
師走に入って寒くなりましたね。
ここ京都府南部地域は昨日初霜と今冬最低気温0°を記録しました。
何かと忙しい12月です。あっという間にお正月でしょうね。
さて、先月になりますが「関西安全保障セミナー」に参加してきました。
講演会のあと懇親会でした。会場は大阪城南のKKRホテル大阪。

演題は「迫りくる台湾危機、その時日本は」ということで出席者3人がトークを繰り広げました。
出席者は
前統合幕僚長 河野克俊元海将
軍事評論家 井上和彦氏
元海自阪神基地隊司令 高橋忠義元海将補

高橋元海将補がMCとなりお二方にテーマを振っていくという進行でメディアが入っていない会場では相当突っ込んだお話を聞くことができました。
まず最初は現在のウクライナ、ロシア戦争の状況からこの戦争から各国の対応と日本の安全保障の分析。
二次大戦後の核戦争に至ったかもしれない(現在進行形)アメリカの対応に世界が驚愕した。中国がじっとアメリカの出方を見ている。台湾を獲るためどのようにしたらアメリカが出てこないのかを。その他おもろい話(危険な話)いろいろ。

最近よく見る中共側から見た日本地図ですね。セミナーに参加している一般の方々は国防のことはよくご存じなので、講師の方々は一般的なことは飛ばして専門的な話になっていきます。

このような事態想定で自衛隊が動けると思いますか?
がんじがらめに縛られた日本の自衛隊です。「必要最小限の軍備」!!
「これとこれはできますよ」「ほかはやっちゃだめですよ」これが自衛隊。
世界の軍隊は「これとこれはやっちゃダメよ」「ほかは何でもできます」。
これ常識です。災害派遣に例えましょうか。
災害が多い日本。ひとたび大災害が起こると自衛隊が出動します。
その時派遣される中隊長以下隊員に向けて連隊長が訓示。
倒壊された家屋に人が閉じ込められている!「必要最小限でいいぞ!」
必要最小限の救助をしろ! ← こんなこといいますか?
パロディーじゃあるまいし。人が挟まれていたら全力で助けるんですよ!全力で!
国防も一緒です。全力で攻撃しなきゃ日本がなくなりますよ。
台湾がやられたら日本がやられたも同じです。全力で防ぎます。
熱気がこもった発言に改めて目が覚めた思いです。

軍事漫談家の異名をとる井上さん。歴史的な背景から現在の世界情勢を語って頂きました。
2時間の講演はあっという間に終わり、懇親会へと会場を移動します。

会場のホテルは大阪城の南端にありますので、すーとシャッターが上がったらこんな夜景が望めます。

たくさんの参加者で賑わいました。
各氏の書籍を持参しサインをいただきました。

河野元海将は現在68歳。あと2年で叙勲年齢になります。
この方が自衛隊最初の勲一等受章者になること間違いないと思います。
なにせ安倍総理と共に長い間三軍の総幕僚長として国のため汗を流されました。
お疲れ様でした。
講演会に入る前、久しぶりに大阪城周辺を歩きましたので御案内します。

京阪電車京橋駅で下車。向かいのJR京橋駅へ。何年かぶりに京橋に降り立ちました。

JR京橋駅の裏(東側)は昔からの雑多な商店街になっていて一杯やりたくなる衝動を抑えつつJR京橋駅に入ります。

最近リニューアル工事したみたいで駅構内とプラットホームが綺麗になっています。

プラットホームになんと吉野家があります。
環状線外回りの電車に乗車。次の次の駅、森ノ宮駅を目指します。

森ノ宮駅に到着。

駅構内には世界的メーカーのサクラクレパスの広告。ここ森ノ宮に本社があります。

大阪城を望みます。大阪城の南東端に森ノ宮駅があります。
中央大通りを西へ歩きます。途中カレー屋さんを発見。

安いなー! 今度機会あれば食べに来ようっと。
なおも西側に行くとキューズモールがあります。元日生球場の跡地ですね。

昔20歳くらいの頃友達とここ日生球場に来たことがあります。思い出しました。
中央大通りの歩道橋を北へ渡ります。そこにピースおおさかという大阪市の平和施設があります。橋下徹大阪市長時代にあまりにも自虐的な展示が多いと問題にした施設です。20年ぶりにどんな展示に変わったか見てやれと思いましたが、あいにく工事のため閉館中でした。

久しぶりの大阪城周辺の散策でした。戦前は大阪砲兵工廠、歩兵8聯隊、歩兵37聯隊、第4師団司令部など陸軍施設が沢山ありました。
私が小学校中学年くらいに国鉄環状線に乗ったときはまだ砲兵工廠の空襲後の赤茶けた建物の残骸が多く残っていたのを覚えています。