
もう題名がメチャメチャになってますね。
「後期の前期」、しかも「その1」って…なんか毎回脈絡なく題名付けてますから、一貫性が無くってすみません(汗)
さて、今回取り出したのは…初代モデルの後期型の50年~51年版です。
ちなみに、先日までご紹介してた「簡易カタログ」と同時期のものですから…つまりが内容に目新しさはありませんっ。。。
先に申しておきます…今回、新しい違いは見つかりませんでした。
さて、この2冊。
裏表紙には「50年11月現在」のものと書かれてますが…先日の簡易カタログ同様、カタログ品番は違ってるんです。

「50年11月」ですから「-5011」となるところが、やはりこれらも「-5010」「-5012」になってますね。
はいっ、先回の簡易版と同じところが同じように違ってるだけ(笑)
もう説明は…いたしませんっ!
ちなみに、サービス網の拠点数も、「2500」と「3000余」という変更はもちろんされてました。。。
写真アップすらはばかられちゃいますね(汗)
なので今回は、このカタログの内容をご紹介しましょう!!
裏表紙には、もちろん諸元表が掲載されてます。
うれしいのは…
細かな寸法の書かれた2面図も書かれてること!!
さて、表紙を開くと・・・

大きくイメージの変わったLBのリヤスタイルがよくわかるような角度で、クーペと共に並んでます。
いたるところ「衝撃吸収バンパーはオプション」という注釈が目につきますが・・・それでもこれを売らんとしてることは一目瞭然ですね。
右側には、全グレードが、これまたすべてのボデーカラーをまとって勢ぞろいっ!
同じページ内にまとめてこれだけのボデーが並ぶ構成って・・・今までのセリカカタログでもあまり記憶にありませんが、これは非常によくわかりますね!!!
実に気持ちの良いページ割りですっ。
で、ここであらためてこの事実に気付く(汗)
GTおよびGTVにのみ標準で付いているサイドプロテクションモール。

ベージュのボデーに付くこいつのカラーは…ゴールドなんですね!!
実はセリカを購入した30年ほど前、部品共販にてこのサイドモール一式を購入したことがあります。この時に「黒色ください!」って言ったら、「そんな色は設定がありませんよ!」って回答されて慌てたことがあります。で、その時はすでに「ブルー」しか残ってなくって…それを一式買いそろえた覚えがあるんです。
その後、パーツリストを入手して調べたところ、なんとこのモール…設定カラーは「ブルー・ゴールド・ブラウン」の3色しかないんですよ!!!
私はてっきり黒一色だと思っていただけに、当時非常に驚いた覚えがありますよ。
ちなみにパーツリストを見ると…ちょっとおかしなことに気が付きました。(ここから少し余談になります!?)
ブルーもブラウンも、マイチェン以降~終わりまでの「75年10月~77年7月」という設定で同じ品番が続いているんですが、なぜかこのゴールドだけは、「75年10月~75年11月」で品番が変わり「75年11月~77年7月」と別に設定されているんですよ!!!

(表では-7701で終わってますが、以降は適応車種拡大のため別行に記載されてますが…品番は変わってません。)
はて、いったい何があったんでしょうかねぇ!?
気になりますっ、気になるんで是非実車を比較してみたいんですが…そんなの残ってるわけありませんよねぇ(汗)
閑話休題。
左側の細かな文章は、簡易版にもありました「充実にために変更のあった個所の総括した説明」が並んでます。
さて、次のページには…

見開きページを使っての、各変更点の細かな説明となります。
たとえば「コンビネーションスイッチ」や「インパネのレイアウト変更」「空調システムの強化」「サスペンション変更」「衝撃吸収バンパーの新採用」等々…実に多岐にわたり細かな説明になってます。
ちなみにこれ…先回の簡易版ではこうなっておりましたね。

この右端にちょろっとだけ書いてある項目…これがより詳しく書かれてるんですから、実に読みごたえがあります!!!
中でもこれが面白い。

どんな“やむを得ない”理由(例えば「排ガス対策の触媒装着のため」とか「後突で燃料が噴出して火災を招く」といったマイナスになる表現)があったかは表に出さず、さらっと“利点だけの表記”に収めているのが…隠された苦労をうかがい知ることができますね(笑) 考えすぎかなぁ!?
さて、次のページからは、各グレードごとに見開きを使ってますので、次々と紹介しましょう。
まずはLBのGT
次はST
新たに加わったLT
そしてGTV
ダルマも同様に
GT
ST
LTとET(!)
そしてGTV
ここで注目は、まず…GTVのステッカー。
GTはサイドシルに走るストライプが有名(ただしオプションなんですが…装備一覧にも記載なしっ!?)ですが、このGTVステッカーは…実は私、実物を見たことがありませんっ!
LBはリヤホイールアーチの前、エンブレムの下側に貼られ、ダルマはリヤフェンダーのプレスライン下に貼られるんです。
もう一つの注目は…ダルマにはもうひとつのグレード“ET”があるんですが、やはり扱いは寂しいもんです。

外観にLTとの違いは見れれないのも当然でして…これがフルチョイスシステムなんですよね。
その説明ページがこれ。

折りたたんだページも使っての、見開き3ページ構成。
要は…シートと計器盤周りを「ベーシック系」「デラックス系」「カスタム系」の3つの仕様に分け、ベーシック系はメーター周囲のシルバーリング塗装も無いし、ライターもラジオもない(オプションでは付きますが)
デラックス系はそれらが付いて、
カスタム系になると今度は時計が付いて電圧計もランプ式から針式に格上げ…等々、実はそんなにも劇的な違いはなさそうに見えるんですけどね、今では!?
これ、きっと当時でも「あんまりよくわからない!?」選択の仕方だったんじゃないかなぁって思います。
ちなみにこの3ページの構成ですが…簡易版ではそっくり同じ内容を

見開き2ページで見せてますからね…なんていう無駄な構成なんでしょ(笑)
ちなみに先ほどの各グレード紹介のページですが…
簡易版では見開き2ページで効率よく見せてますね。

これでも“事足りる”んとちゃうか!?
なんて、野暮なことは言いませんっ…たぶん(笑)
同じことは、装備品の紹介ページでも見られまして…
簡易版では左1ページでおさまるものが

こっちでは見開き使ってますっ!?

紹介してるアイテム数はまったくおんなじなのにねぇ!?
でもまぁ、これが本カタログと簡易版の違いなんでしょうけど…。
でも、そういった割り切りが感じられる中でも目を引くページがこれ。

上が本カタログ、下が簡易版。
まったく同じ内容を、まったく同じレイアウトで紹介するのは…やっぱり「排ガス対策の説明」ページなんですよね。
この時代、一番言いたいことはこれですから…そりゃ簡易版だろうと手は抜けません!
とはいえ専門的すぎることをクドクドいうのもいやらしいので…使い分けせずに同じ構成で伝えるという手段に出たんですよ、ここは!!
いやぁ、やはり切羽詰まった時代背景がうかがい知れますねぇ。
ということで…今回はカタログの内容紹介でおしまい。
次回は、後期モデルの最終版を紹介…しましょうね。