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2022年09月16日

電気自動車考察その2 ~「電気自動車に触手は伸びるのか!?」の続き~

電気自動車考察その2 ~「電気自動車に触手は伸びるのか!?」の続き~ 自分で電気自動車(BEV)を買いたいと思うか?という観点については、
https://minkara.carview.co.jp/userid/3409363/blog/46372690/
にて詳細に書きました。私としては、今はまだ保留というのが結論です。
しかしながら、私が書いていることは使い勝手や費用面と少し電力の心配をしているだけであって、環境に優しければそんなことはどうでもいいよ、と思っている方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、BEVは環境に優しいのか?というのをちょっと調べてみました。

(そもそも、環境についてとやかく言えるような車には乗っていないので、環境を語る資格が私にあるのかという問題はありますが、BEV乗り換えの考察ですのでその点はご容赦ください。)

ボルボが、自社のC40を対象にCO2排出量の比較を公表しています。別記事から芋づる式に見つけました。
https://www.volvocars.com/images/v/-/media/Market-Assets/INTL/Applications/DotCom/PDF/C40/Volvo-C40-Recharge-LCA-report.pdf
対象の車のC40は、これくらい↓のサイズ感の車ですので、特別に大きくも小さくもないと言っていいと思います。
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その中にある、電気自動車(BEV)とガソリンエンジン自動車(ICE)とのCO2排出量の比較がこちら↓です。わかりやすく日本語を追記しました。
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これを見ると、BEVは製造時のCO2排出量が多いために、かなり距離を走らないとガソリン車よりも少なくはならないということです。
現実的には不可能ですが、もしもBEVを走らせる電力をすべて風力発電(自然エネルギー)で賄えた場合で、4.9万km走ったところでようやく同等になります。主にはリチウムイオン電池を製造するのにCO2を多く排出してしまうためのようです。実際の電力の発電は様々な方式で構成されていて、世界平均での電力ミックスで考えた場合、11万km走らないと追い付きません。では、日本で乗る場合はどうでしょう? まず、電力ミックスを見てみましょう。
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これを見て明らかなように、日本は世界平均よりも化石燃料への依存度が高いです。さらには原子力を除いた再生可能エネルギーの割合も低い。したがって、11万kmよりももっと距離乗らなければ、ガソリン車よりもCO2排出量を抑えることはできません
日本での車の使用年数は平均で12.2年(@2012年)だそうで、年間平均走行距離は約6千km程度だそうです。なので、平均ではありますが、車の一生の走行距離は7万3千km程度となります。感覚的にもそんなものかなと思います。ということは、大勢の人がBEVに乗り換えたならば、CO2排出量は確実に増えるだろうということです。BEVになったとしても生活様式は大きくは変わらないでしょうから、車の一生の走行距離が伸びるとも思えません。むしろ、長距離が苦手なBEVの場合、長距離はレンタカーを使うようになって減る可能性すらあります。
したがって、環境を気にしてBEVへの乗り換えを考えているならば、自分の生活様式として、1台の車の総走行距離が長いのかどうか(目安12万km)を考える必要があるでしょう。
ただし、非常電源にもなるからという導入理由ならば、合理性はありますね。

そういうんじゃなくて、加速が爽快だから、とか、ワンペダル運転が気持ちいいから、とか、そういう理由で選ぶのならば話は別です。車というものは実用性だけではなく趣味性も高いものですので、そういうのならばいいと思います。
ブログ一覧 | クルマ
Posted at 2022/09/16 16:27:17

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この記事へのコメント

2022年9月16日 22:03
xEVを評価する際は、ライフサイクルアセスメントを考えねばなりませんね。
リチウムバッテリのリサイクルを考えたとき、廃棄されるリチウムバッテリ構成品のほとんどが、リチウムバッテリにリサイクル出来ません。
電気が足りないという話題になると『再生可能な自然エネルギーで発電すればよい』などと政治家の一部の方達が言い出しそうですが、自然に頼る発電ほど不安定なものはなく、太陽に頼ると夜間はどうするのか等の問題も残ります。また寿命を迎えたソーラーパネルは現状ではリサイクルしにくく、そのライフサイクルアセスメントも課題になっています。
では、どうすれば良いのか…難題です😅


コメントへの返答
2022年9月16日 22:26
はい、そうですね。
ひとまず話をシンプルにするためにCO2に絞った話にしましたが、リサイクル含めて環境負荷の高い乗り物だと思います。希少資源の採掘の問題もあります。夢の技術といわれている全固体電池が実現できたとしても問題はまだ解決しませんし、その先のブレイクスルーはまったく見通せていないと思います。

風量、潮力、地熱のような安定的な再エネは、電力量を十分に確保することが現実的には難しいでしょうしね。

本当はエコではないことを知っているから、メーカはBEVをエコだと言ってはいないと思いますが、一方で勘違いを是正しようともしないから、誤った認識が根強くあると感じます。
BEVこそ優れているという風潮は、まだ訪れていない技術革新が起こればそうなるかも知れませんが、そう簡単にはそれが訪れない可能性が十分にあると思います。仮に再エネ移行が進展できたとしても、再生可能な液体燃料による内燃機関の方が総合的に優れたものであり続ける可能性も十分にあると思います。

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「@{ひろ}さん、 付けていますよ。

ただし、増車した車(スピットファイア)を7等級から始めたんじゃなくて、20等級にまで育った保険をスピットファイアの方に切り替えて、インプレッサを7等級から始めています。
なお、355は車両保険が目減りしない別の保険です。」
何シテル?   09/03 15:36
2021年にF355を購入したことを契機にみんカラを始めました。案外向いているようで、今のところ続いています。 スーパーカーブームの頃、一番好きな車はミウ...
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