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埼玉55のブログ一覧

2022年11月28日 イイね!

オイルキャッチタンクの温度差の調整(補足説明)

オイルキャッチタンクの温度差の調整(補足説明)ブローバイガスから気液分離を行い、インマニ内部を乾いた状態にすることで吸気シャッターバルブ裏面へのPM堆積を抑制したい。


・先のブログ(オイルキャッチタンクの温度差の調整 2022.11.17)で概略理論は説明しましたが、イマイチ解りにくいので補足説明します。

・気液分離はブローバイガス温度を少し下げる事により空気中の水蒸気量が過飽和状態となり、露点温度以下の物体に触れる事により結露して捕集されます。原理は理科のHPなどで調べてください。

・露点温度とは飽和状態のブローバイガスの温度より低い物質(ホース・たわし・タンクの内壁)を触れさせれば露になる温度を言います。つまり、★触れるものの存在とその温度が大切で、たわしを入れない選択はありません。

・よって、飽和状態・過飽和状態に限らず、ガス温度よりタンクの筒やたわしを露点温度以下になるように、タンクを空気の通り道に配し、タンクやたわしから移動した熱が放熱できる仕掛けを施すことにより十分な結露を促し、捕集効果を高める事が出来ます。

・油(高温)と水(低温)の露点温度の違いを利用して温度の階段を作れば、第一タンクに油、第二タンクに水のように分離して捕集する事が可能となります。

★空気中の水蒸気量
35℃:40.0g/m3
30℃:30.0g/m3
25℃:22.5g/m3
20℃:17.5g/m3
10℃:10.0g/m3

ほんの5℃の差で水蒸気量は大きく減らせますので、1℃にこだわる事に大きな意味があります。

●設置環境
CX-5はエンジンの熱を受けにくく容易に設置できるところはエアクリ~バッテリーしかなく、ラジエター付近は熱条件が厳しい。よってエアクリ~バッテリーラインでセッティングを煮詰めてどこまで冷やせるのかという試みとなります。

・タンクの筒外周や底面に銅箔など貼ると、アルミより熱移動が大きく露点温度を作りやすくなります。遮熱板を入れないと銅箔が逆にタンクに熱を伝える役割になってしまう事があります。第一タンクが触れないほど熱くなっているが、レベルゲージから出てくるガスはそれほど熱くないのはアルミタンクが吸熱している事になり、これでは露点を造り出せません。底面はヒートシンクも面白そうです。



・遮熱板:ラジエターの熱がエアクリ~バッテリーラインに来ないようにアルミの遮熱板(100均のガスコンロのついたて)を設置

●ログ
11/22 外気温11℃ 第一タンク21℃ 第二タンク19℃ インタークーラー出口14℃
11/25 外気温13℃ 第一タンク24℃ 第二タンク21℃ インタークーラー出口17℃


11/28 外気温 9℃ 第一タンク21℃ 第二タンク16℃ インタークーラー出口13℃

●走行シーン
朝、娘を駅まで送って行きついでに9キロのコースをクルッと一回りして、自宅でチェックします。街中なのでストップ&ゴーの繰り返しになり油温は80~85℃くらいで完全暖気には至りません。

・高負荷走行後、オイルフィラーを開けて油煙がモクモク状態でタンク温度がどうなるか?まだまだデーター取りが必要です。

●遮熱板
遮熱板はいい仕事をします。一気に温度環境が改善しますので、色々試してしっかりセパレートできるようにしたいとおもいます。

・常用回転域でのブローバイガスはそれほど熱いもの(4000rpmくらい回すとさすがに熱い)ではありません。タンクやホースはエンジン内の熱を受けて熱くなります。アルミ材は熱移動の多い材なので、中身が熱いと放熱に良いのですが、外が熱いと熱を吸収してタンクが熱くなります。

・それゆえ、エアクリ~バッテリーラインを遮熱板で囲って、エンジンの熱が伝わらない工夫をするのがいいかと考えております。

●まとめ
・常用速度域においてブローバイガスはそれほど熱々ではない
・遮熱板を適切に配し、エンジンの熱をタンクやホースに伝えない
・タンクやホースに熱移動量の多い素材を貼り付け放熱させ露点温度以下の状況を作る
・タンクは本来熱移動の大きいアルミの薄板が良いが中華製の削りだしは総じて分厚い
・空気の通り道を考える
・複数タンクを設置する場合は温度の階段を作らなければならない

色々工夫してみてください。うまくできると真夏でも捕集できます。
Posted at 2022/11/28 12:25:27 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記
2022年11月24日 イイね!

コゲ付き油汚れの除去実験

ぐれんふぃでぃっくさんからフライパンの底を掃除できないかのようなオファーを頂きましたので、1.2h以内でフライパン油のコゲ付き汚れの除去が出来るのか?実験をしてみました。

●用意する物

・底に油が焦げ付いた我が家で最も重症のプライパン
・Aスプレー:インパクトクリーナー(ムースタイプ)
・Bスプレー:リムーバーZ(ジクロロメタン系)

●作業環境
室内:キッチン
温度18℃

●作業手順



1.Aスプレーを適量噴霧し、泡が無くなるまで漬け置き(20分)
  ※脱脂目的




2.Bスプレーをたっぷり噴霧し、発泡しなくなるまで漬け置き(40分)
  ※炭化化合物を剥離する目的

3.水で洗い流す(こすらない)



●結果
左半分にまんべんなく施工しました。落ちたところと、落ちなかった所があります。

部分的に綺麗に除去できました。フライパンの裏面の塗装も一部剥げてしまいました。Bスプレーはシンナーで剥がれない塗膜を剥離除去する能力があるようで、溶解ではなく、細かく剥離した片が液中に見られます。

金たわしでゴシゴシこすってもびくともしなかったコゲが部分的ではありますが、こすらずにはがれている事に少々驚きます。廃液は粘性のあるゲル状のものを含み剥離片はぶよぶよ状。

液がながれるので、コットンパフのようなものに染み込ませて貼り付けるか完全に浸すなどすればもう少し落ちるのかもしれません。
Posted at 2022/11/24 22:30:34 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記
2022年11月23日 イイね!

エンジンしっかり回していますか

エンジンしっかり回していますかディーゼルの煤問題に関して、積極的にエンジンを回すべきという意見と、普通の常用域で十分という意見があります。回す方は吹き飛ばすイメージでしょうか?

埼玉55は回す派ではありますが、油圧制御の関係上3000rpm以上で一定時間走ることが重要だと考えております。

●油圧制御図
マツダ技報では3000rpmを境にオイルの循環系統の切り替えを行い約2倍の流量を流しており、それ以下の常用域ではポンピングロスを押さえるために半分の流量に抑えていることを以前のブログでレポしました。


ロシアの動画にあった概念図になります。なかなかこういうのが入手できなくて解らない事が多いのです。

・よく見るとポンプの回転制御ではなく、逃げをソレノイドでON・OFFして制御しているみたいで徐々に増やすのではなくいきなり2倍というイメージです。3000rpmを境に戻りの経路が閉じられTO EACH PARTへどんどん送油されるように見えます。

・特にカムケース内の油路は細く、オイルの汚れやスラッジの詰まりなど心配になりますので、新油を入れて峠でしっかり回してやることで動脈硬化を押さえられるようなイメージがあります。

DPFのことはおいといて、たまにはブン回す事をお勧めします😋
Posted at 2022/11/23 11:35:58 | コメント(4) | トラックバック(0) | 日記
2022年11月22日 イイね!

吸気シャッターバルブ周りのオイル・凝縮水・PM堆積の防止策(計画編)

吸気シャッターバルブ周りのオイル・凝縮水・PM堆積の防止策(計画編)オープンお掃除オフ会が終了しましたので山積みの研究テーマをコツコツとこなして行きたいと思います。😃

スカDエンジンの命は
・圧縮
・インジェクター
・吸気シャッターバルブ
という事で、簡単な話し吸気シャッターバルブ周りにテフロン樹脂加工をするという事です。😁

熱しやすく冷めやすい性格のため、人の車の煤取りは大変興味ありますが、ピュンピュン号のPMお掃除が面倒くさくなってきました。😪

●PM堆積のメカニズム
吸気シャッターバルブは水冷式で、冷やしているのか?逆に水温レベル80~90℃に温めているのか定かではありませんが、凝縮水はこの温度では蒸発して行くでしょう。

・残った油分は蒸し焼きにされ軽質分が蒸発していくと、粘性の高いガム質となりやがてカーボン膜となると考えております。

・オイルキャッチ未装着や充分捕集できていない状態では油量が多く、ガム質化する前に先に報告のカルマン渦効果でPMが堆積し新規エアーの流入抵抗となり、シャッターバルブが低開度の状況で知らず知らず内にフィーリングの低下(空燃比の狂い)を招いてしまいます。😱


・問題は長期間での話では無く、比較的短い期間で500キロも走ればPMの堆積が始まることにあり、物理的対策意外にも、★運転の仕方を工夫する事をそのうち提唱致します。

●狙い

ブローバイガス中の油分・水分がバラフライ周辺に付着しますが、水や油をはじくテフロン樹脂加工をしておけば、通過する空気である程度吹き飛ばされると考えます。特に埼玉55のように3000rpm以上を多用する方はぶっ飛んでくれるでしょう。😋

・せっかく優秀な助手に計算してもらった流速のデータがブログのどこかにありますが、4000rpm以上はとんでもない流速でした。こういういつか役にたつ珠玉のデータを管理する秘密のメモ帳機能がみんカラに欲しいですな。秒速40mとか数字で言えると説得力がありそうです。😅

・副作用としては、オイルは消えてなくならないので後段のEGR導入パイプ付近に飛んで行き、当然そこが汚れてしまいますがこの際無視です。オイルはどうやっても厄介者です。EGR導入パイプにも塗布加工できると、もこもこ閉塞がしなくなるのかもしれませんね。あまり興味がわかないのでインマニ割れる方、誰か試してみてください。🤗

入念に下調べをして施工計画書も作り、材料も揃ったので空気が乾いてきたら施工してみます。😋
Posted at 2022/11/22 18:29:26 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2022年11月20日 イイね!

11月20日のお掃除オフ会を経て

11月20日のお掃除オフ会を経てご参加いただきました大勢の皆さん、本日はありがとうございました。そして大変お疲れ様でした。

このきっかけを作って頂きましたDecさんに感謝します。

また、大勢の方にご参加頂きましたが、中々おひとりおひとりと細やかにお話やサポートをする時間が十分取れず、申し訳ない面もございました。

そしてスカD1.5、1.8ご参加いただきましたが、やはり埼玉55のノウハウではいかんともしがたいインマニ構造で、バンザイしてしまいましたが、オイルキャッチの設置やHOT-EGRのお掃除の可能範囲など少しはヒントがあったのかと思います。

樹脂製インマニのサンプルをお持ちいただいたすーさんありがとうございました。トラブル対応もして頂き感謝感謝です。

今年のオープンでのお掃除オフ会は今日が最後となりますので主催者としてご挨拶させてください。

●埼玉55の想い

近頃はお掃除オフ会もセルフという趣旨に立ち返り、みなさんが最小限の道具で手を出しやすく安全性を高めながら効果が体感できるメニューに絞り込みやっています。安全性についてはふぃでぃっくさんとすーさんからアドバイスを頂きましたので作業に折込みます。


・当然奥の方はほじりませんので、そこはいずれはプロにお任せすることになります。先駆的なすーさんらの取り組みや熱量の高いリチャージさんの活動でプロサービスも増えてきていますが、まだまだ販売台数に対して充足しておりません。


・そのような環境の中、プロサービス後も少し走るとブローバイの影響でPM堆積が始まりエンジンフィールが気が付かないレベルで日々悪化してまいります。この隙間の部分をユーザーが何とかできるような取り組みとしてまとめ上げております。


・今日はあいにくの空模様でしたが、集まった仲間が自然と助け合いながら手入れして愛車の調子を維持できることはスカDエンジン故のPMを共通項とする奇跡的な集まりだと大変気に入っておりもっとも大切にしたい部分です。


・ここで覚えたノウハウをいずれはスカD仲間にお伝え頂き、PM問題をプロ任せにしないディーゼルとの付き合い方が広がり、電気にシフトしていく時代の流れの中で、永らくスカDエンジンの良さを伝えていければと願っております。


また、来春数段のパワーアップをして再開&再会したいと思いますのでよろしくお願いいたします。今年一年ご参加いただきました皆さん、本当にありがとうございました。
Posted at 2022/11/20 23:06:09 | コメント(10) | トラックバック(0) | 日記

プロフィール

「ディーゼルエンジンは初めての場合濃度濃いめが良いかもです
500ml位とか」
何シテル?   06/13 18:29
埼玉55です。よろしくお願いします。とにかく長距離ドライブするのが好きです。あとCX-5で未踏破の県は沖縄県のみ。 CX-5をKEからKFと乗り継いでいま...
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