『THE TEST OPPORTUNITY WRC IS FAILING TO EXPLOIT』
WRC(世界ラリー選手権)でのテストは、時間の無駄ではないかとリチャード・ミルナーは言う
ミルナーはテストそのものが時間の無駄だと言っているのでは無く、彼はその利点を実感していて、彼が望んでいるのは文字通り、世界にもその利点を楽しませることです
3チームの刺激的なRally1カーは、今年は2ヶ月以上もの間、比較的注目される事のないまま走行する事になりますが
各メーカーは、ヨーロッパで21日間のテスト走行が許可されており(長距離テストは禁止)、これらの日数を合わせると63日間となり、最高のラリードライバーが操る世界最速のマシンを観戦する事が可能になります
スポーツとして、我々は何をすべきだろうか?
「我々は、隠れてテストを実施している訳では無く、一部のファンは観戦し動画を投稿したりしているが、それだけで終わっている。我々はテストを競技の一部として観戦する事に活用していないので、誰にとっても何の得にもなっていない」

現在の形でテストを目撃する人はほとんどいません
「チームは写真撮影やビデオ映像を撮り、スポンサーには提供するようになりましたが、我々はそれをチャンピオンシップの一部として積極的に宣伝する事はありません。これはおかしな話です。テストには1日5万£(約5000万円)程掛かりますが、撮影以外は商業化できるものは何もない」
ミルナーは合同テストを提案している
ギリシャのアクロポリス・ラリーの主催者がトルコでの事前テストの計画を準備していたときに、こうした計画が提案され、そのアイデアはルートとチームの中央サービス拠点を一体化する事で、そして、何よりも重要なのはWRCイベント以外でチーム、マシン、クルーが集まることで、多くのプロモーションが行われる事です
「これは、我々が検討する必要があるもう1つの大きな分野で、現在、短期間で多くのことに取り組もうとしているが、これは以前にも言ったことであり、合同テストについては何度も話し合ってきた」と、ミルナーは語った
「例えば、現在我々は2日間のテストを実施しているが、全チームがそこに集結し、ルートをローテンションして走行すれば、そこで順位をつける事も出来るので、WRCラリーとは別のイベントとする事で、観戦者数は少ないかも知れないが、商業的には可能性があると思われる」
チームはロジスティクスの共有から利益を得る可能性があります
さらに深く掘り下げると、ミルナーはテストの意味について疑問を抱いており、特に今のようにWRCが現在のホモロゲーションサイクルの真っ最中で、マシンがほぼ完成されている状態で戦っている場合、その傾向は顕著であると
「ドライバーは、可能な限りドライブして、考えられるすべてのセットアップと代替案をテストしたいと思うだろうが、それはどれほど重要なのだろうか?今年のサルディニアを思い出して欲しいのだが、史上最も接差だったイベントの一つだったが、ほとんどのドライバーはサルディニアでテストしていなかった」
「他チームは異なる意見を持っているし、我々とは異なる予算を持っていることは知っていますが、これを検討する必要はあると思います。予算を使うなら、少なくとも商業的にできるだけ価値のあるものにしたいと思う」
ミルナーは以前にも合同テストを主張していて、すぐにこの主張を取り下げるつもりは無いと言う
「私の言っていることは理にかなっていると思うし、そうじゃないと言われても、合同テストは誰にとっても何かを提供する事になる」
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まぁ、全てを合同テストにするとなると、チームとしては秘密にしたい事もあるでしょうから無理だと思いますが、何日かを合同テストに充てれば、ミルナーの言うようにWRCプロモーターにとっても利点があるんじゃないでしょうかねぇ
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2024/07/13 11:07:22