• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2014年02月12日

Marshall DSL100H/JCM800・1960Aレヴュー

Marshall DSL100H/JCM800・1960Aレヴュー わが家のMarshall大集合写真です。

JTM30(312)は昨年売却しました。
いいアンプでしたがやはりJTM60の方が好みになり手放しました。
音量を上げていった時の歪みの感じは、やはりパワー管EL34の方がマーシャルの音でしたのでJTM612を残しました。


現在のアンプは
・DSL100H
・JTM60(612)
・MG15DFX

キャビネット
・JCM800/1960A(1981年~83年製)260W 
アッティネーター
・パワーブレイク PB100

全部Marshallです。

自宅でハーフスタックを使うには、アッティネーターは必需品ですので、絶版ものですがマーシャル製を入手しました。

何故、ヘッドアンプをDSL100Hにしたかと言うと、JCM2000/DSL100Hと同じ設計で、コントロール出来ないDEEPスイッチ(低音強調)をレゾナンスで可変化、ペントオド(5極)トライオド(3極)でパワーを100W、50W切り替え可能にした事、そしてベトナム生産で買いやすい低価格(実売¥84000税込)にしてリイシューされた事。つまり、JVMに対してかなりお買い得な製品だった訳です。

JVM4やJVM2のように多チャンネル12モードや6モードなんて私には必要ないし、DSLの2ch4モードで十分なんですよ。
だって超ハイゲインとか興味ないんですもん。

あくまで、私が出したいギターの歪みは、1980年代初期のNWOBHM(ニュー・ウエイブ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィメタル)なんですね。
と言う訳で、アンプはJMP2203/2204、もしくはJCM800・2203/2204が欲しかったわけです。
しかし、中古で見かけるそれらのアンプはおよそ10万円前後の値が付いています。30年も前の中古品なのに高いし、フットスイッチも使えなければチャンネル切り替えも出来ない上に、コンデンサー類の劣化は否めないわけで、新品のDSL100HでおおよそJCM800の音が出せれば新品に越したことはないと思っていました。あんのじょう、DSL100Hは遜色ありません。

DSL100Hは、ウルトラゲインchのリード1モードで、十分JCM800の音が出せます。パリンとした金属チックな響きもあります。切り裂く高音も出ます。
JTM612は60Wですがダイオードクリップのせいかゲインを5くらいに下げないとそんな音がしません。ゲインを上げすぎるとエフェクターぽい音に感じます。歪み過ぎるというか。裏を返せばゲイン5ならJCM800に引けを取らないということです。
DSL100Hは、ハイゲインでもナチュラルな真空管の歪みを楽しめるので、Marshallはこんなスゲーアンプをこんな安く売っていいんかい?と思っています。
それに、あのジェフ・ベックが2013年のツアーに使ってるんですからダメなわけないでしょ。
<2015年12月追記>
DSL100HとJMP2204を聞き比べてる動画を見つけたので貼っときます。

DSL100がいかにリーズナブルな、本物のマーシャルアンプか確認できる動画ですね。

さて、キャビネットなのですが、本当に大金星でした。望みどおりの音が出ます。ブリティッシュ・ヘヴィメタルの音です。ジューダスプリーストのエレクトリック・アイの音です。(1982年)


260Wの1960Aは後にも先にも、1979年~1983年の5年間しか作られていません。中古の弾数も少ないでしょう。本当に、ラッキーでした。
世間は1960Aと言えば、G12T-75のJCM800、JCM900、現行1960LEADかVintage30の1960AV、グリーンバックの1960AXだと思い、この260Wの1960を過小評価してるみたいですね。
300Wの1960が常識ですから、アタリマエですけれど。

でも、1979年~1983年が現役のキャビが奏でた歪みは、明らかにワイルドで乾いていて、金属チックで、メタルと言う表現が当てはまるサウンドだと思います。

メタリカの作品の中で私が唯一好きなのは「キル・ゼム・オール」です。なかでも「シーク・アンド・デストロイ」は名曲だと思います。
このアルバムは1983年製作です。アンプは勿論JCM800。キャビだけ違うの使うはずがありません。と言うことは260Wキャビで録音した音なんです。間違いない。1983年


その後のアルバムの音とは明らかに違います。1986年

曲はきらいじゃないんですよ。しかしギターの歪みは大して好きではありません。ジャキと感が無い。
これがG12T-75×4の1960キャビの音。
ありきたりで類型化されて特別いい音には全然聞こえない。

何故、私が1984年以前のメタルは今でも大好きでヘヴィーローテーションで聞けるのか、その謎が解けた気がします。

1980年のAC/DC「バック・イン・ブラック」
1983年のThinlizzyの「サンダー・アンド・ライトニング」
1982年のSAXONのLIVE盤。
1979年のジューダスプリーストのLIVE盤(イン・ジ・イースト)
1979年のUFOのLIVE盤(ストレンジャー・イン・ザ・ナイト)
アイアンメイデンの1stアルバム、2ndアルバム
アクセプトの「ボール・ツウ・ザ・ウオール」
スコーピオンズの「ブラックアウト」
ナイトレンジャーの「ドーンパトロール」「ミッドナイトマッドネス」
TOTOの「TOTOⅣ」
U2の「WAR」

全部、1984年以前です。

と言うか、ヘヴィーメタルは1984年にヴァン・ヘイレン/1984、デフ・レパード/炎のターゲットで頂点を極めた後、類型化され個性が無くなり、似たような陳腐な音楽へと成り下がり1990年に終焉を迎えましたが、その重要な要因の一つが、マーシャルの1960キャビのスピーカー変更だったのではないかと思います。
合点が行きました。

ジューダスプリーストだけを見ても、1984年の「背徳の掟」アルバムからギターサウンドが変り、こもり気味で重いのですが、「エレクトリック・アイ」のようなワイルドな歪ではなくなり、さらに後のアルバムのギターサウンドは、ジューダスじゃなくてもいいんじゃない?と思えるほど個性の無いものになってます。

これは、大発見ですよ。
マーシャルの1960キャビは、1970年~1978年までの100Wキャビ、1979年~1983年までの260Wキャビ、1984年以降の300Wキャビと変遷してるのです。
100Wキャビは70年代ハードロックに欠かせません。260WキャビはNWOBHMに欠かせないのに、誰も気づいてなかった訳ですから。

シメに、キャビの画像を少々。



ジェフ・ベックがDSL100Hを使ってる、と言う情報源はMarshallブログからです。
 ↓ 関連URL
ブログ一覧 | 日記
Posted at 2014/02/12 00:55:57

イイね!0件



今、あなたにおすすめ

ブログ人気記事

GW、11連休終了
nobunobu33さん

風は、強いけど晴れましたね☀️
mimori431さん

今年のゴールデンウィークは。😊
TOSIHIROさん

♦️Y's Club♦️vol. ...
taka4348さん

終日雨(振られたので)
らんさまさん

お疲れ様でした🙇(降順番)
ゆう@LEXUSさん

この記事へのコメント

コメントはありません。

プロフィール

「マフラー届きました♪」
何シテル?   04/02 13:21
現在NDロードスターに乗っております。 カー・ライフを中心の日記・ブログにしていこうと思います。 車いじりは一人では限界もあるので、皆さんの記事...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/5 >>

    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

リンク・クリップ

純正リアスタビライザー取付 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/05/02 21:42:34
RSREFINE ベゼルブロッカー 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/04/26 11:59:57
KTS / カインドテクノストラクチャー アルミサクションパイプ 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/04/24 08:27:35

愛車一覧

マツダ ロードスター Motörhead号 (マツダ ロードスター)
ロドちゃん。 ヤバイ、何度見てもニヤける車ですね♪ 2024年1月MC  グレードは最 ...
マツダ フレアクロスオーバー ファスト・エディ・クラークⅥ号 (マツダ フレアクロスオーバー)
ピンク・パンテラV号と名付けたN-BOXから乗り換えになります。嫁とMAZDA3の点検に ...
スズキ ワゴンR シルバーライトニング号 (スズキ ワゴンR)
9/28納車されました。 中古です。 通勤の足車として購入。 燃費期待20km/Lいくと ...
マツダ MAZDA3 ファストバック ”三式戦/飛燕(HIEN)” (マツダ MAZDA3 ファストバック)
2008年のDEデミオ所有以来、12年ぶりのシルバー所有復活。 (デミオ以前はほぼシルバ ...
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation