
一昨日の日曜日にPorsche and Ferrari Meetingに参加してきた足で、そのまま整備工場に向かってブレーキローターとブレーキキャリパーを交換してもらってきました。
ところで、Meetingではみんカラやっていると自己紹介された方が何人もいらしたのですが、Porsche and Ferrari Meetingに関するブログをアップされている方は、企画者ほうらいさんのほか、今のところ3名しかいらっしゃらない気がします(私含めず)。私はフェラーリに不慣れなためか、すごいポルシェの洗礼を受けていないせいか、相当にものすごいと思ったのですが、特に取り沙汰するほどでもないよくあること扱いなのか、これからアップされるのか、内緒にしておきたいのか、面倒なのか‥‥‥。純粋に他の方のご意見や感想をもっと多く拝見したいなぁ、と。
それはさておき、今回のブレーキ整備の発端は、
10月末に12ヶ月点検をしてもらったときに、フロントブレーキローターの厚みが既定値をわずかに下回っている指摘を受けたことに始まります。リアブレーキローターも規定値ギリギリで、リアに関してはパッドも減っていてそろそろ換えたほうが良い状態にありました。
11月は車に乗るのに季節もいいし、規定値を切っているとはいってもすぐに問題が出るものでもないということで、交換は保留にしてどうするか考えることにしていました。
そのときのブログでも書きましたが、フロントのブレーキローター純正品は本国にもないそうで、実質的に製造中止しているようです。そのため、代替手段として、純正互換(同形状、同構造)の社外品にするか、同サイズ異形状の社外品(2ピース構造のものが複数ある)にするか、いっそのことブレーキシステム全体をグレードアップするか、あたりから考える必要がありました。少し考えて、純正互換品にすることにしました。
まず、ブレーキローターとキャリパーを大きくする最後の方法ですが、ビジュアル的には大変に魅力的なのものの、何と言っても高すぎます。フロントもリアもとなると3桁コースになってしまいます。そもそも私の乗り方ではブレーキに困ってはいないですし、強化の必要も感じてはいないので、欲しいのは完全に見た目だけです。見た目こそ重要というご意見にはまったくもって賛同なのですが、そのお金を将来の修理にプールしておいた方がいいよな~っていう気持ちの方が上回りました。
次に社外2ピース品。評判の良いものもあるようですが、まずそもそもそれもちょっと高いのです。スリットやドリルの入り方で個性を演出できますが、所詮は小さいディスクの中でのちょっとした見た目の差だし、スリットでタッチが多少変わるとしても、絶対的効きそのものはそんなに変わらないだろうし(パッドの減りが早くなるだけのような)。値段が安ければ候補になりますが、それだったら純正互換品でいいんじゃねって結論に私の中でなりました。パッドの減りは割り切ってもいいのですけどね。
で、買ったものはこちらです。
まずはフロントのローターがこれで、

リアのローターがこれです。
フロントは、ビニール包みもなし箱もなしの剥き出しのままのものが、そのままダンボールに緩衝材の大量の紙と共に入ってやってきました。
リアは、ビニールに包まれたうえに梱包箱に入っています。
リア用は純正ローターもあるのですが、フロント用がないことだしこちらも社外互換品です。でも出所が違いそうな荷姿ですね。
買ったお店はこちらEurosparesです。

以下が実際の購入履歴ですが、

フロントが1枚125英ポンド、リアが1枚172.8英ポンドです。フロントの方が安い。(^_^;;
この注文時の送料は108.82英ポンドだったのですが、梱包後の実際の発送では倍かかりました。箱も2個になってやってきました。

まあ日本で在庫ありで売っているところは、現時点でなさそうなので仕方なしとします。
サイズは、フロントが直径300mmで

リアが310mmです。
F355用のブレーキってリアの方がデカいんですよね。リア側の荷重の大きいミドシップなので、リアブレーキの利かせ方が重要なんだとは思いますが、それにしてもリアの方がより大きいってどうしてなんでしょうね。
ただし、厚みはフロントが28mm(最薄26mmまで)、リアが24mm(最薄22mmまで)と、フロントの方が分厚いです。フロントの方が強い力で挟むのでしょうか。そうしたときにリアのこの大きさがちょうどいい前後バランスになるのですかね!?
厚みは、こんな感じです。フロントは確かに28mmちょうどあります。

リアはビニール込みで24.1mm。
純正フロントローターの見た目をホイールの隙間から見るとこういう感じです。

黄色矢印のパッドが当たる境界のところを見ると、目感でちょうど1mm程度減っているように見えるので、両側減って確かに26mmちょうどくらいになっていそうです。
パッドが当たるところ以外は、錆の上にブレーキダストでコーティングされたようになっていますね。見比べてみると、ディスク面根元の斜めになっている部分の形状含め、買った互換品は完全に純正と同じ形に見えます。
買った互換品には箱も銘版もないので、出所が不明なのですが、ディスク外側に"MADE IN ITARY"の刻印がありました。

"XQ2537"という型番らしき刻印もあります。

これで調べてもちょっと出元はわからないですね。それと、使用限度を示す"MIN TH 26mm"が刻印されています。
リアは、今度は本体にはなにも刻印がありません。純正型番の160052にAを付けた160052/Aという型番で扱われているようで、そのラベルが箱に貼ってありますが、メーカが貼ったものではないと思われるため、こちらも出所は不明です。
リアも、純正とまったく同じ形状に見えますね。リア用はディスク面根元の接合部の形状がフロントとは違いますが、純正と互換品とは同じに見えます。
箱も銘版もない純正同形状の新品が流通しているのって、なにやら大人の事情を感じます(わざと後から箱を捨ててないか!?)。
なんとなくですが、純正品に問題はなさそうですし、そもそも数が出ず売れるものでもなさそうですので、純正をまねして誰かがコピー品を作ったというよりも、元々ライセンスありで純正同様に作られたものが、なにかの事情で(製造元を隠して)市場に流れている的な香りを感じます‥‥嘘かも知れませんけど。
まあ、膨大な部品を扱う販売店が保証する(Eurospares Approved Parts)と言いきって売っているので、いずれにしても問題のない品なのでしょう。
さて、ブレーキローターは入手できました。次はパッドです。リアはこの機に変えた方がいい残量しかないのは上述の通りです。
フロントはまだ残量もあったのですが、ローターを変えることだし、心機一転この機に変えたくなりました。というか、みんカラ始めるよりも前から気になっていて、みんカラでもいろいろなブログで紹介されていて、前回のブログでおだぴんさんにも推していただいたディクセルMにやっぱり変えたくなりました。
こちらはアマゾンで入手です。値段は、安い部品屋さんで純正パッドを買うのよりちょっとだけ高いくらいですね。

(この商品ページの写真は他の車用のものを使い回しているようで、ちょっと違います)
F355のブレーキパッドは、フロントとリアで同じものです。フロントだけにはパッド目減りセンサを付けますが、パッド自体は同じものです。ディクセルではセンサを取り扱ってはいないので、別途入手する必要があります。私は、元のフロントのパッドには残量があることからセンサはそのまま流用してもらうことにしました。まだ残量検知部分までは削りとられてはいないはずですので。ただし、うまく流用できない場合も想定して、最悪は短絡してもらってパッド残量エラーが出ないようにしてもらう話を事前に付けておいたうえでお願いしました。
ディクセルMは、私自身は試したことがないのですが、ブレーキダストがすごく少ないらしいですね。お掃除的に魅力ですし、ディスク攻撃性が低そうなのもいいです。さらには、サーキットは無理だけど、純正よりもあらゆる機能が優れているという触れ込みです。

このレーダーチャートは多分に感覚的な絵でデータに基づいている感じはしませんが、こんなに売れている商品ならば広告でそんなにひどい嘘は書けないでしょうから、純正同等の性能はあるものとして、ある程度信用することにしました。
それで、手元に届いたパッドがこちら。
見ての通りのブレーキパッドです。(^^;
日本メーカっぽく、使い切りのグリス付きでとても綺麗に梱包されています。
なお、ディクセルはパッドだけではなくローターの方も純正置き換え製品を出しているので、一応念のためF355用はないのか聞いてみましたが、流石にありませんでした。そりゃそうか。
‥‥っと、イベント前日の12/2に重いローター4枚とブレーキパッドを車に載せておき、準備はここまでです。
さて当日です。整備をお願いする整備工場には、14時の約束の3分前に到着しました。場所は、Porsche and Ferrari Meetingの開催された越生町と同じ埼玉県の戸田市にあります。同じ県内だし、1時間もあれば大丈夫だろうと何も考えず予約していたのですが、案外時間がかかることに後で気が付きました。おかげでMeetingが終わると急いで会場を後にすることになりました。
そのまま作業に入ってもらって、3時間半弱くらいで交換完了しました。その間に車を借りてショッピングモールに行ったりなんぞもしておりましたが、特に何の問題もなく交換していただけました。その間に、ショッピングモールで
Meetingの方のブログのアップも終えました。うん効率的。
最後に、帰りに車に乗ってみてのブレーキの感想ですが‥‥‥想像以上にびっくりするくらいに‥‥何も変わらない‥‥‥です。それでいいんですけどね。
そっとしか踏んでいないというのもありますが、ほんとに変わりません。ブレーキラインを弄っていないので当たり前かもしれませんが、軟球を踏んでいるようなちょっとぐにゃりとするような感覚もそのままです。効き始めの位置も一緒。ただし初期タッチがちょっとだけリニアになったような気もしますが、たぶんそれもブラシーボです(ブラインドテストされるとわからないかもしれません)。もっと強く踏むと違うのかもしれませんが、ハードブレーキングはほぼやらないので、その機会はあまりないかも。これでダストが出ないのなら、とてもいいんじゃないでしょうか。
見た目はローターの根本とか綺麗になりました。

ただし、綺麗になった以外は見た目も何も変わりません。ローターは互換品だしパッドは見えるものじゃないし、それも当たり前か。
でも、規定値より減っていたブレーキが新しくなって、気分はとてもスッキリしました。
なお、イベント日に合わせてその日返しでブレーキ交換してもらったのは、高速代と電車賃と私の時間とを節約するためです‥‥って、自明ですかね。
たまたま工場が空いていてラッキーでした。