
まだ北関東に縁遠かった昔の自分の感覚からすると、かなり意外に感じることなのですが、宇都宮から筑波山は良く見えます。
私が育った環境からすると、陸続きの隣の県の遠くの山が見えるなんてことは考えられず、
関東平野の広さを感じることの一つだったりします。長らく住んだ横浜も、起伏の多い地形で遠くの山はほとんど見えませんでしたしね。
ただし、宇都宮から筑波山が見えるとは言っても、さすがに建物の多い街中からは見えません。が、南東から南南東方向に少し開けたところならば、天気と空気の棲み具合さえ許せばしっかりと大きく見えます。宇都宮よりも県南の方にとっては、筑波山をさらにもっと身近に感じられていることでしょうね。
かなり引いた視点からのGoogle mapの衛星写真に、撮影した場所とそこから筑波山の方向を示すとこうなります。ピンクの点線には、県境付近でわずかに山の麓の濃い緑にかかる場所がありますが、筑波山までの間に障害物はなく見通せることがよくわかります。
今朝撮ったタイトル画像は画角150°のドラレコ写真のため、筑波山は大変に小さく写っていますが、肉眼で見ると存分に雄大に見えるのですよ。先のタイトル画像から、無理やり筑波山を切り出すとこういう感じです。

(ちょっと無理がありますね‥‥画像が粗い‥‥。)
今朝はマジックアワーの神秘さも手伝って、昔の人がそこに神を感じたとしても何の不思議もないよなぁとか思ったりしつつ、運転しながらその美しさにしばし魅了されていました。その絶景を記録できないことにもどかしさを感じたりもしつつ。
撮影した場所をもう少し補足すると、宇都宮環状道路(宮環)の高架道路からです。
さらに、今朝の日の出の方角をネットで調べてみるとこうで、
その二つを最初の衛星写真に重ねるとこうなります。
あたらめてタイトル画像を載せてみると、

黄色の視軸を正面に、少し左手に筑波山が見え、もっと左手からは太陽が昇ろうかとしている様子とピタリと符合します。
ところで、今日調べた上の日の出・日の入りマップを見るに、宇都宮で見る冬至に近い今頃の太陽は、水戸から昇るようですね。この時期の日の出の先には水戸があるのかと思いを馳せるネタができました。
(水戸の方、夏至の頃には、日が沈む先に宇都宮がありますので思いを馳せてみてください。)
さて、宇都宮から見える山といえば、日光連山の方が一般には馴染みがあると思います。私も、少し以前(11/19)の何シテル?で、今年初めて冠雪している様子を見た男体山について投稿したりもしました。

この写真を撮った場所は、今朝の撮影地点の結構近くです。
それで、筑波山を調べたついでに、今朝の撮影地点と男体山との位置関係を同じように衛星写真に描いてみました。
あれれっ!? なんとなく、男体山の方が近くて筑波山の方がずっと遠いというイメージがあるのですが、どうやら違うようです。改めて、今朝の撮影地点から筑波山までの距離と男体山までの距離をGoogle Mapで測ってみると、

41.91kmと45.53kmで、筑波山の方が8%程近いじゃないですか。
いや、これはかなり意外です。ただし、市内の場所によって逆転するので、ほぼ同じと思えばいいんだと理解しました。そうか、筑波山ってそんなに近いんだ。そっち方面に行くことは案外少ないので、今度ドライブで行きたくなりました。
さてさて、お隣の県といえば、茨城の反対は群馬です。群馬も茨城と同じように山を感じることができるかというと‥‥そうはいきませんね。
群馬の名山である赤城山は、大変に大きくて、比較的栃木の近くにあるのですが、宇都宮にいてその存在を意識することはまったくありません。間にある足尾山地が邪魔をするのですよね。
等高マップを見ると一目瞭然です。
宇都宮から筑波山はそのまま見通せ、日光連山は日光の街のある丘陵地とやや標高が低くなった足尾山地の北端をかすめた先にあり、男体山も見ることができます。一方で群馬方面は足尾山地に阻まれて、赤城山を感じることはありません。宇都宮にいると、感覚的にも距離の割には群馬は遠いところのように感じますね。足尾山地の南側で連続した文化圏を形成する県南の人にとっては、また違う感覚なのかもしれませんけど。
そういえば、筑波山には二つの峰があり、それぞれ、男体山と女体山ですね。日光連山にあるのは、男体山と女峰山。うーん紛らわしい。宇都宮からは、二つの男体山が見えるぞ! と言うことにしておきましょうか。
そして、東京方面から見ると、左手の峰が男体山で右の峰が女体山ですが、宇都宮から見ると逆になります。
ここにもはっきりと二つの峰が写っていますが(再掲)、

右が男体山で左が女体山なのでした。
なんだかとっ散らかってきました。今日のブログはこの辺にしておきます。
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Posted at
2024/12/27 20:11:27