
水害の中、実家である母の家に滞在して思ったこと。
予報で豪雨が伝えられていたので、赤穂温泉をチェックアウトしてからどこにも立ち寄らずに母の実家に帰ってきた。妹夫婦は電車で小諸へ遊びに行って今日帰る予定だが、帰れるのだろうか?データ放送でも特急信濃は止まっていると伝えているし、姫路発着の鉄道は全て止まっている。おまけに近所を流れる市川は大丈夫だろうか・・・
心配事は多々あるが、なにぶん老人宅でネット環境が無く、その為ノートパソコンも持ってきていない。ガラケー愛用家の私は、テレビのニュースとデータ放送しかない。妻はスマホを活用して情報集めをするが・・・
夜も遅くなって、市川が危険水位の「2」に達したと避難勧告が出た。外は豪雨状態である。避難所までは2km弱の照明もあまりない田舎道である。こんな状態で85歳の老人を連れて避難所になぞ行くのは、そっちの方が危険に思える。ずぶ濡れになって避難場についても風呂にも入れないだろう。
母と妻に「俺は垂直避難を選ぶ」と宣言して、非常用の手荷物だけ用意させた。「避難勧告」の間は自宅待機で「避難指示」が出たら避難用の手荷物を持って2階に逃げる。避難所には行かないと伝えた。避難所と自宅は同じ高さで、周りには山や崖は無く、近所の市川は支流が無く直線的に流れており、川の長さも短い上に、水を逃がしてくれそうな田や大型店舗の駐車場が近所に多くあるから水が出ても床上浸水レベルで済むだろう。そう思ったからだ。
起きていられる限りはテレビのデータ放送を見て状況を確認し続け、夜を過ごす覚悟をした。結局3時頃には寝てしまったが・・・
情報は「市」単位であったり「流域」単位であったり、鉄道情報や道路情報も雑駁で「中央道は○○と××間で豪雨のため通行止め」「山陽本線は○○駅~××駅間で運航中止中」程度で代替路線の有無も通行止め解消目途も伝えてくれない。小諸から帰路についている妹夫婦が、姫路の自宅にたどり着けるかどうかも分からない。(電話では帰れそうだと解っているが、テレビ等の情報は姫路発の情報は流れるが、姫路着の情報はない。結局東京経由で午前1時に姫路に着いた。)
挙句の果てに同じ情報を繰り返し流すから、初めて見た知人は「危険水位2だぞ」と脅してくる。もう何時間も前から2レベルは出たままなのに・・・挙句の果てに市川流域のどこかで「3」が出ると、心配連絡が来る。ここは「2」だ都度説明。
姫路と言っても人口50万人以上の結構面積の大きな地方都会です。一括して「避難勧告」の筈はないだろうがこんな広域非常時には一行で片づけられる。
運よく近くの市川にはライブカメラがあってデータ放送で見ることが可能だった。危険水位5.7mに対して4m強の状が続いていたので、そう心配することもなく過ごせたが、もっと役に立つ情報を流す方法はない物だろうか・・・
結局は何も被害は無く、8日に帰路についたが、災害対応がこんな状態じゃ、ギリギリまで家にいて、非難が遅れる人が多く出るのも無理はない。普段から一戸一戸に対して個別の指導をしないと非常時に包括情報を流しても役に立たないと感じた数日間だった。
帰路のナビ情報にも苦労したが、これは改めて…
タイトル写真は円教寺参道の仏像群の一つです。沢山写真を取り過ぎて仏像の名前は解りません。悪しからず・・・
Posted at 2018/07/10 10:06:23 | |
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