
皆さん、こんばんは。
こちら京都府南部地域は連日37℃越えが続いています。
熱中症には十分注意されてください。
舞鶴研修旅行2日目の報告です。8月3日日曜日。
舞鶴湾沿いの宿舎周辺を出発前に散策です。

宿舎のすぐ北側が舞鶴東港です。

宿舎はフェリー乗場がある前島埠頭が見える、潮路通りに面しています。
潮路通りは戦前上陸桟橋があったところです。戦前は前島埠頭はありません。
戦前、上の地図の国道27号線、現在舞鶴市役所がある交差点から左側の中舞鶴交差点(直角に曲がっている所)まで軍港内は今みたいに通り抜け出来ませんでした。

海軍艦艇は舞鶴東港沖合に錨を打って停泊し、カッターや内火艇で上の写真人物の向こう側に見える岸壁の上陸桟橋に上陸しました。
宿舎裏には、現在舞鶴漕艇センターがあり、学生さんが日曜日朝の練習に用意されていました。

東舞鶴には、国立の舞鶴高等専門学校(舞鶴高専)があります。
宿舎を0900に出て、赤レンガパーク周辺の駐車場まで5分ほど。

軍港めぐり出航が1000。乗船予約してあるのを0900から0940までの間で乗船チケットと引き換えます。場所は赤れんが博物館。
大人1500円、こども800円(3~12歳)
乗船は0945からですので、二番手、三番手で並びます。
東舞鶴湾を反時計回りで観覧します。
ですので、右舷(みぎげん)が見やすいと思います。
舞鶴軍港は国道からすぐ横が岸壁で、工廠も丸見えですので、全ての艦艇を紹介します。隠蔽場所ありませんしね。東港内錨泊艦艇はありませんでした。
定刻の1000に出航。まずはお隣の舞鶴造修補給所工作部岸壁に係留の掃海艇。

舞鶴地方隊所属、第44掃海隊688あいしま。今では貴重な木造船です。
あいしまの後ろにFRP艇。

舞鶴地方隊所属、第44掃海隊606はつしま。
掃海は非常に重要な任務を帯びています。
戦争初期、敵海軍基地を封鎖するべく、航空機から機雷を投下します。
これを掃除するのが、この船艇の任務。航路啓開といいます。航路をひらくこと。
戦間期は海底に落下した不発弾処理などの任務もあります。

はつしまの内側に、神戸阪神基地所属第42掃海隊の690みやじまが停泊。
ここで面舵(おもかじ、右に舵をきる)をあてながら増速します。

舞鶴警備隊です。警備隊は第2ミサイル艇隊、水中処分隊、陸警隊など任務は多岐に亘ります。陸警隊は警備犬(ジャーマンシェパード)五頭を配下に持ち、ちゃんと階級もあるそうです。(階級は聞いてません・・・)
前島埠頭の鼻を過ぎ、取舵(とりかじ、左へ舵をきる)に変針します。

新日本海フェリーが発着するフェリー乗場がある、前島埠頭は戦後の埋立地。
目の前に舞鶴教育隊(海兵団)のダビッド(カッター収容装置)が見えてきます。

今も昔も新兵教育をする場所。ここで娑婆(しゃば・世間)の世界からぷっつりと遮断し、肉体的・精神的に強い兵隊を育成する場です。
舞鶴東港の湾口にある、第23航空隊の格納庫が見えてきます。

第21航空群(館山)隷下部隊の回転翼(対潜ヘリコプター部隊)です。
この日は日曜日のため部隊はお休み。格納庫の扉も閉まっていました。
JMUジャパンマリンユナイテッドが見えてきます。前、日立造船、元海軍工廠。

近くで見ると、がらんとした状況で、施設に錆もいたるところに見えます。
数年前商船建造から撤退したんですね。造船業界の厳しい状況が見て取れました。
商船撤退により300人から10人に人員削減がされたということです。
日本政府は、トランプ関税交渉の中で、米艦艇の修理を請け負うことを積極的に提案したとのことが、漏れ伝わります。非常によい事と思います。

ドックに第3護衛隊所属、護衛艦DD-118ふゆづきが改装工事中でした。

工廠西岸壁には第14護衛隊、護衛艦DD-156せとぎりが岸壁係留し、改装工事中。
次はいよいよ、北吸(きたすい)係留所へ。

第1種支援船YO-31油船31号他、あぶらぶねと読みます。護衛艦に艦艇用燃料を補給するのが任務。
次も支援船。

第1種支援船YT-17曳船17号、えいせんと読みます。露天に放水銃二丁を装備し、消防船としての任務もあり。この曳船17号は国内最新式で2023年9月竣工。
出力2600馬力、ひゅうが、いずもクラスは飛行甲板がオーバーハングしており、曳船のマストが干渉することから、マストが可倒式になっています。
通常あたごクラスの満載10000屯級でも、2隻の曳船で押引きしますが、いずもクラスでは3隻の直接支援、場合により4隻の支援が必要。
次は護衛艦。

内側、第14護衛隊所属、護衛艦DE-232せんだい。
外側、第12護衛隊所属、護衛艦DE-234とね。(定係港呉)
次は最新FFMと、きりクラス。

内側、第14護衛隊所属、護衛艦FFM5やはぎ。
外側、第14護衛隊所属、護衛艦DD-151あさぎり。艦長は羽田野由佳2等海佐。
次はイージス艦。

第3護衛隊所属、護衛艦DDG-175みょうこう。艦長は小野小百合1等海佐。
イージス艦二人目の女性艦長。一人目は大谷三穂1等海佐。

内側、第1海上補給隊所属、補給艦AOE-425ましゅう。
外側、第3護衛隊所属、護衛艦DDG-177あたご。

あたごのマストに翻るのは、桜ふたつの海将補旗。
第3護衛隊群司令、青木海将補座乗の旗艦。
みょうこうとあたごのイージス艦二隻揃い踏みに遭遇するのは、貴重です。
ほとんど、交代で警戒任務に出ていますんでね~。

ましゅうはデカいな~。

多用途支援艦AMS-4301ひうち。
ということで、昨日停泊していた全艦艇を紹介しました。
護衛艦ひゅうがとFFMあがのの姿が見えませんでした。
演習に参加しているのでしょう。
自身初めての、軍港クルーズでした。岸壁からでは見えない海側の艦艇を見られ、工廠での改装中の艦艇をつぶさに見られて、大変よかったです。
舞鶴の岸壁は北に面しており、この時期の太陽角度から午前中が最適なのでしょうが、スマホの写真ですので暗いですね。
ひゅうがの姿を洋上から納めたいですね。
舞鶴軍港は私が現地確認した、横須賀、呉、佐世保の各軍港と比べると、一般人がいつでも他の軍港よりも、一番近くで護衛艦を見られる場所です。
戦前の建物が残り、その場所まで実際に歩いて利用できるということが、他の軍港とは違う場所ですので、戦前からの海軍のルーツに会えるところといえます。
是非、舞鶴にお越しいただき、海からの眺めもお楽しみください。
😊👍