摺動面に保護膜が形成され、摩耗から母材を保護するのですが、一般的に保護膜はグレーになるようです。
●極圧剤の入っていないオイルで保護膜が形成されていないケース

・摩擦で摩耗して白銀色にピカピカしています。擦り傷もくっきりついており何かをかじったと思われます。オイルには通常なにがしか極圧剤とFM剤が入っていると思っていましたが、これ以来、極圧剤は必ず後入れするようにしております。
●極圧剤をいれて保護膜が形成されているケース

・グレーの保護膜が形成されて母材の摩耗から保護しております。これに良質のFM剤が合わさればシュルシュルスコスコと心地よくエンジンが回ります。
・ちなみに極圧剤は極圧状態で消費され油中の成分濃度が低下して剥がれた保護膜を充分再成しきれなくなりますので、長距離無交換の場合は追加で後入れが必要なのかよく見た方がいいかと思います。
・スカDエンジンの吸気カム山はローラーカムなのでほぼ摩耗しないのですが、排気カム山は摺動する機構との事です。マスター55カーチャンネルさんでは排気カムの焼き入れの甘さが過去のリコールの原因ではないかという腑に落ちる話しもあり勉強になります。こうなると極圧剤でも防げませんね。
https://www.youtube.com/watch?v=dFZeTs3JVx8
●スカDオイルは
有機モリブデン入りということでしっかり保護されていると思いますが、保護膜を撮影した記録がありませんので正直解りません。
・皆さんのオイルとカム山の状況はいかがでしょうか?エンジンカバーを外しライトONにすると撮影しやすいですね。😋
Posted at 2022/10/03 12:56:48 | |
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エンジンオイル | 日記