
初回の点検時にエンジンオイルを交換してもらったことは既に書いた。
交換の要否についての、メーカー意見は不要とのことだ。
①ヨーロッパの廃油に関する規制 ②アウトバーンの平均速度が速いことにより、実質上の交換タクトは走行距離だけでは比較困難 などの理由があるが、単純に機械として初回のメンテではオイルは交換するべきだろうと思う。
化学合成オイルの性能向上により、オイル酸化が起こりにくくなったことを、メーカーや交換不要論者は理由に挙げるが、機械で初回点検時の交換が必要な理由は別の理由だと思う。
なぜ、慣らし運転をするかを考えてもおらいたい。
「殆ど」平滑で真円に仕上げられた部品同志を組み合わせたつもりでも、表面粗さはあり、寸法誤差はゼロではない。
何処かが強めに当たり、何処かは軽くしか当たらない。
軽く当たった部分の負荷は、強めに受ける部分が出るので、馴染みが付くまでは、フルパワーを懸けないようにメーカーも勧めているのだ。
慣らしが終わると、よりパワーを掛けられるのは、摺動部分に馴染みが出たからだ。
馴染みが出るとは・・・まぎれもなく、強く当たっていたところが削れてより平らに受けられるようになって面圧が下がった状態である。
これは、強く当たった部分が摩耗することだ。
良い状態で出来るだけ均質に摩耗させるために、慣らし運転をする。
この時の摩耗粉は・・・
オイルの中に紛れ込んで、一部はフィルターに捕捉される。
フィルターのメッシュより小さな摩耗粉は、オイルパン内のマグネットに吸着されるか、そのままエンジン内を研磨粉(コンパウンド粉)として巡回し続ける。
残念ながら、フィルターメッシュを小さくするとオイルが流れにくくなるので限度がある。
オイルパン内のマグネットは・・・おやおや、最近のエンジンってアルミ化が進んでいなかったっけ・・・
メーカーが不要という意味は、保証期間内は壊れないことを意味しているのでしょう。
決してベストな状態が維持されることではありません。
【わが社のエンジンはレースカーにも劣らぬ素晴らしい精度で仕上げ組み立てられています。
慣らし運転なぞ一切不要です。
ディーラーであなたの新車を受け取られたら、帰り道にはぜひ最高速度までの全力加速をお試しください。
加速タイムがもしもカタログ値を満たさなかったら、別の新車に何度でも交換させていただきます。】
そんなCMを流し始めた時、私は初回メンテ時のオイル交換不要論者になりましょう。
それまでは、例え金がかかっても交換は必要だと信じます。
次は走行距離15000km以下1年以内に交換しよう。
1年点検時にでもフィルター交換と一緒にディーラーに頼もうかな・・・
タイトル画像は書写山参道から見た播州平野です。天気が良かったら姫路城も見える気がするが、今回は曇天で見えませんでした。午後には雨が降り出して、そのまま災害レベルの豪雨になりました。朝から出かけて良かった。
Posted at 2018/07/11 12:08:02 | |
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