
昨夜は春の嵐でしたね。雨と風の音で朝早く目覚めてしましました。でも、もう青空です。もう少ししたら洗車をして水道工事の埃を落とそうと思います。
ブログを書くのは「みんカラ」が初めてです。何を書くべきか分からないまま、車について書き殴っていますが、昔のことを思い出しながら文章に表すのは結構面白いですね。これからもこの調子で想い出を文章にしていこうと思っています。
今回はパワーステアリングについて、またまた勝手な思い込みのネタ話を…
エンジニアだったことは以前ブログにも書きました。50歳の頃、所属学会の総会に出席した後、懇親会の席で飲んでいました。パワーステアリングを作っているメーカのエンジニアと一緒でした。二人とも車好きです。酒の肴は車の話になりました。
「昔はタイヤと地球の関係を、ハンドルを通して私の手は感じていた。路面の状況、滑り出すまで後どの程度無理が出来るか、何か踏んでいないか…でも今は私の手は何も感じなくなってしまった。」
そのエンジニアは笑いながら教えてくれました。
「それはあなたの手が年をとったのではありません。ステアリングが安物になったのです。油圧パワステにはそれを伝える性能がありますが、今の電動パワステにはその能力は備わっていません。」
彼がそれに関して教えてくれたことを要約すると以下です。
『昔は全て油圧パワステだったが、その頃の国産車で油圧パワステを付けていたのはスカイラインのみ、他は全て電動パワステが装備されている。
電動パワステの長所は、安く作れることと効率が良いので燃費が向上すること。
日本では車の購買について決定権を持っているのは、圧倒的に女性であり、多くの女性はハンドルを通じて伝わる何かの存在すら知らない。
メーカが販売数を増すために最も重視するのは、日本では燃費データと価格。ヨーロッパは全く逆。ほとんどの車は車好きの男のために作ってあり、ほとんどの車が油圧パワステを積んでいる。
手で感じられる車が欲しかったらスカイラインかドイツ車を買いなさい。』
それから暫くして…、私はBMW専門の中古車屋さんを訪問しました。そして、私の手は感覚を取り戻しました。
今の電動パワステの出来栄えは……知りません。
今油圧パワステを積んでいるのは……知りません。悪しからず…
一つだけ私が自信をもって言えるのは……BMWは昔も今も車好きのために車を作り続けている、ってことだけです。
写真はこの話で出てきたBMWのハンドルです。2000年型320です。質素でシンプルですね。
Posted at 2018/05/03 09:47:02 | |
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