
先日京都御所西の喫茶店でカレーライスをいただいてきましたので報告します。
こちらのお店は前から気になっていたのですが、念願叶って行くことが出来ました。
外観は昭和のフツーの喫茶店でだいぶ歴史を醸し出しています。
恐る恐る店内に入りますと、おばちゃん2人が元気よくお出迎えしてくれます。
知る人ぞ知るカレーの人気店とあって、昼時は入れないくらいらしいのですがこの日は昼前の早い時間でしたので先客はお若い女性ひとりのみでした。
先客の方とおばちゃん2人で会話が盛り上がっております。
カレーの辛さが三段階あります。
普通・ちょい辛・大辛
おばちゃんが「大辛はだいぶ辛いですよ」と優しく教えてくれます。
ハイ、ではちょい辛で。
「ルーのおかわりできますので、辛さも変えられますよ~」とこれまた優しくアドバイス。
はこばれてきたのが

ルーとライスが別々です。ライスにはコーンフレークかな?がのっています。
サラダ付きでなんとルーのおかわりはタダで¥850円はコスパ最高です。

この懐かしいうつわ・・・。最近まったく見ません。

少しサラサラ系でスパイシー。spiceの香りがクゥーと脳裏にきます。
ビーフがゴロゴロ、タマネギもしっかり見えます。

ちょい辛ですが二口目からかぁーと辛さが舌の上を走ります。
でも旨い。濃厚です。あっという間にルー1杯目終了です。
2杯目では大辛にチャレンジ。
結構きますが最後まで完食。激辛ですが後を引かない辛さといいますか、すーっと辛さが引きます。「どないでした?」とすかさずおばちゃんの会話が飛んできます。気持ちいい辛さでした。ご馳走様でした。
お店の雰囲気最高です。新参者にも暖かいお店、喫茶茶の間。
又来ます。(^_^)
お店は京都御所の西側で今出川通りと丸太町通りの丁度中間地点。
烏丸下長者町通り交差点を西へ100mほど入った南側にあります。
駐車場はありません。
烏丸丸太町から徒歩800mで8分、烏丸今出川から徒歩1kmで11分くらいです。
京都府庁、KBS京都放送からすぐです。
この日は岡崎で所用があり、市バス203号系統に乗車。歩きました。道すがらいろいろ歴史散策もしましたので、ここからはちょろっとお付き合いください。
出発のバス停、左京区白川丸太町の天王町交差点から。

天王町交差点南東角の料理旅館「つる家」さん。
現在は営業を休止しています。歴史ある料理旅館で昭和三年の昭和天皇即位の大礼に合わせ東京からお越しになる、皇族や貴族議員向けの料理旅館としてこの地に開業されました。先日お亡くなりになったエリザベス女王陛下もつる家さんへお越しになりました。

出典:つる家さんのHP
日本庭園が京都らしく純日本旅館でした。
昨年春営業を休止され、この日本庭園と建物を生かしつつ新しくホテルとして生まれ変わるそうです。一度行ってみたかった。

出典:毎日新聞HP
1975年エリザベス女王来日時につる家へお立ち寄り。お食事。
到着のバス停、烏丸今出川で降車します。

降車した向かいは同志社大学の今出川キャンパス。
交差点には古い立派な門と塀がその昔を偲びます。

烏丸今出川交差点の北東角。同志社大学の敷地に古い門と塀が現存しています。
こちらは旧華族会館の門と塀です。
明治の御一新で御皇室と公家(華族)は東京へ移られたのですが、京都に残られた公家もおられたのです。その方々の親睦の為のお屋敷がここにあったのですね。

出典:「写真集 京の町並み」昭和47年 京を語る会が発行 編集・解説 田中泰彦
この古い写真は現在の烏丸通と今出川通りの交差点を南から北に撮った写真です。
右の建物が旧華族会館です。建物は今はありませんが塀が残っています。
市電の軌道が見えます。右手前は御所の石垣。
写真は大正~昭和初期でしょうか。建物は旧徳大寺家のものを使用しました。
昭和27年まで旧華族会館の建物は現存したそうです。
烏丸通を南へ下ります。



下長者町町通りの南角に護王神社さんがあります。
足腰の神さんで有名です。狛犬ではなくてイノシシがお迎えしてくれます。
北の角はホテル京都ガーデンパレスさん。敷地南には石碑と立て看板があります。



水戸藩邸跡です。御所周辺は歴史の宝庫です。勉強になります。
京都ガーデンパレスの向かい側に「蛤御門」(はまぐりごもん)があります。



今から158年前の元治元年7月19日(1864年8月20日)に、京都で起きた武力衝突事件の舞台になった場所。蛤御門の変。
門には当時の弾痕が残っています。
前年の八月十八日の政変により京都から追放されていた長州藩勢力が、会津藩主で京都守護職の松平容保らの排除を目指して挙兵しました。
畿内における大名勢力同士の交戦は大坂夏の陣(1615年)以来で、京都市中も戦火により約3万戸が焼失するなど、太平の世を揺るがす大事件でありました。
先の大戦で戦禍に遭っていない京都市内は江戸末期のままの歴史的な遺物がいたるところに残っているのを確認する散策でした。
またご紹介致します。
Posted at 2022/09/23 22:58:22 | |
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