5/4(水)にバイクツーリングで海上自衛隊舞鶴基地在泊艦艇を見に行った詳報です。
タイトル写真は護衛艦桟橋である北吸係留所(きたすいけいりゅうしょ)の正面入口。正面に見えるのはDDG177イージス護衛艦あたご。
4日はみどりの日の国民の休日に当たりますので、門柱には国旗が掲揚されています。
5日の端午の節句(こどもの日)には在泊艦艇は満艦飾で祝します。又夜間は電灯艦飾(イルミネーション)を実施します。
5/27は海軍記念日ですので国旗に変わり軍艦旗(自衛艦旗)が掲揚されます。
自衛隊桟橋前バス停 京都交通 JR東舞鶴駅から10分弱
先日も紹介しましたが、
艦名は京都府の愛宕山に因み、摩耶型砲艦3番艦「愛宕」(日露戦争期)
天城型巡洋戦艦4番艦「愛宕」(大正時代ワシントン軍縮で起工後廃艦)
高雄型重巡洋艦2番艦「愛宕」(昭和期、レイテ沖海戦にて戦没)
日本の艦艇としては4代目。
満載排水量10,000トン
日本では艦艇の呼称を戦前の呼び名から変更し、戦後自衛隊では護衛艦、ヘリコプター護衛艦、ミサイル護衛艦などといっておりますが、そろそろこの呼称も変更した方が良いのではないでしょうか。
各国海軍の常識から行くとあたごは立派なイージス巡洋艦ですし、ひゅうがはヘリコプター空母です。
上の写真は、あたごの艦橋構造物のアップです。
中心となる装備がイージス武器システム(AWS)で、バージョンは最新のベースライン7.1Jに進化しています。
搭載している全ての戦闘システムは、イージス武器システム(AWS)の戦術情報処理装置である指揮決定システムおよび武器管制システム、情報表示システムに連動しています。
イージスBMD5.0の導入にあわせて、AWSもベースライン9にバージョンアップされる予定となっている。この改修により、対空戦(AAW)機能とミサイル防衛(BMD)機能を両立した、IAMD(integrated air and missile defense)が実現されるとともに、共同交戦能力(CEC)にも対応しています。
敵弾道ミサイル迎撃ミサイル防衛の中核となる存在がこの「あたご」です。
艦橋外壁に四角く見えるのがこの艦の中核となる、フェーズドアレイアンテナで360°全方向を常時監視しています。 Wikipediaより
大東亜戦争を戦った重巡洋艦愛宕の艦橋アップです。Wikipediaより
どうです? 似ていると思いませんか? どちらも城郭のような艦橋構造物。
あたごのマストのアップです。
旗が三つ見えるのがおわかりでしょうか。上に一旒見えるのが隊指令旗。
その下のガフにあるのは信号旗といいます。国際信号旗で海上の各国艦艇及び民間船舶は国際信号旗の組み合わせで通信します。
左の信号旗は艦長不在。右は司令官(隊司令)不在。という意味。
DD156護衛艦せとぎりの艦尾にはためく軍艦旗(正式には自衛艦旗)
停泊中の艦艇は艦尾に自衛艦旗、艦首に国旗を掲揚します。
時間は朝0800(まるはちまるまる)から日没まで。
今回新たな発見をしました。
上はせとぎりの艦首艦番号、下はあたごの艦尾にある艦名表示です。
何かおかしいぞ?と思いまして・・・
おっと!数字と文字が白では無くて見にくい?
パッと見ても分からないくらい白では無くグレー?に塗ってました。
これはひょっとして戦時塗装かなー。と推測しました。
戦時塗装・自衛艦で検索するとやっぱり!
「低視認性塗装」を艦番号と艦名表示へ一昨年前からドック入りの度に白からグレーへ仕様変更しているとのことです。飛行甲板上にある大きな艦番号も衛星からの視認低減目的で施しているとのこと。
やはり戦時塗装ですね。対中国を念頭に万事準備していますよ。防衛省は。
北吸桟橋の一番東側、少し遠いですがDDH181護衛艦ひゅうがです。
載排水量19,000トン 全長197m 最大幅33.0m
ひゅうが Wikipediaより
舞鶴地方隊所属 第2ミサイル艇隊 はやぶさ、うみたか
はやぶさ Wikipediaより
護衛艦を海側から見られる遊覧船です。案内は財団法人水交会がボランティアで協力されています。東舞鶴市庁舎の裏が発着岸壁です。
雪の舞鶴基地 手前からみょうこう、あたご、ふゆづき Wikipediaより
今回紹介したのは、舞鶴基地の一部です。
日本海唯一の海上自衛隊基地ですので、ロシア、支那(中共)、北朝鮮の三国の正面です。
日本の防衛の最前線に立っていただいてます。
この日も北朝鮮からミサイル発射、たった今も北朝鮮からミサイル発射と常に緊張感がある、護衛艦隊隷下第3護衛隊群と舞鶴地方隊の艦艇を紹介しました。
"精強” ”即応”