出たー!。車系ライターやチューバーのねたですね。こんなもんは両方とも×です。ベースがいいオイルを一定の状態になったら替えるが埼玉55のやり方。5000rpmまで回さない方はこの限りではないのでご了解ください。
前回ガソリンエンジン向けにAPI規格の新グレード「SP」についてご紹介しました。新規格はLSPI対策とタイミングチェーン摩耗対策その他もろもろの対策が取られており、ディーゼル車でもタイミングチェーン摩耗は関係する話ですね。
さて、DL-1の規格はDPF用に硫酸灰分を制限したことと低燃費製を追求しており、オイルとしての他のクオリティーは案外低くてもいい範囲になっています。買ったオイルがDL-1となっていても優れたオイルもありますし、なんだこれはというレベルのオイルもあります。
ワコーズのマルチロードとマルチロードDL-1を見比べると、サラサラオイルになっている事が判り良い。サラサラオイルが燃料希釈でシャバシャバになるのは恐ろしい。塩基価(アルカリ価)も大幅に下がっておりその点注意が必要ですね。
肝心のスカDオイルは情報を一切公開しておりませんので、新車にはいいかと思いますが、経年車やレッドゾーンまで連続して回せないと判断します。低燃費を活かしながら、ちょこちょこっと回すのにはBESTなオイルでしょうか。それにしても値段が高いように思います。
●オイルの寿命
話をもとに戻して、エンジンオイルの寿命はズバリ添加剤の寿命と考えます。ベースオイルにいいものをチョイスすると、耐熱性が高く劣化がゆっくりになります。
●エンジンオイルには6つの役割
1.潤滑性能
2.密閉作用
3.応力分散性能
4.冷却性能
5.清浄分散性能
6.防錆性能
があると言われており、1.3.5.6あたりは添加剤で補っております。
●添加剤の主な種類
①清浄分散剤、②粘度指数向上剤、③流動点降下剤、④極圧剤、⑤酸化防止剤、⑥摩擦調整剤、⑦消泡剤、⑧防錆剤 と我が家の義母の飲み薬といい勝負ですね。
※日本サン石油さんHPより、関連リンク貼っておきます。
添加剤の作用はいわゆる化学的反応と物理的反応で、自己消費をしながら目的を果たしていきますので、時間の経過により添加剤の成分濃度が落ちて行きます。ベースオイルはまだまだ元気なのに、添加剤の有効濃度が落ちるともう駄目ですね。
ここで言うエンジンオイルの限界は、燃料によるエンジンオイルの希釈は入っておりませんのでご注意願います。オイル希釈は適正油膜の保持が出来ず5000rpmまでピュンピュン回す人には恐ろしい事です。
●交換サイクル
大体、ベースオイルが80%、添加剤が20%程度と言われており、添加剤が切れたエンジンオイルはベースオイルの性能だけで動いております。ここまで使わずに、味が変わったと感じた時点で交換です。
私の使っているオイルは2500キロぐらいで味が変わりはじめ、3000キロで変わったと感じて交換します。もちろん街乗りでは十分5000キロ行けます。
●新油のなじみ
新油ははじめどんどん蒸発して行きますので、オイルキャッチタンクが少々忙しくなります。しばらくするとピタッととまりますね。オイルによって量や色の違いがおもしろい。
なじむとオイルミスト自体が減り、ヘドロっぽい茶・黒などの悪そうなヤツが主役に代わります。(冬場は水分が多く、このようにならず、なじみが判りにくい。プカプカ浮いている奴とは違います。こいつは何物なんでしょうね?濃いウスターソース見たいな奴です)
DL-1は規格上、蒸発損失率が15%以下となっており、オイルミストが長い間出やすい物が多く、なじむまで時間がかかります。(当然率が低い方が良く、探せば中には低い物があるはずです。)量販店で安いの入れると馴染む前に終わった事があります。
●ベースオイルがいい物を定期的に替える事が結果、不安なくスカDの魅力を堪能でき、おまけにオイルキャッチタンクと合わせて、インテークの煤固着やDPFのアッシュ詰まりを減少させることに繋がればいいかと思います。
■寄道話し:オイル選定はほんとに難しいですね。究極のディーゼル用エンジンオイルを作ってほしい。スカDの能力を出し切るための真のスカD専用オイルがあったら楽なのに。
ミカドさん情報では、API規格で認定を通すための7つの試験は合計4000万円(1発合格で)掛かるらしく、他の規格でも似たような話かと思います。究極のDE用エンジンオイルは埼玉55工房と同様、予算が付かずというところでしょうか?
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2021/06/04 07:48:50