
TVで尿素水(AD BLUE)が市場で不足してディーゼル車が使い辛くなっており、物流業(トラック)や建設業(建設重機)に問題が出ているとのニュースを見ました。アドブルーは大型ディーゼルエンジンだけではなく、BMWなどのディーゼル乗用車のエンジンでも必要だったと思います。韓国では既に一般市民に問題が広がっているようです。
今回のアドブルーの欠乏の原因は米中間の経済戦争の結果、オーストラリアからの尿素の原料の中国向け輸出が減少し、中国は輸入尿素からの生産を輸出エンジン用から自国消費向けの農業用に転向したため、50%を中国からの輸入に頼っている日本や韓国の市場で欠乏しているようです。
現状50%の国内生産を増加するよう政府は日本企業に依頼済なので来年1月には解決すると報道していましたが、信用していいのでしょうか。
それ以上に本質的な問題は中国からの調達に頼る限り、供給責任を果たす気など中国には無いという点です。
今回は原因は米国にありそうですが、中国が自国の要求を果たすために種々の製品の供給を制限してきたことは過去何度も経験しています。
客に迷惑を掛けないように最大限の努力をするのとは正反対です。
私も働いていた時、希土類マグネットの供給を止められ、ある製品群の出荷を止めざるを得なかった苦しい記憶が今でもあります。
この時は困った日本の企業が、研究を重ね、無事より高性能な代替製品の開発に成功して問題は解決しました。
結局中国はシェアを落としただけで得をしなかったのですが、同様の嫌がらせをその後も手を変え品を変え何度でもやってきました。
今回は中国も犠牲者かもしれませんが、単なる犠牲者ではなく、このチャンスに敵を困らせてやろうと思っているとしか思えません。
幾ら安い製品が買えるからと言って中国製品を採用して良いのでしょうか。
中国の怖さや悪どさを感じています。
Posted at 2021/12/20 23:14:21 | |
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