『Loriaux joins Toyota for Dakar development role』
クリスチャン・ロリオーは3年半トヨタと戦ってきたが、今度は日本のメーカーに加わることになった
しかし、この愛想のいいベルギー人が元雇用主と直接対決することは、ヒョンデが耐久レース参戦と言う方向性を変え、ル・マン開催のサルト・サーキットで周回する代わりにオフロードに向かわない限りは当分ないだろう
ロリオーは月曜日、オーバードライブ・レーシングの開発責任者に就任すると発表された
オーバードライブは、もちろんトヨタ・ガズー・レーシングのW2RC(世界ラリーレイド選手権)を運営する会社で、今月初めにヒョンデを離れた58歳の彼は、まったく新しい黒、白、赤(レッドブルを少し加えた)のユニフォームを着て、サウジアラビアとダカール行きの飛行機に直行する
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オーバードライブは来月のダカールに向けて9台の車を準備しており、アメリカ人のセス・キンテロ、ルーカス・モラエス、ガイ・ボッテリル、ジニエル・ド・ヴィリエール、ヘンク・ラテガン、サオード・ヴァリアワらが、過去3年間のうち2年間で同イベントで優勝したマシンに似たGRダカールハイラックスEVOを走らせる
トヨタ・ガズー W2RC チーム代表のアンドレア・カルロッチは「クリスチャンがオーバードライブファミリーに加わることを嬉しく思います。彼の知識と献身は、トヨタ・ガズー・レーシングの公式チームとトヨタ W2RC コミュニティーの一員である多くのプライベーターの両方にとって間違いなく恩恵となるでしょう」と、語った
オーバードライブのマネージングディレクターであるジャンマルク・フォルタンは、ロリオーにとっておなじみの顔で、このベルギー人は20年以上前にM-スポーツで一緒に働いていた
ロリオーは究極のフォード・フォーカス WRCの開発に忙しく、フォルタンはフランソワ・デュバルのコ・ドライバーを務めていたが、その後ステファン・プレボが就任した
フォルタンは「クリスチャン・ロリオーをチームに迎えることができてとてもうれしいです。彼はスバル、フォード、ベントレー、ヒョンデで素晴らしい経歴を持つ有名なエンジニアです。正直に言って、これは名誉なことであり、さらに強力な研究開発部門を構築するための新たなモチベーションです。彼はこの部門を率いて、他のすべてのチームと戦い、トヨタ・ガズー・レーシングと新しい技術を開発し、クロスカントリーレースで一緒に何ができるかを探ります」と、語った
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フォルタンの言葉に、意図が込められている。昨年、TGRダカール&SARRCチーム代表 兼 テクニカルディレクターを務めたグリン・ホールが引退したため、チームにとって今が過渡期であることは間違い無く、ハイラックスはダカールで再び優勝できるペースと安定性を保っているが、フォードやダチアの競争相手が迫っているため、ますます難しくなるだろう
韓国のヒョンデが史上初のドライバーズタイトルを獲得したわずか数週間後にロリオがヒョンデを去ったことは計画外だったかもしれないが、オーバードライブとトヨタにとっては絶好のタイミングかも知れず、ハイラックスは改良の余地があり、ロリオほどダートで何が機能するかを理解しうる人はほとんどいない
セバスチャン・ローブ、カルロス・サインツ、ウィルソン一家など、ダカールの野営地に加わったW2RCは、ますます世界ラリー選手権の名士たちの集まりになりそうだ
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もしかしてクリスチャン・ロリオーは、ヒョンデ・シェル・モビス WRTの縮小が決定している為、これ以上ヒョンデにいてもマシン開発等が出来ないと判断して離脱した可能性が益々高くなって来ましたよね
2026年の話をしても、まだ「鬼が笑う(笑うどころか呆れる?)」状況ですが、2026年にヒョンデはWRCプログラムを縮小(終了?)して、Mスポーツ・フォードの様なセミワークス(或いは、1カスタマーチーム)になるんじゃないでしょうかね?
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2024/12/31 16:26:03