話がそれましたが、なぜこの2車を選んだかと言うと、カローラスポーツは"iMT"(インテリジェントマニュアルトランスミッション)という変速/発進をアシストする機能が付いている事、TypeRは日本車では今や珍しいスパルタンなイメージがあって楽しそう、というのが選定理由です。
まずカローラの方ですが、変則アシストがあるのでとにかくスムーズな運転が出来ます。アップシフトもダウンシフトも回転を合わせてくれるのと、発進時はクラッチを離すだけで必要なE/G回転数を確保してくれるので、これなら初心者でも問題なく運転できますね。
結構雑な運転をしてもスムーズに走れます。
そう気合を入れず、流したい時にはとても楽ですね。
ただし、1.2L、116hpなのでパワーが少し物足りないのと、シフトのストロークが長くてスポーツと言うにはちょっと、、というのは正直ありました。
あくまでケイマンと比較しての事なので普通はこれで十分だと思います。
因みにケイマンも発進時クラッチを切って、戻した時に少し回転数が上がりますが、これもエンストしない様に地味にアシストしてくれてます。
次にCIVIC TypeRです。
まず目を引くのは内外装のスパルタンなイメージですね。
リアの写真を撮り忘れましたが、エアロやウィング、センター3本出しのマフラーなど、ちょっと気恥ずかしいぐらいの演出。
でも今や絶滅危惧種になったこの手の車はこれぐらいやってくれた方が気持ち良いですね。
シフトはショート(ケイマンよりクイックかも)スコスコ軽くて、操作し易いです。
2.0ターボはケイマンと一緒ですが、VTECなので高回転型、7千回転まで回ります。
ただ、下からのパワーの盛り上がり方がマイルドというか、思った程トルクが立ち上がって来ないので本当に回して走る車なんだと思いました。
ケイマンは2千回転ぐらいからトルクがグッと立ち上がってそこから強烈な加速に直結します。ギア比の関係もあると思いますが。
全体的な操作感について言えば、カローラもCIVICもクラッチ、シフト、アクセル、ブレーキ全てが軽くて普段流している分にはこちらの方が楽だと思いました。
ケイマンは全てがカチッとしていて、全てにおいて骨太な剛性感を感じます。
個人的にはこれぐらい剛性感があった方が好きですが。
また、アクセルとクラッチの操作を失敗した時は失敗したとわかり易いのもシビアではありますが、気に入っている点でもあります。
カローラ、CIVICともブレーキホールドボタンを押すと止まる度に坂/平地に関わらず自動でホールドしてくれるので、信号待ちなどで両足を離せるのが楽です。
ケイマンにもあるといいなーと思いました。
結論を言うと、慣れもあると思いますが、ケイマンの操作感が一番好きです。しかし今回の試乗は三者(車)三様で、それぞれ個性がある事がわかりとても参考になりました。
色々書きましたが、あくまで少し運転しただけの個人的なインプレですし、そもそも3車とも比較対象となる車ではありません。
自分はもうおっさんなので、20年前に出逢っていたらどちらも即買いだったと思います。