
皆さん、こんばんは。
お盆休みは、色々グルメや歴史研究、読書にいそしんでおりました。
そんな私のお盆休みの歴史散策をご紹介します。
下京 第11番組小学校、元開智小学校、現京都市学校博物館。
明治維新直後の明治2年81869)、京都の町衆達の手で当時の住民自治組織であった番組(町組)を単位として、京都(当時の上京と下京)に創設された、64の小学校。
日本国家として、まだ統制が取れていない中で、京都が先駆けとなり町衆が自主的に児童教育を推進し、このあとで国家による学校制度(学制)の創設が始まる、日本で最初の学区制小学校。(Wikipediaより)

正門とそれに続く石垣は明治34年(1901)建築。明治二年の創立から32年目に建築した高麗門と石垣が124年経っても現存しています。国の登録有形文化財。
開智小学校は平成4年(1992)に近隣四校と統合され、閉校されました。
その後校舎の耐震補強工事などを施し、平成10年(1998)京都市学校歴史博物館として開館しました。

昭和9年9月に上陸した室戸台風で木造校舎倒壊し、昭和11年(1936)に鉄筋コンクリート造に建替されたのが、現在の校舎。

この正門を何人の学童が朝夕通ったんでしょうね。歴史を感じます。
校舎内に入る、玄関です。これまた日本建築(和風建築ではありませんよ)の屋根にむくりをつけた意匠が素晴らしい。

この玄関は明治8年(1875)建築された元成徳小学校の玄関車寄せを移築したもの。
観覧料400円を払い展示室に入ります。

上の「明治時代の教育」にもありますが、明治23年(1890)に教育勅語が発布されます。戦後教育で悪の教育のように教えられたと思いますが、実際に読みますと非常に良いことが書いてあります。

古いヤマハのオルガンです。ピアノに大正12年開智学区立売東町寄贈とあります。
伝統産業と学校教育

平安京の都があった間の伝統産業を学校でも教えていたんですね。
それ故に京都市内の小学校には、驚くほど著名な画家からの絵画が寄贈されています。
幼稚園でも全国に先駆けて。

明治8年(1875)幼稚遊技場が開設。これが幼稚園の発祥。

昭和初年建築ですが、モダンなタイル模様です。モザイクタイルといいます。
階段の角を建築用語で段鼻といいますが、これもタイルとせず木製です。
コケたときに木製ですとタイルよりソフトですし、よく考えられています。
人研ぎの出巾木の角もアールを付けて、人に優しい設計です。
昭和40年代の教室をイメージしている展示。私の時代の小学校教室のままです。

土曜日も当然授業あり! 午後家帰ったら、吉本新喜劇見てました。

懐かしい雰囲気に触れました。昭和50年代の地図なので、昔の町名やったり・・・

この写真からビルを全て外して、想像しますと・・・
前の木造低層住宅がずーと奥に続いています。そして東山の山並みが青々と見えます。そんな場所が旧開智小学校の京都市学校歴史博物館です。
ええ体験でした。また行きたいな。
😊👍
Posted at 2025/08/19 23:33:24 | |
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歴史散策 | 日記