
スポーツカーが大好きと言いながら、F30で1500㏄しかない最小排気量 318i を選んだ。この車にする前は中古で買った E46 の BMW325M-Spo の最終型に乗っていた。色々とトラブルも出始めていたので乗り換えも考えなかった訳ではない。しかしノーマルアスピレーションの直列6気筒を中断していた当時の新型である F30 には興味が無かった。ボディが大きく故障が多いと言われる E90 もインパネやハンドルのデザインが好みでは無かったので興味がわかない。退職してゴルフも辞めたので3シリーズ以外は大きいだけで不要だった。駄目になるまで E46 に乗ろうと決めて異様に高価な助手席の着座センサーも吸気状態を調べるラムダセンサーも交換した。
元来、私は6気筒エンジンが大好きだ。2次振動も押さえて等間隔爆発を得られる特性は素晴らしい。一般的な車載エンジンは4気筒が多いが、4気筒は2次振動が発生するし等間隔爆発でもない。一方3気筒は偶力振動を抑えられないが。等間隔爆発にはなる。6気筒から4気筒に下げたBMWには我慢できなかった。
人気は低い3気筒エンジンだが、個人的には好きだった。
大学2年の頃、友人が3気筒1000㏄のダイハツ シャレードに乗っていた。これを運転して信州まで合宿に行った経験がある。高速道を長い距離走ったが、エンジンの感触は6気筒のように滑らかで走りは排気量から思うよりはるかにスポーティだった。この車は今見ても魅力的な車だ。
また大学の卒業を控えた頃、YAMAHA XS750Special に乗っていた。これもバイクには稀な750㏄4サイクル3気筒エンジンをシャフトドライブで後輪に伝えるチョッパータイプのバイクだった。低回転では2気筒の様なパンチがあり、高回転では6気筒のように滑らかに回るYAMAHAの3気筒エンジンには魅了された。
ある時BMWに3気筒ツインターボエンジンが搭載されたと知り、ネットで調べてみた。前後の重量バランスの良いBMWの中でも、軽量な3気筒エンジンを搭載した 318i は50/50 に最も重量配分が近くハンドリングが素晴らしいと紹介されていた。この記事を読んだ時 F30 が欲しくなった。
だからディーラーのセールスマンが家に来た時、迷わず BMW318i を選んだ。318iの中でどのグレードにするかだけを迷い、本革シートの Luxury を選んだ。
4シリーズが出ていたことも、グランクーペが増えていることも知らなかった。何分、ディーラーに行ってその日に契約したから…
狙い通り回頭性に全く不満は無いが、エンジンの滑らかさは少々期待を裏切られた。1500㏄の経済性は嬉しいが、もう少しパワーがあれば、と思う時も無いとは言えない。
もう老人だからこの車を乗り潰すつもりなので関係ないが、リセールバリューからすると320i M-Spoの方が有利だったとは思っている。
Posted at 2022/09/17 13:28:31 | |
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BMW | 日記