
そういえば、宇都宮に引っ越してきた少し後の頃、新しく住み始めた部屋の壁を背景に、スマホで写真を撮ったのを思い出しました。嫁さんと「どこを背景にしようか」と話をしたのを覚えています。Googleフォトで探してみると、そのときに撮った写真が2015年11月3日の日付で残っていました。
それは何のために撮った写真かと言うと、
マイナンバーカードの交付をスマホから申請するためのものです。専用の申請サイトにて、スマホで撮った写真をアップロードして、そのままスマホから申請ができるというのが当時は新鮮でした。
そんな記憶も薄れかけていた先月、「マイナンバーカード・電子証明書 有効期限通知書 在中」と書かれた封書が届きました。
中身を見ると、こんな感じのことが書かれています。
2025年の誕生日で「マイナンバーカード」「電子証明書」の有効期限が切れるから、その前の3か月間のうちに更新手続きをしろと言うことのようです。
最初見たときには、マイナンバーカードの有効期限がもう来るのかと少し戸惑いました。改めて調べてみると、
マイナンバーカードの有効期限は10年のようです。ただし正確には、発行日から申請者の
10回目の誕生日(18歳未満は5回目)までが有効期限とのこと。
私は1月生まれなので、マイナンバー制度の開始に合わせて2016年1月に交付された私のカードは、交付されてすぐに1回目の誕生日を迎え、2017年2回目、2018年3回目、‥‥2025年10回目となるため、
再来月には有効期限が切れてしまうのです。
まだ、9年なんですが、1月が誕生日が故に
ほぼ1年間短くなってしまうようです。
通知書を受け取ったその日に、そこに書かれていた申請用のQRコードを使って、早速スマホから更新手続きをしました。以前と同じように、嫁さんにスマホで写真を撮ってもらいました。
その申請は、出掛けてきた帰りにドタバタした中でやったので、あんまりはっきりと詳細を覚えていないのですが、
1ヶ月くらいかかるとかなんとかを見た記憶があります。
その後1か月以上が経ち、
その申請のことはほぼ忘れていた先週に、税務署からのe-Taxのメッセージがあるということでマイナポータルに入ったのです。すると、マイナポータルには、
マイナンバーカードの更新申請をしてくださいと出てくるわけです。
まず、ご丁寧にわざわざポップアップ画面で「利用者証明用電子証明書」の有効期限について警告され、
その後の画面で、「まもなくカードの有効期限です」と○に!マークのwarningが出るのです。
いずれにおいても、「住まいの自治体の窓口で更新」せよとのこと。
「あれ?写真撮ってアップロードして更新手続きしたはずだけど、もしかして申請に失敗していたんだろうか?」
そのメッセージを見てそう思ったわけです。
その前に、マイナポータルの最初のポップアップの「利用者証明用電子証明書」の有効期限がくるから自治体に行けというのは、言っていることは正しいですが、たいへんにわかりにくいですね。マイナンバーカードの有効期限は10年で、それに載る電子証明書の有効期限は5年なわけですが、
物理的マイナンバーカードの更新の方が上位概念にあるはずで、そちらを優先して表示すべきです。アプリでの処理上は、チップ内の電子証明書を確認しているだけなので、
作り手の都合としてそういう表示になるロジックはわかります。が、
2回に1回はマイナンバーカードそのものの更新が必要になることは最初からわかっていることで、かつ、今がどういうステータスにあるのかもわかるはずです。
それを基にして、
「マイナンバーカードに含まれる「利用者証明用電子証明書」の有効期限がくる」という警告ではなく、
「マイナンバーカードそのものの有効期限がくる」と警告すべきでしょう。前者も論理的には嘘ではないですが、
日常使う日本語の感覚からすると、
「マイナンバーカードは良いんだけど、それに含まれる電子証明書の期限がくるよ」と読めます。でもそうじゃない。どうしてもシステム上難しければ、下の方に「マイナンバーカードの有効期限がくる場合もあります」とか書いとけば?と思います。
少し横道に逸れました。
そのメッセージを見て、更新手続きをしたことはもちろん覚えていたのですが、
ちゃんと最後まで申請できていたのかどうかが怪しく思えてきました。そういう案内がマイナポータルに出るくらいなのだから、
うまく更新処理ができていなかったのではないかという気になってきたのです。それで、もう一回更新手続きをやってみることにしました。
というのも、
デジタル化推進の旗頭なんだから、普通に考えれば、
更新手続きが受理されているにも関わらず、マイナポータルに更新せよとメッセージが出続けることはないと思うじゃないですか。仮に更新手続きをしたばかりだったなら、処理の行き違いでそうなることもあるかもしれませんが、
1か月以上も前に行ったことなのですから。そもそも「ポータル」なのですから、マイナンバー関連の全体の入口であり道標となるはずですしね。
そしてさらに、万が一、先の更新がうまくできていたとしても、
もう一回更新手続きをやれば申請済みですとはじかれるだろうから、やってみたらわかるだろうと思ったのです。
ということで、もう一回通知書にある申請書IDを使って、更新手続きをスマホから行いました。写真は1回目で撮っていたものがあるのでそれを流用しました。
すると、
何の引っ掛かりもなく、更新手続きの申請ができました。
「やっぱり、前回失敗していたのかな。」
そう思いました。
申請が終わると、「申請状況照会サービス」のURLが書かれたメールが即座に届きました。なんの疑いもなく、今やったばかりの申請のステータスが見れるのだろうと思って、それを開いてみると‥‥、
「2024年10月XX日に送付済み」
とかなんとか書かれていたのです。(このときのスクショを撮っておらず、後述する理由で正確にどう書かれていたのかがわかりません)
頭の中は「????」。少し考えて、どうやら最初の申請は実はうまくできていて、かつ、1か月も前に送付済みだというのです。そう言われても釈然としませんが、とりあえず、最初の申請がうまくいっていたことはわかりました。
これを見て、最初の申請のときにも、申請状況照会サービスのURLをメールで知らされていたことを思い出しました。1ヶ月くらいかかるとかなんとかを見た記憶は、おそらくそのときにそのサイトを見たものだと思います。
二回目の申請をするときに、そのことを忘れていたのが悔やまれました。
‥でもね‥、
マイナンバーカードの更新という全体システムの根幹に関わる極めて重大な処理なわけですから、新たなメールの波に飲まれて刹那的に過去のものとして忘却されていくもので知らせるのではなく、マイナポータルにそのURLを載せるくらいすべきでしょう。せめて、忘却されにくそうなマイナポータルへのメッセージに同じ内容のものを送るべきです。
本来ならば、そんなURLをわざわざ見に行かなくても、マイナポータル側が連動して「更新申請中」と出すくらいするのが普通だと思います。かつ、そういう気の利いたことができないシステムであったとしても、二度目の申請のときに、そこで使った申請書IDがすでに申請済のものであるとわかった時点で、申請済みであるとはじいいてくれればいいじゃないですか。そういうのはまったくなく、そのままスルーされて二回目の申請が通ってしまったのです。
でもまあ、申請できているのならば、
二度手間なことをさせるなよとは思いましたが、まあいっかと思い直しました。ただし、「送付済み」という意味についてはよくわからないので、それについては、後日、役所がやっている時間に電話で聞いてみようと思ってそのまま週末に入りました。
そしてその後の一昨日の日曜になって、こんなメールが届いたのです。
私はこのメールの2番目の■に該当するので、
「お住いの市区町村にお問い合わせの上、市区町村窓口にて申請書ID(23桁の数値)を発行してもらい、再申請をお願いいたします。」
というわけのわからないことが書かれています。
「はあぁぁあ??? 『2024年10月XX日に送付済み』って書いてあったじゃん??? 申請書IDの再取得ってどういうこと???」
意味がわからないので、今一度、「申請状況照会サービス」のURLを見てみました。すると、先週には「送付済み」って書いてあった状況が、今度は、
「申請内容に不備がある」って内容に変わっています。なんだよそれ!!
「そもそも申請を一度受理しているのに、もう一回同じIDの申請を受け付けたのは、どういうことだよ???」
「送付済みに処理が進んでいたのに、『申請内容に不備』っていうステータスに戻るってのは何なんだよ???」
「申請書IDを発行し直すって、なんでそんな必要があるんだよ???」
わけがわかりません。
市区町村窓口に問い合わせろって言うので、宇都宮市webサイトでマイナンバーの窓口を調べました。月曜に市役所がやっている時間になってから、書いてあった電話番号に電話を掛けました。あれやこれや番号ポチポチがあって、最後にオペレーターが言うには、「市区町村窓口に問い合わせてくれ」と。
「はあぁぁあ??? 市の案内にあった窓口に電話を掛けたんだよ!!」
「更新案内書類の市町村窓口には、宇都宮市の担当課と住所しか書いてないじゃないかよ!!」

※下記電話で聞いた番号をメモっています
そこそこイライラさせられますが、この人に言っても仕方がないので、感情を表には出しません。オペレータからは、
宇都宮市役所の代表の電話番号を伝えられました。なんじゃそりゃ。
市区町村窓口に問い合わせてくれというのならば、マイナンバー担当の電話番号くらいわかるようにしておけよと思いましたが、
市の代表番号から問い合わせましたよ。そっちの方が余計な手間を掛けて迷惑だと思うじゃないですか。
代表番号のオペレータからマイナンバーカードの担当に繋いでもらって、状況を説明しました。
最初、
マイナンバーカード自体の更新であるということがなかなか伝わらなかったりしましたが、ステータスを調べていただけることになりました。マイナンバーカード自体の有効期限が切れる状況がまだ始まったばかりなので、私の問い合わせ内容が不慣れなんだろうなぁとか思いつつ、しばらく待っていると、
・
新しいマイナンバーカードは発行された状態にあって、
・
市役所に届くのを待っている状態だから、そのまましばらく待っていればいい、
とのことです。そして、
・
二回目の申請は無効になっていると思うから、そのまま放っておいて問題ないでしょう、
・市役所にカードが届いたらカードを取りに来るよう自宅に案内が郵送されます、
とのことでした。それには
だいたい2か月くらいかかるので、
あと1か月くらいは待ってくれと。
はあ、そうですか。ひとまず、これ以上余計なことはしなくても良さそうです。すでに幻のステータスなので確認ができませんが、じゃあ最初に出ていた1か月くらいというのはなんなんだろうと思いつつ、市役所の人にそれ以上突っ込んでも意味ないかなと思ってそのまま聞いておきました。
ちゃんと新しいカードを手に入れるまでは、まだ安心できませんけどね。
う~む。
国のマイナンバーカードの事務作業に大量のリソースを割いては欲しくないので、カードが届くまでに時間がかかるのは問題ありません。有効期限までに間に合えば十分なので、急いでいるわけでもないですから。‥でもね、だったらそれ相応にその期間に問題が起こらないようにはしてくださいよ、と思います。
すでに
申請済であるにも関わらず、人を不安にさせて申請させるように仕向けておいて、かつ、
十分に異常な申請であることをはじくことができるのに二度目の申請を受け付けておいて、かつ、実は
すでにカード発行処理が進んでいる状況にも関わらず、「申請に不備があるから申請書IDの取得からやり直せ」とまでメールで送りつけているのです。
まあ、私が1回目の申請があやふやになってしまって、申請を2回してしまったのが悪いんですけどね‥。
とは言え、問い合わせが増える穴だらけの仕組みにしておいて、それに対応するために余計なお金がかかりまくっているんじゃないの?って思ってしまいますね。なかなかシステム設計がクソすぎます。
作り手都合の表層的なデータ処理ソフトになっていて、システム全系の動作レビューとかしていないんですかね!? そもそも、
エラーモードがどうなるのかのチェックはまったく行われていない、あるいは
エラー処理をまともに考えたことすらないレベルに思えます。こんなシステムでOKを出せるのか不思議でしょうがないレベルだと思います。
私は、マイナンバー制度というシステムそのものは悪くないと思いますし、出発点となる基本情報なんだから最初の本人確認が簡便にはできないことに不思議さも感じませんし、口座紐づけミス等のヒューマンエラーが稀に起こったことに目くじらを立てても仕方がないと思いますし、個人情報の流出危険性を煽る輩にはまったく賛同もしませんが‥‥、
‥‥でも、
このマイナンバーカード更新申請システムはさすがにいただけません。
皆さんも、そのうちに更新になると思いますので、ご注意を。
で、車ネタは? ‥‥どこにも出てきません。(汗)
まあそういうときもあります。
そんなことよりも、もしも偉いお役人に話が通せる方がいらっしゃいましたら、こんなことになっているけどそれでいいと思っての?と問うてみていただきたいです。