
雨が多いので身の回りの整理をしました。
パソコン周りと私用の木製キャビネットの中です。
キャビネット下の扉の中からは2個の腕時計用の箱が出てきました。
1つはかなり前に気紛れで買った海外ブランドの安物のクロノグラフの箱で、そのクロノグラフは直ぐに壊れてしまいました。
もう1つの箱は阿見のアウトレットのSEIKO店で2013年に購入したDolceが入っていた箱です。このDolceは購入後2度電池が切れて交換してもらいましたが、今でも正確に動いています。Dolceは汎用のブランドでは最上位に位置しますが、もっと上位にはクレドールやグランドセイコーなどがあり、決して高級品ではありませんが、ブランドイメージやデザインが大好きです。特に私の買ったモデルのムーブメントは上位ブランドと同じ年差レベルの精度を誇る『8J41』が使われています。
ノンデイト(日付無)3針のシンプルさや、中途半端なランクのDolceブランドも文字盤に表示されていない潔さが気に入って購入しました。
その頃は好みも若かったのでしょう、敢えて黒の文字盤を選んだことを改めて箱を見て思い出しました。
高額な腕時計の趣味はありませんが、この時計もそろそろ10年です。次はオーバーホールに出した方が良いでしょう。
歳の性か普通に白い文字盤のノンデイト3針でメタルバンド付きのクオーツが欲しくなりました。
ネットで探すとあるわ、あるわ。メーカだけでも凄く多くの種類が出ています。
シンプルにSEIKO製に決めて探し始めましたが今のSEIKOのブランドの構成が分からないので選択が困難です。
ネットオークションで写真を見て勉強してみようと探してみました。

すると未使用保管品とやらの『Lucent』が安く出品されていました。
きっと不良在庫品でしょう。電池も新品に交換されているようです。まあ一応探していた基準を満たしているようです。その上なんと落札価格は希望小売価格の1/10です。思わず買ってしまいました。配達されて実物を見ると…まあまあですが、ちょっとだけ細部が安っぽい。いや、希望小売価格自体も安いグレードだから当たり前です!
近所の時計屋さんでバンドの長さ調整をして貰いました。その調整価格が本体価格の1/3でした。取り合えず普段使いにしようと思います。
さて、捨ててしまったクロノグラフの箱を開けて見ると、非常に懐かしい物が出てきました。
39年前、結納返しとして義理の父母から頂いた『Dolce』本体です。
当時、メーカ技術開発担当の若造だった私は図面を書いたり報告書を書いたりという事務仕事よりも、まるで大学の工学部生のように実験室で油にまみれることが多かったものです。
ファッション志向の性格上、生活防水しか防水能力のない『Dolce』を使いつづけて電池が切れ電池交換を依頼したら、こんなに良い時計を実験室で使うなと時計屋に叱られました。中に油や水やゴミが一杯入っていてオーバーホールが必要だと言われてしまいました。
それまでに買ったどの時計よりもそのオーバーホール代が高価でした。
その後、龍頭の先に付いていたオニキスも取れてしまい、傷だらけになって動かなくなりましたが、結納返しの記念品でもあったので、何となく捨てずに持っていた物です。
その現物を見ているとまた使いたくなりました。デザインは今でも好きです。オーバーホールするにしても部品はあるのだろうか?例え出来るとしても、それにはいくら位かかるのだろうか?
ネットで腕時計の修理をしてくれる店を探すと、牛久にあるようです。次回病院に行く時にでも持ち込んで見積もってもらおうか…
ダメ元でヤフオクやメルカリで探してみることにしました。
近いデザインの別モデルは時々見かけますが、そのものズバリのモデルは中々見つかりません。
見つかっても不動品だったり、とても買う気にならない程度の物だったり…
そりゃあそうだわな、40年も前の代物だから…それに今更買ってもそれはオーバーホールできるのかなぁ?
そう思いながら毎日日課のようにパソコンで探し続けていました。