
※追記 驚きの事実を記しておきます。2016/4/30
メタルゴッド、ジューダスプリーストのボーカル、そうロブ・ハルフォードの妹さん。
お名前は、なんと ”スー・ハルフォード”です。wikiにも載っています。
この一致は、狙ったのかどうかはわかりません。スズカ・メタルではなく、スー・メタルと言う呼称は、ロブさんの妹を意味するとも取れるのです。※
昨日、横アリのLIVEを娘と参戦してきました。楽しかった。
もちろん、メタルのユニフォームであるライダースジャケットを着て参戦させてもらいました。
LIVEのSEでジューダスプリーストのペインキラーから4曲もかかってました。思わず歌っちゃいました。メタリカのマスター・オブ・パペッツとかバッテリーとか、メガデスのハンガー18とか。
80年代後半から90年代初期のメタルが大好きなんですね、プロデューサーのKOBAMETALさんは。
ステージセットはアイアンメイデンのパワースレイブアルバムのジャケットまんまだし。
6月の幕張巨大天下一メタル武道会LIVEのピラミッドセットは、ジューダスプリーストの「ノストラダムス」アルバムのテーマのオマージュでしたね。最近気が付きました。
さて、ここ数ヶ月はまってしまったBABYMETALですが、私なりに考察しました。
BABYMETALは、メタルの復権を目指すメタルレジスタンスを掲げて活動していますが、横アリLIVEの最後に来年の東京ドームは最終楽章のファイナルと言っていました。
第一章は、1stアルバムのリリースと2014年3月の武道館LIVEで終了し、アイドルとしてのベビメタは完了とKOBAMETALさんはインタビューで言っています。
第二章は2014年の海外進出、初のワールドツアーでした。
第三章は2015年、今年の2度目のワールドツアーと国内ツアー。
トリロジー(三部作)は3大アリーナツアー(たまアリ、幕張メッセ、横アリ)でした。
第四章は、2016年4月のNEWアルバムリリースとロンドン・ウエンブリーアリーナからスタートする3度目のワールドツアー。
そのファイナルが東京ドーム
メタルレジスタンス(抵抗)最終楽章のファイナルだそうです。
しかし、レジスタンスが終わると言う事は、抵抗活動が終わるのであって、その後はどうなるのでしょう。
解散と言う声もネットでは見ますが、NEWアルバムとワールドツアーをして世界に売り出すアーティストが解散して、誰が得をするでしょうか?
メタルレジスタンスの次は、普通に考えれば、ミッションです布教活動です。
私は、BABYMETALの本当のオマージュは、ジューダスプリーストだと喝破しました。
何故なら、メタルの歴史を見れば、一目瞭然です。
1970年代初期、世界は空前のハードロックブームでしたが、ジューダスプリーストがデビューした1974年以降、ハードロックはオールドロックとしてダサイ、古いロックとしてブームは去っていました。
パンクとグラムロック、ニューウエーブPOPが台頭していた時代です。
そんな時代にハードロック3バカトリオとイギリスのプレスにバカにされながらも、新しいハードロック(ヘヴィメタル)を生み出して抵抗活動をしていたのが、他ならぬジューダスプリーストでした。(3バカトリオ=ジューダスプリースト、モーターヘッド、シンリジイ)
このジューダスプリーストが、世間にバカにされようが信念(FATH)を貫いたおかげで、後の世にNWOBHM(ニュー・ウエイブ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィ・メタル)と呼ばれるブームは訪れるのです。
それは、NWOBHMブームの中心であったアイアンメイデンの目標がジューダスプリーストだった事に証明されています。新しいメタルバンドはこぞってジューダスプリーストのステージスタイル、デニム&レザー、レザーとスタッドというコスチュームを取り入れ、、これまでのハードロックにはない攻撃的でありながら抒情的な音楽を模倣していきました。
歴史上の最初のメタルレジスタンスの主体者は、他ならぬメタルゴッド、ジューダスプリーストでした。
ジューダスプリーストこそが、ヘビーメタルの権化となって初期メタルの道なき道を切り開いていったのです。
そのジューダスプリーストの信念の勝利により、1980年代、メタルブームは全世界に勃興しました。覇者としてのジューダスプリーストは、1980年から怒涛のアメリカツアーを行い、アメリカでのメタルミッション(メタル布教活動)を2年間遂行します。
その結果、「復讐の叫び」アルバムはアメリカでダブル・プラチナ・ディスク(200万枚以上)と言う大ヒットとなります。シングルもビルボードトップ30にランクインしました。アメリカでのアリーナツアーも行えるようになり、ヘッドライナーツアーを敢行します。
ジューダスプリーストのメタル道の軌跡は、そのまま、BABYMETALに置き換えられている、私はそう見ています。と言うか、信念(FATH)を受け継ぐものと自認してると思います。
「赤月」と言うベビメタの曲は、よくXJAPANだと言われます。しかし、歌詞の内容はむしろジューダスプリーストの「ブラッド・レッド・スカイ」ですし、「幾千もの夜を超えて守る」と言う歌詞の守るものは、つまり「KEEP THE FATH」信念です。
メタルゴッド・ジューダスプリーストが訴える、「メタルの信念」を命が滅びても守るのです。私にはそう聞こえます。
「ウキ・ウキ・ミッドナイト」と言う曲のテーマの元ネタはジューダスプリーストの「リビング・アフター・ミッドナイト」です。それ以外考えられません。どちらもミッドナイトを過ぎてからパーティですから判りやすいです。
ベビメタの3人の衣装も、ジューダスプリーストのオマージュです。
ジューダスのギタリストのグレン・ティプトンは、一貫して、ズボンは赤、上半身は赤と黒の革ジャン。まんまベビメタカラーです。
そして、3人の髪型にも意味があります。
SU-METALがポニーテールなのは、ロブ・ハルフォードが短髪で顔の左右に髪がありません。ポニーテールなら正面からはそう見えます。
ゆいもあのツインテールは、ツインリードのKKダウニング、グレン・ティプトン2人が長髪のソバージュで顔の左右に髪を垂らしているのを表しています。
話は変わりますが、XJAPANや聖飢魔Ⅱのモチーフが多い理由を紐解こうと思います。
結成から第一章終了までがアイドルとしてのBABYMETALでしたから、始めた当初は国内活動メインとわりきっていた。、その戦略はメタルをあまり知らないアイドルファン向けだったと思います。
つまり、メタルファン以外で、日本で有名な日本のメタルバンドはXJAPANや聖飢魔Ⅱです。ANTHEMやLOUDNESSを知ってる一般人はいませんね、はい。
そこで、初期のBABYMETALは聖飢魔ⅡやXJAPANのオマージュがあったのだと思います。
しかし、2012年に次々と発表される楽曲にはメタリカやジューダスプリーストやメガデス、リンプビズキットなどのリフや雰囲気のある曲が生み出され、ちゃんと世界のメタルにも向いているし、むしろ方向性はそっちの方が主体になって行きます。
そもそも、XJAPAN自体が、ハロウィンと言うジャーマンメタルバンドのパクリでしたし、聖飢魔Ⅱの音楽性やボーカルはジューダスプリーストを彷彿とさせられます。
つまり、この2バンドの背景にはパワーメタルと言うジャンルがあると言う事です。
昨年の新曲、ロード・オブ・レジスタンスはイギリスのドラゴンフォースとのコラボでした。ドラフォは現代のパワーメタルの最右翼のバンドです。
このドラフォとのコラボは、メタルの原点であるパワーメタルをやると言う決意にも見て取れます。
と言うか、SU-METALをメインボーカルに選ぶ時点で、ハイトーンボーカルのメタルをやりたいと言う事なのですが。
最後に、BABYMETALのLIVEを体験した感想ですが、本物のメタルですね。本当に爆音です。3人のパフォーマンスもキレキレだったし、神バンドが本当に凄い。マジでカッコいいです。
アルバムに無い新曲も聞けました。
泡玉フィーバーとチガウは歌詞とは裏腹にバックは本当にヘヴィな曲です。
カラテがテーマの曲はオマージュなしの完全オリジナルの曲でした。
最後の新曲ラララ~は、ドリームシアターですね。
SU-METALの英語パートの歌い方は、ジェームズ・ラブリエだし、主旋律もドリームシアターの何かの曲にそっくりでした。
これら新曲にXJAPANなどのジャパメタの影はもうありません。
新たなメタル道、新時代のメタル道を突き進んでいく、そんな感じですね。
ここまで来て、今だにベビメタをアイドルとして論じる人もいますが、メタルファンとしては、それは的外れだし方向性を見失うと思います。
メタルバンドとして見れば、今後世界で戦う先は、見えてきます。どうなって行くのかが。メタルバンドはシングルの寄せ集めをアルバムにしてますか?
アルバムが先なのがメタルバンドです。リリースする間隔は大体2年おき。間の2年間はLIVE三昧です。LIVEがプロモーションですから。
そんなのメタルバンドなら当たり前ですが、アイドルファンはそんなこと知らないし、日本のアイドル業界の物差しでしか見ないから、意味が分からないらしい。
メタルバンドは母国を制圧したら、必ずアメリカの制圧に向かいます。アメリカで売れてこそ、真の世界的バンドとなれるからでです。
これは日本のアーティストの悲願でしょう。
つまり、来年以降はアメリカどさ回りがメインの活動になるでしょうね。ビルボードのランクインもさることながら、ゴールド・ディスク(50万枚以上)獲得が最初の目標だと思いますよ。
ゴールドとったら、向こうではヘッドライナーでアリーナツアーが出来るビッグバンドとなるでしょう。
これは快挙です、日本人として。
ものすごいことです。
サッカーワールドカップで優勝するぐらい凄いです。
本当に来年は楽しみですね。もちろんドームには家族で行きますよ。