
内装の本格的な工事の前に、
気密測定をしてもらいました。
そもそも気密測定ってなに?って思われる方も多いかも知れませんが、例えば
https://www.re-trust.com/column/668315
や
https://www.njkk.co.jp/blog/?itemid=50&dispmid=764
などのサイトに詳しく書かれていますので興味ある方はご参照ください。
要するに、どれくらい
家の中が外から密閉されているのかを実際に現場で計測するものです。
気密性が高くないと、
冷暖房ロスが増えるだけではなく、
第一種換気も機能しなくなってしまいます(吸気口以外から空気を吸ってしまい、吸気フィルターも通らないし熱交換もできなくなる)。一旦
とことん高気密にすることで、管理された換気がはじめて可能になるのですね。また、隙間があるようでは、結露の原因にもなったりします。
タイトル画像が、建築中の家で実際に測定してもらっている様子です。とは言っても、私自身で立ち会ったわけではなく、立ち会ったのは設計事務所の担当の建築士さんです。
それで、どういう測定をするかというと、写真の機械を使って家の内外に圧力差を作り出し、そのときの通気量を求めます。
以下が実際に測ってもらった圧力差と通気量です。

両対数グラフ(にするまでもなさそうな数値範囲ですが)で、
綺麗な線形特性の結果が得られていますね。
信頼度の高い計測結果だと思います。
このデータを基にして、建物の外皮の面積や気温などから隙間面積を算出します。
算出結果は、一般には「
単位面積(延床面積)あたりの隙間面積」で評価するようです。そもそもの目的からすると
隙間の絶対量が重要だと私は思いますが、
施工の品質という意味では、延床面積で標準化する意味はありますね。
この「単位面積あたりの隙間面積」は
C値と呼ばれているようです。単位は[㎠/㎡]です。
それで、高気密を狙わない
一般の住宅のC値は10[㎠/㎡]程度だそうで、
高気密を狙う場合は、1[㎠/㎡]を切ることが目安だそうです。
で、で、建築中の私の家の結果は、
C値
0.154[㎠/㎡]
でした!!
高気密とされるレベルの
さらに一桁下(!)の気密性が確保できています。素晴らしい。
単位面積あたりをやめて、隙間の絶対量(総相当隙間面積と呼ぶそうです)は、
29㎠
でした。
名刺の大きさが50㎠くらいなので、家全体合わせても
名刺の半分くらいの隙間しかないということになります。家中をコーキングしているわけではないので、精密にできている証拠でしょう。
十分な気密性があって良かったです。
なお、なぜ内装工事の前に測ったかというと、もしも隙間があった場合に穴を塞ぐ工事をするためです。壁を張ってしまうと補修できなくなりますからね。
参考まで。
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Posted at
2023/04/26 21:25:07