甲斐駒ヶ岳・黒戸尾根テン泊登山（7月）

実は、7月の梅雨明けの頃、甲斐駒ヶ岳・黒戸尾根での登山をしていました。
ヤマレコには山行記録をすぐにＵＰしたのですが、ブログにもＵＰします。
結論から言うと、この山行は失敗に終わっています。
9合目まで行きましたが、残り標高で200mを残して撤退しました。
そんな事で、今頃になってしまいました。今までの山行で、かつてない苦い経験となりました。遭難しかけたレベルです。
テーマの写真は、最高到達点＝撤退を決意した地点から黒戸尾根のシンボルであり2本剣の岩を収めた写真です。
鳳凰三山とその向こうに富士山が見えてますね。

初めてのテント泊登山を、最もキツイと言われている黒戸尾根でチャレンジしたのが、そもそも無謀でした。

初日の入山がAM9時だった事。⇒遅い
その直前まで雨が降っていた事。⇒気温上昇でかなり蒸せる
テント泊装備が10キロ以上⇒15キロは下らない・・重い。
そんなこんなで、
刀利天狗（2049ｍ）この地点に到達するまでに6時間。
このあたりから熱中症になったようです。
その先、初日ゴールの七丈小屋までは100mクラスのアップダウンが2回あり、もうバテバテで足が前に進まない。
結局、七丈小屋（2370ｍ）に到着したのが17時半でしたから、実に8時間半もかかりました。
装備が軽ければ、多分2時間半ぐらいは短縮できたと思われます。
そのつもりだったのですが・・・
テント場に付いて設営して横になったら、太もも、ふくらはぎが痙攣して攣りました。水分を取っりまくって2時間は寝てました。

翌朝、下山するか頂上を目指すか悩みましたが、結論は翌朝決めようとさっさと寝ました。

登山口の尾白川渓谷入口

駒ケ岳神社

尾白川渓谷に架かる吊り橋

この吊橋を渡ると登山道に入ります。

刃渡り

キツイ梯子地帯

屏風小屋跡

七丈小屋に向かう最後の難関の入口にある橋です。
ここ渡りきると、キツイ岩場の登りが待っています。


初日のゴール、七丈小屋に着きました。へとへとです。

テント場からの鳳凰三山と富士

初テント泊、設営完了。


2日目
朝4時過ぎに目覚め、頂上を目指す事に。美しい朝焼け・・

2日目は超晴天。駒ケ岳の頂上と、左のピーク2本剣の岩です。

八ヶ岳は雲の中

そして、一番こころ奪われた光景が、朝日に輝く甲府盆地の神々しさでした。
この景色が見れただけで、来たかいがありました。

駒ケ岳の頂上が良く見える。

さあいよいよ最後のアタック

摩利支天の向こうに北岳がクッキリ。

右から、甲斐駒ヶ岳、摩利支天、間の岳？、北岳

ここまで来て腹痛とめまいに襲われ、のこり高さで200mでしたが撤退を決意。
しました。
結構目の前まで来てたのですが、お腹痛いのが我慢できなくて。
ま、リベンジします。

ただ、下山はテント場までは平気だったのですが、テントを収容して全装備を担いで下山を開始しましたら、登りの時の倍はきつかったです。
息が切れて、呼吸困難、肩が痛くて、刀利天狗を過ぎてからは１００ｍ下がっては休憩と言う具合で、熱中症で倒れてあの世？と言うのが頭をよぎり、水も途中で尽きて、本当にやばかったです。
精神力だけで降りてきました。
なんとか、16時には駐車場にたどり着けたので、生きて帰ってきましたが、本当に死を感じました。

強烈なトラウマです。

と言う事で、この山行以来、登山から遠ざかっています。
健康診断で、いろいろ出まして、特に糖尿病かもという診断で、この山行できつかった理由も思い当たり、まずは健康の回復、体重の低減、筋力ＵＰ、トレーニングをして、再度登山にチャレンジしようかと思っています。

冬になったので、低山でリハビリをして、来年春から秋にかけて、再びアルプスにチャレンジしようと思います。