『WRC2 title race set for Delfi Rally Estonia twist』
今シーズンは、オリバー・ソルベルグ(スウェーデン、ポルトガル、ギリシャ)、ヨハン・ロッセル(モンテカルロ、カナリア諸島)、ガス・グリーンスミス(ケニア)、ロベルト・ダプラ(サルディニア)の4人が優勝を分け合ってきたが、4人全員がWRC2マシンでエストニアの高速グラベルロードを走ることは叶わない
チャンピオンシップリーダーのソルベルグは当初、トヨタ GR ヤリス Rally2で参戦する予定だったが、突然の招集を受け、トヨタ GR ヤリス Rally1での初参戦となったため、他のドライバーにとっては、ランキング上位4人組に迫る大きな飛躍のチャンスとなる
エストニアで開催されるチャンピオンシップレースで最上位につけているのは、ルーペ・コルホネンで、フィンランド出身のコルホネンは、スウェーデンで2位、ポルトガルで4位に入り、現在ランキング7位につけている
トヨタ GR ヤリス Rally2を駆るコルホネンは、ERC(ヨーロッパラリー選手権)のスタッフハウス・ラリー・ハンガリーで優勝、バウハウス・ロイヤル・ラリー・オブ・スカンジナビアで2位を獲得するなど、グラベルでの速さをすでに証明している
パラグアイ出身のファウ・ザルディバーは、タイトル争いでコルホネンとわずか6ポイント差につけており、シュコダ・ファビア RS Rally2を駆り、ケニアで3位に入った後、今シーズン2度目の表彰台獲得を目指してエストニアに向かう
ニコライ・グリャジンは、今年2度目のWRC2参戦となるため、多くの注目を集めるだろう
昨年選手権3位に終わったグリャジンは、ソルベルグ、ロッセル、そしてグリーンスミスから今年のタイトル獲得の脅威と目されており、主要ライバルが出場しない今週末のエストニアでの20ステージは、シュコダのグリャジンにとって、チャンピオンシップの順位を一気に上げる絶好のチャンスとなる
グリャジンは以前にもこのイベントで速さを披露しており、ラリーがERCの一部だった昨年は3位、2020年は5位となった
グリャジンは、地元の知識が広いサポーターの前で強い結果を出すのに役立つと期待するエストニア人のクインテットからの反対に諦める可能性が高いです
このグループには、FIAラリースタードライバーであり、2022年と2023年Rally3とRally4のマシンでそれぞれ優勝しているFIA JWRCチャンピオンのロメット・ユルゲンソンが含まれており、ユルゲンソンは、サルディニアで達成したWRC2初のトップ5を担って、このイベントに臨みます
ゲオルグ・リンナマエ (トヨタ GR ヤリス Rally2) とロバート・ヴィルヴェス (シュコダ・ファビア RS Rally2) は、しっかりと上位に食い込む見通しだ
昨年の大会で二人は優勝争いを繰り広げ、リンナマエが最終ステージの激戦でヴィルベスを2.2秒差で破り、ERC優勝を果たしましたが、今週末も、この流れが再現される可能性は十分にあります
地元勢には、エゴン・カウル(シュコダ・ファビア RS Rally2)とヨーセップ・ラルフ・ノーゲネ(トヨタ GR ヤリス Rally2)が加わります
フィンランド人ドライバーのラウリ・ヨーナ(シュコダ・ファビア RS Rally2)、ミッコ・ヘイッキラ(シュコダ・ファビア RS Rally2)はエストニアの高速道路で度々輝かしい成績を残しており、そして注目のトゥーッカ・カウピネン(トヨタ GR ヤリス Rally2)も上位争いに加わると予想されます
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ポイントリーダーのソルベルグだけでなく、ヨハン・ロッセルにガス・グリーンスミス、ロベルト・ダプラも不在のデルフィ・ラリー・エストニア
まぁ、戦略的に不在なのを見計らって出場するニコライ・グリャジンは、策士と言えば策士なのですが・・・
エストニアを除いても残るは6戦
上位7戦のポイントでタイトルが決定すると言う事を考えると、グリャジンがスキップ出来るのは1戦のみで、少なくとも3戦は上位陣との直接対決に
グリャジンが上位に上がって来て、初めて今季のタイトルの行方が見えて来るものと思うのですが、オリバー・ソルベルグが昨年のリベンジを果たすのか、ヨハン・ロッセルが2021年のJWRCタイトル以来の世界選手権のタイトル獲得なるか、ガス・グリーンスミスが初の世界選手権のタイトルなるのか、それともニコライ・グリャジンの戦略が功を奏してタイトル獲得なるのか
トップカテゴリーのWRC以上にタイトル争いが激しさを増してますよね
Posted at 2025/07/17 16:57:26 | |
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