ゴッドファーザー　50周年記念上映！

なんと！これ、Net広告で知りました。

1972年の映画をデジタル・リマスターで50年ぶりに上映するとか。

実はワタクシ、この映画が大好きでしてPARTⅠ～ⅢのDVD-Set

を所有しているのです。

しかし、観るのは数年に一度、しかも年末年始と決まっております。

その理由は三作通しで観ないと気が済まないからなのです。

マニアと言うかオタと言うのか！？

なにせ、この映画は時間が長い。

PARTⅠ＝2h　57min
PARTⅡ＝3h　20min
PARTⅢ＝2h　41min

とても１日では観れません。

１日1作ずつ集中して観ます。

↓本意で無かったファミリーの二代目を継ぐこととなった。


幸いにもこの年末年始休暇は雪で動きが取れず絶好の映画鑑賞ができました。

推定鑑賞回数は今回で5回目辺りでしょうか。。

↓何回も見ないと相関関係が解りずらい。


観れば観る程、新しい発見があります。

奥の深い映画であります。


この映画の１作目の製作時、駆け出しのフランシス・フォード・コッポラ監督は映画会社からかなりの

制約や条件の下、予備監督まで付けられ大きなプレッシャー掛けられてメガホンを取っていたと言う

のです。

↓愛娘ソフィアと一緒のコッポラ氏。ソフィアはPARTⅢでマイケルの娘約を演じる。


で、完成した映画は全世界で爆発的にHit！！！

製作費＄600万で＄2億4,500万の興行収益を上げ、倒産寸前のパラマウント映画に

莫大な利益をもたらせコッポラ監督を一躍スターダムに押し上げました。

この数字、当時のレート1＄＝\360で換算すると、22億円の製作費で882億円を稼い

だことになります。恐るべしコスト・パフォーマンス！！

ここぞとばかりにパラマウント映画は、PARTⅡの製作をコッポラ監督に打診するが氏は中々

良い返事をしなかった。監督を変えて二作目を作ろうと試みたパラマウントであるが、脚本家の

マリオ・プーゾに蹴られる。コッポラ監督でなければ二作目は作らせな

いと言われたのだ。

↓小説家のマリオ・プーゾ氏。正規パンフやポスターではマリオ・プーゾのゴッドファーザーと書かれている。


観念したパラマウントは、製作費無制限、作品時間無

制限、全件監督委任と言う前例の無い条件をコッポラ氏に

提示したのだった。

ファンなら御存知だと思うが、PARTⅡには比較的バイオレンス・シーンが少ない。人間模様の描写

をメインとして作られている。アクション好きの方には不評のようだが、実はこのPARTⅡこそ

がマニアが絶賛するMario Puzo’s　Godfather　なのだ。

PARTⅢが出来た時、この映画はアメリカ国内フィルム登録簿に永久保存登録

された。

↓PARTⅡの16年後に製作されたPARTⅢである。懐かしさで涙ものだ。


↓今は貫禄の出て来たアンディ・ガルシアであるが、PARTⅢでの跡継ぎにはなよなよしく不安だったものだ。



ギャング映画好きの方はご存知だと思うが、多数の実在の人物をモデルにしている。

コルリオーネ・ファミリーのモデルはニューヨークのガンビーノ一家と言われている。

ラスベガスのモー・グリーンは伝説の殺し屋ベンジャミン・シーゲルだ。

ファミリーがケツ押ししてる映画俳優のジョニー・フォンテーンはフランク・シナトラときた。

なるほど頷ける。


3作を通して観ると、この映画の凄さに毎回驚く。

PARTⅠに出てた脇役のパン屋のエンツォや映画スターのジョニーとかがPARTⅢに出てくるのだ。

細部もやたらと凝っている。

PARTⅣ製作の話もあったそうだが、マリオ・プーゾが他界していることから、コッポラ

氏は作らない！と断言している。


DVD-Setを所有するワタクシは、敢えて50周年記念上映は観に行かないと思うが、若い世代の

方には是非とも観て欲しい。

今のチャラチャラしたCG多用の映画とは異なるアナログで俳優、女優

の迫真の演技を堪能してもらいたい。


余談であるが、、

来季、我が鈴鹿ポイントゲッターズと契約されたキング・カズこと三浦知良選手

はこの映画の大ファンである。

↓サッカー界のレジェンド、キング・カズ！


氏は移動の際はいつもこのDVDを持ち歩くそうである。

ヨーロッパのクラブに在籍していた際、生バンドのあるレストランやホテルに彼が来ると、演奏中の曲

を途中で止め、急遽ゴッドファーザーのテーマ曲を演奏するとまで言われていた。


ゴッドファーザーは名作、レジェンドとして残るが、キング・カズは54歳にしてまだ現役であり、レジェ

ンドの今後の活躍が期待される。

三重県民として嬉しいことである。