『TÄNAK’S MIXED MEMORIES OF RALLY POLAND』
その場にいた人々だけでなく、世界中で見ていた人々は、その瞬間の感動を決して忘れないだろう
オィット・タナックは、ポーランドでのWRC(世界ラリー選手権)初優勝にあと一歩のところまで迫っていたが、最後から2番目のステージでパンクし、そのチャンスを逃した
彼のフォード・フィエスタ RS WRC は、アンドレアス・ミケルセンのフォルクスワーゲン・ポロ R WRCより18.6秒先行した状態でステージに突入し、歴史的な初勝利を確実にものにしたように見えた
SS20(バラノボ 21.25km)の約19.2km地点で右フロントタイヤがリムから外れ、タナックはミケルセンから16.5秒遅れの2番手に後退、最終SSで逆転することが出来ず2位でフィニッシュし、その時点で自身最高位の結果となったのだが、サービスパークに到着しても祝うべきことは何もなかった
タナックはマシンを停め、マシンから降りて妻のジャニカの腕に抱かれ、タナック夫妻は立ち去った
彼らには2人だけの時間が必要だった
ディフェンディングチャンピオンのセバスチャン・オジェは、タナック夫妻二人だけの静かな時を見守り、その後2人に歩み寄り抱きしめ、オイットに必ず勝利の瞬間が訪れる事を思い出させた
その後オジェはタナックを持ち上げ、立ち上がって2人とその瞬間に感謝の意を表したファンの方へ運んだ
2020年のその瞬間について、最も挫折を味わった時だったとタナックはDirtFishに語った
「キャリアの中でかなり辛い瞬間だった」と彼は語った。「勝利はやって来ると思っていたし、僕も初優勝を望んでいてたので、ついにその時が来たと思っていただけに現実を受け入れるのは辛かった。その後は立ち直って、原点に戻って一からやり直そうと思ったんだ」
「他のドライバーたちも素晴らしかったし、もちろんセブの素晴らしい行動には感激したよ」
再びポーランドに戻るのを楽しみにしているタナックは、自分がほぼ勝利を手にしたが逃してしまったイベントについて、良いことしか考えていない
「ポーランドでの思い出は素晴らしく、とても楽しいラリーだ。非常にスピードレンジが高く、天候によって大きく変化する過酷な路面だが、とても楽しみにしている」と付け加えた
「エストニアでドライビングを学んだ場所と似ていて、このイベントの雰囲気がとても気に入ってるんだ。確かにポーランドでは、WRC初優勝まであと一歩のところまで迫ったけど叶わなかった。でもそれ以来、何度か表彰台に上がっているので、良いパフォーマンスは見せることは出来ると思うけど、まだ改善の余地はあるね」
「クルマに良いフィーリングを見つけて、週末を通してプッシュするために必要な自信を与えてくれることを願ってるよ」
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WRC - 73rd PZM Rally Poland 2016: Event Highlights/ Review Clip
現役ドライバーで優勝経験があるのは、セバスチャン・オジェとアンドレアス・ミケルセン、そしてティエリー・ヌービルの3人だけ
しかも、オジェは2014年2015年と連覇してるんですよね
ただ、ここ最近調子を上げて来たタナックに、ここでは2016年に忘れて来たモノを取り戻して欲しいですよね
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Posted at
2024/06/25 06:21:01