『Munster finding it tricky to judge himself』
Rally1マシンでの2年目のフルシーズンが終わりに近づく中、M-スポーツのグレゴワール・ミュンスターは、自身の実力を正しく判断するのが難しいと感じている
Rally1マシンでのデビューシーズン、ミュンスターは経験豊富なアドリアン・フールモーをチームメイト兼ベンチマークとして迎えるという恩恵を受けた
フールモーは2024年シーズン、表彰台獲得やステージ優勝を頻繁に記録している
今年、ミュンスターはジョシュ・マッカリーンとペアを組むことになったが、マッカリーンは1月のモンテカルロ・ラリーまでRally1マシンを実際にドライブしたことがなかったため、チームメイトに敗れた際には、ミュンスターにとって不利な比較がいくつかあった
しかし、ミュンスター自身もドライバーとしてまだ学びの途中だ
さらに重要なのは、ミュンスターがプーマ Rally1は2024年当時ほど競争力のあるパッケージではないと感じていることだ
ライバルであるヒョンデやトヨタと同等の予算がないM-スポーツは、同じペースでマシンを開発し続ける事が出来ず、今シーズンはハイブリッドユニットが廃止されて以来、マシンのバランス調整が特に困難になっていると理解されている
自身のペースに関して、目標達成できているかと尋ねられたミュンスターは、DirtFishにこう語った
「判断するのは難しいですね。昨年は、他のチームと比べて非常に競争力のあるパッケージだったのは明らかです。溝に入ってスタックするなど、ルーキーらしいミスもいくつかしました。でも、その後は着実にタイムを縮め、励みになることができました。ポーランドなどのラリーでは、2番手タイムを記録しました」と、彼は言った
マッカリーン(右)は、まだ修行中のミュンスター(中央)にとって、経験豊富なベンチマークにはなり得ません
「そして今年は、さらに苦戦しました。モントレーではコンディションが非常に難しく、タイヤの選択肢も豊富だったため、良いラリーができました。しかし、その後はトリッキーな展開となりました」
「チームメイトとバトルをしていて、たとえ良い出走順だったとしても、他のライダーに近づくのが難しかった。だから、自分たちの立ち位置を正確に判断するのは難しい」
「でも、マシンには以前よりずっと慣れてきて、自分のスキルにも自信が持てるようになったのは確かだ。繰り返しになるが、このラリー(CER)では、土曜日の午後と日曜日の最後の2つのステージで、しっかりとした走りができ、他のドライバーに近いタイムを記録できた。だから、いい気分だよ」
ミュンスターのセントラル・ヨーロッパ・ラリーは、金曜日のジャンプで間違ったラインを走ったことでリアサスペンションを破損し、失敗に終わった
「金曜日のミスは本当に残念だ。でも、トライするしかなかった。完全に乾いたターマックでは、まだ他のドライバーから少し離れすぎていると思う」と、彼は振り返った
「パワーステージでもしっかりトライできたし、それほど差は大きくない。グラン・カナリア島よりもずっと接近していて、1kmあたり0.5~0.6秒くらいだ。それでもかなりの改善はできたし、チームと他のチームと比べて予算が少ない中で、ここまでやれたことに満足している」
金曜日のミスでサスペンション破損させたのがCERで大きな痛手となった
「少しトリッキーなステージでは挑戦しなければならず、ミスを犯してしまったが、仕方がない」
チーム代表のリチャード・ミルナーはDirtFishに「他のドライバーのジャンプでのライン取りやインカーを見ても、ライン取りは正しかったと思う。すべては正しかった。ただ、速すぎただけだ」
「残念です。アンフォーストエラーでまた好成績を逃してしまいました。でも、彼はまたしても気を取り直して、再び走り始めました。昨日(土曜日)は何度かスピンしましたが、一度戦いから遠ざかってしまうと、特に2年目は経験を積むためだけに走るのは難しくなるのは誰もが知っています。彼は結果と速さを見せたいと思っているからです」
「でも、大丈夫です。チームとしては、期待通りのパフォーマンスができたと思います」と、こう語った
ミュンスターは昨シーズン、サルディニア、CER、そして日本で3回5位に入り、46ポイントを獲得しました
2025年シーズンは14戦中12戦(昨年は13戦)を戦った時点で、ミュンスターの獲得ポイントはわずか25ポイントで、サファリ・ラリー・ケニアで1回5位に入っただけです
しかし、モンテカルロとケニアで2つのステージウィンを果たしています
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トップカテゴリー2年目にして、チームリーダーの立場となったミュンスター
昨年はアドリアン・フールモーと言う、同じマシンを駆るベンチマークがいたお陰で、成長することが出来たと思うのですが、今期は一転してベンチマークとされる立場と言うだけでなく、マシンの開発にも大いに関わって行かなければならなくなり、プレッシャーもかなりのものかと
数多くのトップドライバーが在籍したM-スポーツ
同じ道を辿っているミュンスターにも、この経験を糧として貰いたいですよね
Posted at 2025/10/25 20:55:15 | |
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