みなさんこんにちは、よしひこです。
さて、以前
こんなブログを公開しましたが、覚えてらっしゃいますでしょうか。
そうです、
Z33非ブレンボ車用ブレーキマスターシリンダー流用についてです。
これを見た一部の人はたぶんこう思ったはずです。
「おいおい、やっちまったなぁ・・・」
と。
今回はそんなお話です。
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さて、事の経緯といえば、
「BNR34用のブレーキマスターが高いから、安いZ33用を使っちゃおう」というお話だったわけですが、ここには大きな問題点がありました。
そして、それに気づけなかったのは、最近の車しか触っていなかった
自分の経験不足、或いは無知が原因だったのです。
時に最近の車のブレーキというのは良く出来ています。
パッドやローター、キャリパーも然ることながら、特に
ブレーキの制御。
ただ踏むだけで、最適な制動を発揮できるよう、複雑な制御を行っていますね。
その最たるものが
「ABS」と
「EBD」と呼ばれる装置です。
ABSは言わずもがな、皆さんご存知あの装置ですね。
タイヤの回転を監視し、ブレーキングによりロックした場合、ポンピングブレーキを自動で行ってくれる装置ですね。
これによってプロのドライバーで無くても、フルブレーキ+ステア操作が可能になったわけです。
そしてEBD。
これは装置というよりも「付加機能」ですが・・・
ABSを制御するアクチュエーターを利用し、
「ブレーキの前後配分を自動的に適正化」する機能です。
英語では「
Electronic
Brake force
Distribution」、日本語では「電子制御制動力配分システム」というそうです。
最近の車には、軒並み付いていますね。
これはスポーツタイプの車も例外ではなく、FD3Sの後期型(たしか6型だったような)やS2000、Z33やZ34、そして自分が前乗っていたZC31型スイフトにも装備されていますね。
これによって最適なブレーキバランスを保ち、フルブレーキング出来るようになったわけです。
では、制動力の前後配分が制御されるようになったのはEBDが装備されるようになってからなのか・・・というと、そうでは有りません。
それが
「Pバルブ」という存在です。
「プロポーショニング・バルブ」と呼ばれるこれは自分のシルビアやスカイラインGT-Rといった、少し古い車に装備されているもので、ある一定の圧力がPバルブに掛かったとき、リアブレーキの油圧を少し弱くすることで、リアのブレーキロックを回避するバルブです。(詳しくはググってください。)
で、このPバルブ。
どこについているかといえば、
実は「ブレーキマスターシリンダー」に内蔵されているんです。
前車ZC31Sで、特段ブレーキに気を配ることも無かった私。
もちろんパッドやローターの選択には注意を払いましたが、ブレーキの制御系についてはまったく関心を持つことすらありませんでした。
必要にならなければ学ばない私のクセがここでモロに発揮されるわけですね。
そんなPバルブの存在など露知らず、現在まで過ごしてきたのです。
(え?知らなかったの?って思われる方が大半ですかね。お恥ずかしい限りです。。。)
・・・つまり。
確かにBNR34用とZ33用のブレーキマスターシリンダーは同じピストンサイズのものでした。
しかし、そこには大きな違いがあったのです。
前述の通り、Z33はEBD装備車。
EBDが有るということは、単純に考えてPバルブは不要です。
なので付いてません。
BNR34用は、やはり前述のとおりEBDなんて機能は付加されていません。
つまりPバルブが必要です。
なので付いています。
・・・そういうことです。
自分のS15シルビア、
「意図せずPバルブを撤去してしまった」んです。
さてここで気になるのが「このままでいいのかどうなのか」という点。
とりあえず、リアのキャリパーがS15純正のため、フロント寄りのバランスであると仮定し、そのままにしてみますが、もし前後GT-Rブレンボ流用するようであれば、ここはBNR34用などに交換しなければならない箇所となりますね。
或いは、外付けでPバルブをつける・・・という手もあったりするみたいです。
この場合調整式になるので、好きなバランスに変えられるというおまけ付ですね。
Z33用ブレーキマスターシリンダー、うまく活用できる道はあるのか。
それがあれば、流用の道は開けそうな気がしますが・・・
果たしてどうなるのでしょうか・・・。
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Posted at
2014/12/30 22:09:19