー+強化ロッカーでも1発で折れた。
だからバルブシステムを限りなく軽量化(チタンリテーナ使用)しシングル強化バルブスプリング+強化ロッカー+機械タペット仕様でストッパーやレブリミッター無しの方が折れなかった。
過去に作った’ドラッグシルビア'はレブもストッパーも着いていないし常用9,000rpmだった
様々な要因が重なるので必ずその方が良いとは言えないがバルブジャンプが一つの要因であるのは間違い無いとは思っている
今回はVEなのでロッカー外れはない、だがロッカーシステムはかなり重いし複雑。
バルブジャンプが起きないとは思えないのでより高圧な
ダブルスプリングを使う。
DEなどでダブル使うと逆にロッカーを急激に押し上げカムで叩いてしまいトラブルが出る事もあるのであまり使わなかったが、今回はVEなのでコイツを使う
もちろんリテーナはチタンを使用、コレット(リテーナを固定するカラー)の強度が気になるがコレで様子を見る。
後はバルブの重量を左右揃え(バルブの重さがバラつくとジャンピングの原因にもなる)、バルブスプリングのセット荷重を合わせ・・・意外にまだまだ先は長い😂